2008-12-31

やっとおさらばだな2008年!

 本当に2008年にはうんざりしたね。 長いのなんのって! 永遠に終わらないかと思ったよ。 

 やっと終わる。 この感じが嬉しい。 

2008-12-30

彼の写真集

 久しぶりに淑と再会。 お互いが日本にいる時期がかぶって良かった。 結局なんだかんだ言って年に一、二回は会えている。 

 別に長い間会っていなかった感じも無く再会。 それでやっぱりブログを続けるって悪くないなと実感した。 お互いのブログを読んでるから話しがスムーズになるって面はある。 でもなんでだろう。 日本にいるとブログを書く気にならなくなるんだよね。 日本語を日常で使えちゃうからかもしれない。 日本語が使いたいっていう欲求が足りなくなる。

 話しは変わって、彼女と行った本屋でサイ・トゥオンブリが撮った写真集を見つけた。 スッバらしかった。 


本当に欲しい。 誰か私に買ってくれ。 プリーズ! 

でもDocumenta12の空間構成や会場を出品作家たちが撮影した写真集は手に入れた。 うっしっし!



Bilderbuch: Documenta Kassel 16/06-23/09



たっぷりと読み込もうと思います。

2008-12-29

モーツァルトとベートーヴェン

 友達の旦那さんが、彼の妻との関係について本当に素晴らしい言葉を言った。

2008-12-27

一緒にいる人によって景色って全然違って見える

  ボスとともに、東京の街を歩いて日本を見ている。 

2008-12-20

長い一日

 長ーいインタビューを、研究対象にしている市の都市計画課の方々にした。 丁寧につきあって戴けて感謝。 日本の都市計画の方法をプラクティカルなレベルで理解できたのは良かった。 これでボスの研究はちょっとは進むのではないだろうか。

 それにしても通訳は得意じゃない。 何語でもどもる私にはちょっとした拷問だ。 二時間ぶっ続けてでボスと都市計画課の人の間に入り、言葉を変換していったら経験したこの無い混乱を最後得た。 頭がこんがらがるってこういう事かと思った。 なんかねぇ、頭の中の回路がぐっちゃぐちゃになったの。 そして目をつぶるとそのこんがらがったぐちゃぐちゃした回路が見えた、ような気がした。 しかも都市計画なんて専門外も良い所の話しだから、聞きながら学んで、それを他の言葉に直してってので、いい感じにこんがらがったわ。 でも興味はある領域だからやって良かったと思う。 すっごく面白い話しだったし、日本側とボス側の話しの噛み合なさっぷりからお互いがどう違うスタンスに立っているのかを客観的に見れて一番得した気分。

 仕事が終わった後、イタリアで建築の勉強をしているブラジル人の友達が日本に到着したので合流して、みんなで渋谷でご飯を食べた。 頑張ったとしてボスがおごってくれた。 ものすっごく美味しい焼き鳥だった。 ほっぺたが落ちるかと思った! それにその久しぶりに会うイタリア系ブラジル人の男の子がチャーミングすぎて、余計にご飯を美味しく感じた。 久しぶりに男の子に会った感じがした。 十回以上食事とかをしていて、本当に親しい友達ってのは異性度がどっかに飛んでいく。 自分に対しての性の対象じゃなくなっていく。 日常的に一緒にいる人には圧倒的に男の子が多いけど、でも色気とかがお互いにないし、関係が近すぎてワクワクした感じとかない。 「そうか、あんまりよく知らないけど、魅力を感じる男の子と一緒に過ごすってこんなに楽しいことだったんだ!」って懐かしくなった。 そういう瞬間って世界が素敵。

 帰り道でよしもとばななの"みずうみ"を読んだ。 ジャケ買い。 
 



人と人が近づく時、お互いの肌の下に入る時、驚くべきほどの恥と弱さを示さなくてはいけない。 優しさや真心や温かさとかっていう相手に捧げたい愛情の溢れる湖には、意外な程過去のコンフレクトや恥ずかしさや弱さもたゆたっているからだ。 そして私はそれを直視するのは、あまありにも死に近い感じがして恐ろしくて苦手だ。 でも恋愛ってそういう悲劇的な面とか、おぞましさと本当は切っても切れないもんなんじゃないかと思う。 そんな事が淡々と丁寧に書かれている小説で面白かった。 

それにしても今日は長かった。 泥のように寝ようと思う!

