2009-03-20

結婚式

 プロジェクトの為人の結婚式の写真を沢山見る。 一つの式につき1000枚位の写真を拝見させていただいております。 

 最初は結構ひきながら見ていたんだけど、最近はもう美しいビーチで夕日を背景にキスをし合う新郎新婦の写真を見ても全然大丈夫。 それどころかいっそ感嘆。 もっとやってくれって感じになってくるね! 象の上でキスとかもある。 素晴らしいじゃないか。 この象、良い顔してる。 

 見事にキスとハグの嵐。 象の上でキス、月明かりでキス、滝の前でキス、木陰でキス、海辺でキス、崖でキス。 キスに感動っていうよりも、背景の壮絶な大自然に 私は酔いしれます。 写真家もそこら辺分かってるだろうね。 人々は偉大な母なる自然の力をこのような瞬間に借りるのです。 背景の大自然に、コンピューターの作業で疲れた目をいやしてもらっています。

 そして私の好みは大金持ちのアメリカ人たちの結婚式の半端無い感じです。 彼らの想像力に限度無し。 ブライドメイドとベストマンかおのおの十人以上いたりする。 そんなにいたらもう価値無いじゃん! ほとんどチアガールと応援団状態で新郎新婦の後ろにずらーっと同じドレスとスーツを着た人達がいたりするからすごい。 マフューバーニーのカルチュアルバックグラウンドに触れる瞬間。 絶対にここからインスピレーション得たんだと思う。 

 見事に、毎回事務所で良い意味でも悪い意味でも「おおおおおお…」っと伝説になる結婚式をするのはアメリカ人達だ。 スケールが違う。 結婚式以外だとユダヤ系アメリカ人のバル•ミツワーの壮大さもすごい。 絶対に私の一年分の給与以上の資金が使われている。 すごいよ。 本当に、すごい。 見ていて、自分の辛気くささが嫌になるもの。

 ロスとかべガスの式だと、これは一体何回目の結婚式なのだろうって方々のとかがある。 新郎新婦ボトックスの嵐および、写真はナイスにちょっとピンぼけ皺隠し。 そして何回もやってそうな感じがありこなれていらっしゃる。 しかも富裕層の還暦前後の方々なのでお金のかけ方も半端無い。 これで新郎新婦が若かったら文句無く美しい結婚式だっただろうにと失礼ながら思ったりする。 世の中にはおぞましい事をおぞましいとも思わず、される方々がいらっしゃるのだ。 清々しいではないか。 あなた方の情熱と人生への楽観主義に、高らかとこちらも乾杯させてもらいたい! なんか見ててすかっとするよ。

 はあ…、本当に、こうやって世界中の結婚式の写真を見ていると、自分なんてちっぽけなもんだと思います。 本当に、世界は広い。 特にこういう全く自分と関係なかった感じの事柄に触れると心底そう思えるのです。 ああ、なんて世の中ってのは多様性にあふれた空間なのだろうと。

 彼らのこんな事をする動機が全く分からんと最初は思っていたのですが、最近少しだけ分かってきた。 これはオープンな祭りなのだ。 生命力の爆発をさせる一日なのですね。 真剣に考えちゃいけない。 秘儀とかではない。 しみったれた感じに考えちゃいかん。 結婚式ってのは見事にビックバン的で、核融合的で、ケミカルリアクション炸裂なイベントであると理解すべきだと思い始めた。 フルスロットルで、ロイアルストレートフラッシュなパーティーなのだ。 こっちもハイパーにいないと、全く相手側ののりについていけない。 ワンペア、ツーペア的しょぼい感じではディールできない。 ミラクルでアメイジングな感じでいなくては。

 だから私もアドレナリン全開で、花嫁を新郎に渡すときに号泣している花嫁の父や新郎(号泣率高し)を見ながら、つられて号泣。 男の人達の方が何となく傷つきやすくて、弱くて、儚く純粋な存在に見えてしまうのは、女性たちの興奮状態と比べてしまうからか。 大抵の花嫁およびブライドメイドの非日常な興奮状態はすごい。 道ばたでこのテンションの状態の人を見たら絶対に避けて通ると思うよ。 

 まあ、とりあえずなんともすごい状態に人々の心理が持ち込まれるものだと見ていて感心する。 みんな結構良い意味でぎりぎりな感情になっている。 面白い。

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