2009-03-15

お料理大好き

 波があるけど、大抵の時はお料理大好きです。 

 特に料理上手だとは思わないけど、手の込んだ珍しい物を作るので周りから評判が良い。 前の家に住んでいた時は、同居人の音楽の趣味と、私の料理とで「あの家の夕飯体験が最も素晴らしい」と言われていた。 なので週に何回かはクラスメイトが集まり私がメインを、友人らが前菜とデザートを作り、ちゃらちゃらと遊んでいた。 私のハグと料理は「すっげーサブスタンスがある感じ」らしく、「なんか他の人のと違うんだよね」と誉められるのだ。

 今回オークランドに引っ越してきてから、最初の二ヶ月は見事に料理をしなかった。 なぜならば仮住まいさせてもらっていた場所の大家さんのメシを分けてもらっていたから。 確かに殿様待遇な感じで好ましい面もあったんだけど、全然しっくりこなかった。 好きな時に好きな様に食事にありつけるという生活を長々としてしまっていたので、作ってもらったものを食べるってのが逆に不自由だったんだ。

 今回の家は食事は持ち回りの合同で行っている。 このシステムは三年ぶり。 結構楽しい。 ただ料理したい放題というこのワイルドな楽しさに刺激されて、今週は私が一人で作りまくっていた。 だって楽しいんだもん!


 料理の楽しさの30%は食材の調達だと思う。 他の30%は料理の過程。 残りは勿論食べる喜び…、と言いたい所だけど、単純に片付けとか台所の掃除が好きなので30%はその喜び。 実際に食べる楽しみは10%ぐらいだな。 人が作ってくれた場合はほとんど99%食べる喜びになるんだけどね、自分がやると違うんだよ。

 とりあえず、喜びを得る為、ずーっと行ってみたかった市場に今日は行ってきた。





 ゲイタウンの象徴、レインボーの旗はためく我がストリートを抜けて、目指すはフランス系移民達の始めたマーケット。 そこには美味しい物が溢れ返っているという話しを聞き、私は週末をひたすら待っていたのだ。 










 全てがナイス! 手作りのホマス、新鮮なイチジク、フェタチーズの詰まったオリーブ、茄子のオリーブオイル漬けとクロワッサンやパンをたんまり買い込む。 「ここからここまで全部下さい!!」ってぐらいに興奮した。 駄目だ、アンナ落ち着くんだ、来週末も再来週末もそのまた次の週末も、週末が来る度にここは開くのだ、いつでも来れるんだからクールダウンしろ、と自分をなだめる。 




しかも市場の奥の倉庫では、お菓子とか乾物系の食材のお店があって、なおかつカフェも沢山あるの! もー、大好き。 毎週来る。 ここでいつも食材買うと固く決心。 

家からこのマーケットまでの道のりには素敵な街路樹が植わっていたり、お花が咲き乱れていたりでかなり幸せな気分になる。 「あたし、もうウェリントンには戻れない…」と思った瞬間だったわ。 ウェリントンの市場はこんなに素敵じゃなかった。













うわーい! お花だ、お花だと一気に陽気になる。 大学生の頃、花を見つける度に立ち止まって「咲いてる」と報告する私に、一緒に通学していた友人に「お前は八歳児か?」と呆れられていた。 なんでなんだろう、花って咲いてるの見ると、結構気分上がるよね?

 花もいっぱい見たし、食材もたっぷり買ったし、今日は張り切って、牛肉とたっぷりのタマネギとマッシュルームを赤ワインでゆっくりと煮た。 パンと共に頂く。

 前の家はヴィクトリア朝のヴィラ建築で、ミッドセンチュリーにリノベーションを施した台所だった。 だからなんか基本的に"家庭大好き"な雰囲気のある美しい台所でした。  そしてメチャクチャ広かった。 今回の家は100才ぐらいのアパートなので、レンガとかモロに出ている"元祖都市生活者"感たっぷりな台所だ。 要するに下手すりゃ監獄テイスト。




台所に作業台がついていないので、この机で食材を切ったり、揉んだり、叩いたりする。 ああ、都会に住んでいるのねって気分になります。 狭い! 料理をすると家中に匂いが伝わる。 まあ、それは素敵だと思う。 ああ、それにしても料理って楽しい。 お料理万歳。 そして週末万歳!!

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