2008-12-19

お肌のお手入れ

 元々がさつだし、海で泳いだり、日光浴したりするのが好きなので、肌は基本的にぼろぼろだ。 本当は恥じ入らなきゃ行けない事柄なんだと思うんだけど、周りの子たちもアウトドア系の子たちなので、別に一人で悪目立ちしてしまうとかないし気にしていなかった。 でも日本に帰ってくるとみんなびしっとした身だしなみをしていて、お肌もつるんつるんだから、自分が野蛮人みたいに思えてくる。

 昨日は地元鎌倉の本屋さんに行くつもりで外出したら、古い友達から連絡が来て結局新宿で飲むことになった。 鎌倉は海の町なだけあって、日焼けしている人も多いし、基本的にみんなだらだらした服装をしているので私は浮かない。 海辺の町独特のドレスコードってある。 いいわけがましいけど、鎌倉でだと私は地元のサーファーで通せちゃうのだ。 昼間海で遊んで、ゴールデンレトリバーと散歩して、夕方にヨガをして、夜は地元の酒を飲む。 そういう日々の送り方をしているのがバレバレな服装なのね。 そして鎌倉だとそういう人たちが大多数だから結構大丈夫。

 でも新宿で私は完全に変な人だった。 まず、元々は黒いスキニーだったんだけど今は伸びまくった灰色のジーンズに、パーカーにジャケットっていう山崎まさよしがもっとだらしなくなったような格好で、新宿のルミネを歩くのは辛い。 もちろん全部の服に塗料やら接着剤やらがついている。 完全にガテン系の人だ。

 暑いからパーカー脱ごうにも、実は下には下着しか着ていないから脱げないこの情けない感じ。 しかも友達は素敵女子の代表格みたいなエステティシャン。 私と彼女のコントラストがひどい。 彼女は笑いながら「雄過ぎるよ! 服買おうよ!」と忠告をしてくれた。 でも持ち金が三千円だった私は服を買うどころかご飯をおごってもらい、ついでに彼女の彼氏の家にも泊めてもらいお世話になった。

 そして夜フェイシャルをやってもらった。 「もし私の客だったら、やばいですよ、こんな人滅多にいませんよ、って絶対忠告するよ。 この肌の乾燥はひどい。」とびびられる。 「った、助けてくれ。 オゾン層のないニュージーランドで日焼け止めも化粧水も使わずひたすら泳いでいたんだ。」とアワアワしたら二時間フルコースでやってくれた。 マジでいい女だよ。 今朝自分の顔を触ったら、女の肌って感じがしたもん! 
 本当に友情を感じた。 これからもっともっと気を使って生活したいと思います。

2008-12-18

やっと休みだ

日本に帰ってきてから一週間弱、結構忙しかった。 友達二人とボスが一人、私より先に日本に到着していたので、彼らをエンターテインしたりたまった仕事を片付けた。 そしてやっと今日丸一日お休み。 やっほーい!



この一週間、私は頑張ってはいないけど、動いてはいた。

水曜日
夜十時頃家に集まっているクラスメイトたちと、一切始めていなかった四年間分の家の荷物の片付けを始めた。 ウェリントンを巣立つまで後八時間。 結構背中がひやっとする経験だった。 



みんなで頑張れば何とかなるってのを実感した一夜でした。



木曜日
早朝、友人たちがサプライズ朝食会をやってくれた。 友達の家に呼ばれていったら、みんながいて美味しい朝ご飯があって、涙なみだ。 そのまま空港に行ったら、もっと友達がいてまた涙。 みんなありがとう、また会えると良いねとお別れをして、おいおい泣きながら飛行機に乗った。 そしてオークランド到着。 一日かけて就職先で面接やら工場見学やら。 徹夜明けなものだから工場で一瞬ふらっとするも、なんとかやり遂げた。



金曜日
朝一の飛行機でオークランドから日本へ。 夜成田。 母と感動の再会。



土曜日
渋谷のハチ公前でこっちに先にきていた友達と再会。 大興奮のまま原美術館と森美術館に行った。 森美術館のチャローインディアはすごく良かった。 好きな作品が沢山あった。



