2009-03-25

万年筆 その3 誕生日おめでとう、シオネちゃん

 一週間以上の「あれって届いたのかな?」という悶々が今日解消された。 白サファリは無事、所有するべき人の手元に届いたようです。 イーハー!

 受取人は、私の幼なじみのシオネちゃん。 お気に入りの友達だ。

 実は数年前の誕生日プレゼントで彼女に安藤忠雄の直筆スケッチ及びサイン入りっていうハードコアな本を贈呈してしまった為に、私はそれ以来勝者の苦悩を強いられている。 「ううう、忠雄の直筆スケッチ(確か光の教会)を超える贈呈品って何だ? フランクゲイリーの事務所にでも行って、すみません、友達の誕生日プレゼントの為に何か分けてもらえますかとでも頼めば良いのか…? あー、あの本、その場で送らないで、あと数年寝かしときゃよかった!」と思っていた。

 しかもその時もある程度ディテールにこだわったプレゼント贈呈方法をとってしまっていたので、普通に兎のぬいぐるみとかあげて、はいオシマイってふうにはいかない。 私の沽券に関わる。 なので選ばれたプレゼントは近年私が熱狂している万年筆。 勿論私の会社の人全員私の熱烈な演説により購入済みで、我が社のシンボル的文房具になってしまっているラミーのサファリ!

 でもただ贈っても楽しくないので、焦らす事にした。 いかんせん住所を持っていなかったので、教えてもらい、(ここで何かが来るかもしれないというヒントを出す)ブログに「これってあたしかもしれない」っていう情報と私がこれから送る物がどれだけ私を誘惑していて、綺麗な物かを書き、焦らす。 ただひたすら焦らす。 それが今年の作戦だった。 とりあえず全てのプロセスを楽しんでいただこうと思ったのです。

 シオネも見事に踊らされて、"この前あんなが住所を聞いてきたあと万年筆の日記を書いたのを見て 「もしかして!!」と本当にうれしくて、その場でメールかコメントをしようかと 思ったのだけど、万が一、早とちりだったらいかんってことを考慮に入れて本当に届くまで黙々とまっていました"とメールで教えてくれた。 あっはっは! 単純な奴め! 君のスウィートスポットぐらいお見通しだ! 

 「早とちりかも、でもあたしかも」って時に、好きな相手と夕飯を食べている時に感じる「あらら? 私達って今すっごいナイスな時間過ごしてない? 錯覚?」っていうときめきを思い出していただけたとしたら、私は嬉しいわ。 激しく匂わせておきながらも、核心的な事はしない。 まさに誘惑の王道。

 なんかうまくのってくれたみたいで助かった。 やっぱ、誘惑するときは、される側に誘惑される事を楽しめるメンタリティーがないとやったかいがないからね。 魅せられてなんぼだよ。 君が面白がり屋で良かった。

 もっともっと楽しんで、面白がって、愉快に暮してね。 応援してます。 景気良くいこう!

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