2009-03-29

日曜日と月曜日

 週の中では日曜日と月曜日が好きだ。 その二つの曜日の性格が、極端に違うのが楽しい。 なのにくっつき合ってるんだもん。 面白い!

 日曜日は自分を甘やかす日に指定している。 甘曜日。 二日酔いのまま、朝市まで散歩しに行って、カフェで大きなサラダを黙々と食べる。 食後のコーヒー一杯と共に何時間も本を読んだり、考え事をしたり、ぼーっとしたりする。 日曜日は刺激の強い事はあまりしたくない。 ただ、静かに楽しいことだけをしたいのだ。 長い散歩に出て写真を撮ったりとかさ。 

 学生で課題提出が迫ってきていない時期では金曜日と土曜の夜が人生だった。 金曜日に浴びるぐらい呑み、土曜は大抵どっかのパーティーで迎え酒。 その二つの夜に遊ばないと損させられている気分になっていた。

 働きはじめたら仕事中にアドレナリンが出まくっているからか、金曜日まで遊びたいってのがなくなった。 私的には十分一週間を通じて世間様と関わったのだ。 金曜、仕事が終わった瞬間には「もう放っといてくれ!1人で一週間分の反省をさせてくれ!」の境地に追い込まれている。 眠たくてぐずっている子供のような状態なので、家に帰ったらベッドに倒れ込んで、三十分は動けない。 一握の砂ならぬ、一握のシーツ。 バックグラウンドは私の脳内にこだまする「ううううう…」っていう苦悩の音だけだ。 起きててもろくな事を考えないからさっさと寝ちゃう。

 土曜日は生まれ変わったかのごとくすっきりとしている。 チャージ完了だと、立ち上がりやりたいと思っていた事をガシガシ片付けていく。 そして夜遊び。 結構楽しい。 人と遊ぶ一日。

 日曜日。 一人遊びの技を駆使し、街と遊ぶ。  

 そして夕方ウェリントンのスウィートハートとvideo chatをしてお互いの顔を見る。 見つめ合っていて何分間笑わないでいられるかとかやる。 今日は「このケーキ焼いたの! 切る所を見せてあげる」と相 手がケーキを切っている姿を見せてくれた。 私には意味も得も何も無い、けど、友達として彼が焼いたご自慢のレモンケーキを彼が嬉しそうに切っている姿を見届 けなくてはいけないのではないかと義務感を感じるので、ただ私はmacの前に座り、坊ちゃんがケーキを切っている映像を見る訳だ。 画面ドアップの私以外 の人に食べられるレモンケーキとかを見つめるはめになるってのも日曜日の醍醐味だろう。

しまいには「すっごい良い匂いがする。 あー、かがせてあげたい。 今話しながら食べたら、多分君、見ててお腹すいちゃうからそれはやめとくね」と気まで使ってもらった。 私はケーキ切ってる所見ただけで既にお腹すいちゃってるよ! 

一 週間分のとり貯めていた日常の写真と最近好きな音楽を交換して、お互いの仕事についての相談なんかをする。 「こんな事ばっかりしてられない。 僕は博士 論文を書かなくてはいけないのだ!」と、自分の焼いたケーキの自慢と仕事の愚痴を満足するまでやり心の充足を得た彼はブチッとvideo chatを切った。 日曜日だ。 まさに、日曜日だ。  お互い脳が緩みまくっている。

 そして月曜日。 いつも言葉にならないぐらいにハイパーな状態になっている。 血中ワクワク度が最高潮になっている日だろう。 本当に日曜日と月曜日の差って面白い。

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