日曜日
東京国立博物館と資生堂ギャラリー、メゾンエルメスに友達を連れて行く。



月曜日
ボスの研究のため、西沢立衛建築設計事務所設計の森山邸見学へ!!! なんたる幸運。 素晴らしい見学となった。 森山さんにお茶まで戴き、あっぱれな気分となりましたよ。 その後いつまでたっても進まないボスの博士号のテーマを決めるため、四時間コーヒー一杯で粘りながら二人会議。 森山邸の360°ぐるんぐるん体験はこちらから



火曜日
ディランの誕生日なので、横浜に連れて行く。 フェリーに乗せて、私の大好きな大桟橋に連れて行き、飲茶を食べてもらう。 彼のために出来る事はなんでもしようと張り切って一日横浜。






水曜日
フィールドワークの為、片道二時間かけて鎌倉から東浦和に行く。 大雨の中ボスとひたすら歩いて、歩いて、歩いて、写真をとって、地図を読んでを繰り返す。 何故雨に打たれてまでランドスケープ建築の研究室にインダストリアルデザイナーの私が働いているのか分からない。 濡れた靴下をしぼりながらちょっと惨めになった。 でも楽しかった。 夜鎌倉に帰ってきてから地元の友達と夕飯。


そして今日、私は寝ようと思う。

2008-12-15

帰ってきたぞ!

 日本についたぞ。 ワクワクだぞ。


なんだかわざとらしい歩き方の友人たちとタワーを背景に東京散歩。

あっちでいつも週末を一緒に過ごしている友人たちと東京での初週末を過ごした。 なんだか現実とは思えない体験。 とっても楽しい。 あっちの生活とこっちの生活がフニャフニャフニャアアって繋がった感じ。 いつもは空港から直接日本の大学の時の友達と呑みに行ってがしっと切り替えていた。 それと比べて今回は日本での生活への変化がいつもより格段に緩やかに行われている。 みんなで遊んでいると、たまたま背景が変わっただけって感じがする。 不思議な感じ。

2008-12-11

おこる人にはおこっている

 最後だしみんなでシャンペンでも開けようと同居人に誘われ、荷造りの合間に呑みにいった。 ああ、なんて優しいのだ。




 良いニュースがいっぱいあるんだよと言われて、細かい話しを聞く。 みんなに夏が訪れて、確かに幸せな感じ。 そして最後にドカンと友達の一人に「xxx建築事務所に入れるかもしれないんだ。 今、最終審査待ち。」と言われた。 その事務所はスイスにある世界一レベルの建築事務所で、度肝を抜かれた。 おこる人には、物事はおこっている。 久しぶりに大きなスケールの話しを聞いた。 すごい!すごすぎると、みんなで乾杯をした。




目の前の友人たちのTシャツが見事に白黒だったので、なんか落ち着いた。 モノクロ、万歳。

2008-12-10

こんなに悲しいのはもう嫌だ!

 お別れの日々が続いております。 私もそろそろこの国とバイバイしなきゃいけない。 心底悲しいものなのだなあと実感しています。 やらなきゃいけない事は山ほどあるから、頑張って気を張っているけど、でもやっぱり結構がつんと来る経験です。 多分今「ハチ公の最後の恋人」とか読んだら泣いちゃうかも。 あああ、お別れって辛いね! でも大切な気持ちだから、味は忘れないようにしていようと思う。 具体的な事はどんどん忘れていいと思うんだ。 でも、この全体の空気とか、忘れたくないなあ。

2008-12-08

小旅行

 クラスメイトの実家に数日間遊びに行ってきた。 小さいけど、確かな旅行だった。
 
ウェリントンの港から、どんぶらこっこと三時間フェリーに揺られ、南島のピクトン港にまずは向かった。


























ピクトン港についたらそこは夏だった。 日々うねり荒れ狂っているウェリントンの天候に慣れている私は心底驚いた。 美しい美しい港だった。 上の写真は港の真横のビーチ。 船着き場の横でもこれだけきれいなんだよ! 恐るべし世界の田舎!


「マオリの伝説とか神話ってこういうのを見ながら語られたんだよなぁ。 なんか納得。」と友達みんなで言い合う。 ここでは地形が主役だ。 ニュージーランドの地形はどっかすごい。 

2008-12-03

Jump!

クラスの子たちと散歩。











向かう先は、木。 ハーイ! 友達が待っていてくれた。 木の下で待っている友達なんて可愛いじゃないか。







私と友達の一部は高い所から飛び降りるのが好きだ。(もし、ちゃんとロープが木とかに繋がっている場合に限るけど…)





この丘からターザンをすると、ウェリントン市が一気に一望できる。 最初は怖いけど慣れるとすっごい楽しい。





私もジャンプ。 ドレスだろうが、スカートだろうが関係ない。 





まさに空中散歩。





やっべー楽しい。


どこでも寝る友人はやはり木陰で寝ていた。 


Newtown Life

一人でだらだらベッドにねっころがり、仕事をしていた。




近所に住んでいる大学の時のクラスメイトもポートフォリオ制作をしていたらしく、じゃあ一緒にやると家に来てくれた。 二人で寝っころがって作業。 悠長な雰囲気だけど、二人とも仕事を見つけない事にはどうしようもないので実は必死。 




そしてこれまた近所に住んでいる、まだ大学で授業を取っている元クラスメイトが学校帰りに家に寄って、私のベッドでゴロゴロする夏の昼下がり。




このままだとみんなして寝ちゃうと言う事でベランダでミルクティーを飲み、ちょっとリフレッシュする事にした。 でもやっぱり話しだしちゃうと、ちょっと一杯のつもりが二時間ぐらいの長話になってしまう。 




大学を卒業した割には、結局クラスメイトと毎日つるんでいる。 アトリエが私のベッドか、誰かのベッドかに移っただけだ…。 


夕方の明かりに包まれる時布団でゴロゴロしながら「うわー!無職って素敵だ!ちょっと楽しいねえ。 こんな時間に布団の中にいて、こんなに柔らかい色に包まれて幸せだねえ。」と言い合う。 でもTシャツ噛んでるから、こいつちょっと焦ってるとみた。




自然の明かりを楽しむ友達は、夕方から夜に移る時間になるとまたベランダで空を見たり、お茶を飲んだりする。 たまにベランダから一時間ぐらい戻ってこない時があって、ベッドで寝ている私は心配になったりする。 そんな友達は愛おしい。 綺麗な人だよなと一緒にいてよく思う。 


2008-12-01

忘れない為に

泣いたなんだとドラマティックに悲劇的な気分でいた次の日にこんな事を書くのもなんなんだけど、今日は本当に楽しかった。 

高校のときからの私の最高の男友達が、お互いが一日使ってびっちり遊べる最後の日だからって事で思いで散歩をしようと提案してきた。 「一緒にまるまる過ごせる最後の日には何をしたい?」と聞かれた時に、「うーん分からん。 適当に海辺でビールでも呑む?」と想像力のない私は答えた。 でも彼らはもっと繊細で、私の為を考えてくれていて「私のウェリントンで好きで大切な場所全部を一緒に回って、いっぱいいっぱい写真を撮って、思い出話をするってのはどう」と言ってくれた。 こんな提案私からは出てこない。

彼の家に行くまでの五分間でも、まだ昨日の事を思い出して、声を出して歩きながら私は泣いてて、どうしよう、このままだと一日中泣いちゃうかもとかって心配していた。

でもふたを開けてみたら本当に素晴らしい笑いに溢れた一日になった。 

四年ぶりに高校のあるエリアに電車に乗って行ってみんなで散歩をした。 昔住んでいた家を見に行ったり、よく食べたアイスクリーム屋さんでサンデーを買って野原で食べたり、見るもの全てが懐かしくて、嬉しい気持ちが止まらなかった。 天気が記念碑的に良くて、本当に楽しかった。 そして高校について、窓から教室を覗いたり、塀の上を歩いたり、じゃれたりしているうちに、その頃持っていた自由な気持ちが甦ってきた。 昔と比べて私はどんどん良くなっていっているように思い込んでいたから、これは私を不思議な気持ちにさせた。 今は忘れてしまっていたけど、昔は持っていた良い面ってあるんだね。 そういうのを思い出す為に、わざわざ昔自分が関係していた場所に行ったりするのかと納得した。 その頃自分の周りに流れていた空気感に触れて、結構沢山の事を思い出したと思う。 その中にはとても良い気持ちも沢山あった。 

ウェリントンの中心街に戻ってから、ボタニカルガーデンに行って、長い長い散歩をした。 私の好きなガラスハウスの中にある蓮の池を見た。 そしてシダ植物の森も歩いた。 

大学の近くについてから、大学のクラスメイトも合流してみんなでケーキを食べた。 すっごいゴージャスなやつを。 

夕方になって、夕ご飯を作るからと言われて彼の家に行ったら、高校のときの子たちや、共通の友達がいて驚いた。 そしてみんなで彼が作ったピザを庭で食べた。 ワインも呑んだ。 不思議なくらいに幸せだった。 こんな簡単な事がどうしてこうも特別なのか、こんなに幸せなのか分からないぐらいに満ち足りで心が元気でいっぱいになる経験だった。 ただ散歩に行って、ただ大好きな友達が沢山いて、ただそれだけなのに、特別で温かかった。 この質が人生に置ける最も必要な事なんだと、一秒一秒が私に教えてくれた。 

庭でのパーティーを終えて、家のなかに入ったら、みんながニコニコしていて、早く居間に行きなと言ってくれた。 そしてそこにはお手製の巨大なマリオの1upキノコが机の上に置いてあったのだ! 最初何がなんだか分からなくて、でも三秒後にこれはケーキだと気がついた。 しかもBGMでマリオのテーマソングまで流れていた。 そうしたら嬉しくて涙が止まらなくなった。 私は彼の家でマリオを情熱的にやっていた時期があって、今日も高校でぴょんぴょん飛び跳ねながらテーマソングを一緒に歌ったりしていたんだ。 「今アンナが一番好きな物はマリオ!」と、多分誰よりも私に詳しい彼は的確に見定め、わざわざ昨日夜なべをして焼いたそうだ。 うわーーーんって涙が出て、嬉しい嬉しいってみんなにキスをして、みんなでマリオの1upキノコを食べた。 こんなに嬉しい事ってないよ。

こんな事を言うのもなんだけど、優しさとか愛情が無いとやりがいとかって湧かないんだね。 今日疑いなく、単純に嬉しい事がいっぱいあった。 友達がいて、愛情があって、一緒に良い一日を過ごせて、これが人生への軸なんだと思えた。 多分コミットメントは私が考えているほど怖くない。 それどころか誰かに愛情と善意と共にコミットしないと、多分全部が中途半端になっちゃう。 

ずっとコミットメントはただの制約で、リレーションシップは無駄な時間をつぶすための基本的に悪いものだと思っていた。 仕事や作業が善で、誰かとのコミットメントやリレーションシップはそれを邪魔する悪だと思っていたんだ。 でも実際は誰かとコミットしているから、リレーションシップがあるから、働けるし、頑張れるんじゃないだろうか。 自分のこれまでを振り返っても、どれだけ「これはただの依存だ!」とか「人に逃げてるだけだ!」とかって思いながらも、やっぱりそれでも周りの人が大好きで温かい気持ちだったから働けていた。 

愛する人に対する変な警戒心と緊張ほど自分の成長を妨げるものは無い。 こんなにも人にまっすぐ繋がるって重要な事なのかって驚いた。 元来私が正直じゃないから、相手に対しても「駄目駄目駄目、こんなに好きになっちゃ駄目。 こんなに相手の気持ちとか考えちゃ駄目。 こんなに相手の優しさを信じたり、言葉を正直に聞いちゃ駄目。 絶対に裏がある!」って考えていたんだよな。 でも、そんなんじゃ本当になんにもならない。 私はこうもひねくれているのか、驚きが禁じ得ないよ!


家に帰ってから父に電話をした。 そして上に書いてある事を言った。 結構驚いていた。 そしてその通りだと思うと言われた。 確かに彼だって、家族がいるからこれだけ頑張っているんだ。 なんか全てが腑に落ちて、これまで私は何を見てきていたんだろうって気になった。 

雪解けみたいな経験をした。 不思議な、特別な一日だった。