2007-11-30

because i can

 服って難しい。 

こまごまとした仕事をしていて、三日間ぐらいまともに外に出なかった。 勿論、服も妙なのを着て、汚い話し風呂だって入らなかった。 そんなのどうでも良くなるんだ。

 今朝仕事を送った後に、その足で街に服を買いにいった。 手の血管とかぼこぼこに浮き上がっているまま(最近疲れるとすぐに浮くんだけど、これって何?!)で、ぼさぼさの髪の毛を隠す為に帽子を深くかぶった。 このままジャンキーっぽい外見で突っ走ろうと、そういう感じのジャケットを着て、ズボンをはき、「これって意図を持ってこういう服装な訳です」とやる。 電車で隣の席とか絶対誰も座らない感じだ。

2007-11-27

 恋ってのは簡単におちるものです。

素晴らしいデザイナーを発見。 もう、こんなに好きなスタイルの人って珍しいってぐらいに好き! 

すっごい可愛いし、きれいだし、心掴まれて、ときめききってデザイナーの出身地を見たら、ニュージーランドだった。 っこ、怖い…。 ただ単に私は私がいつも囲まれているテイストが好きなだけ?

とりあえず、まあ、ね…、好きなもんは好き!






Jeffrey Dochertyさん。 はあ…。 なんて素敵なんだ。

2007-11-26

休み最後の数日

 私は自主的にこの夏休みは、今週末までだったという事にします。 一ヶ月近く大した仕事もせず、だらだら豚のように過ごし、私は体力の衰えを恐ろしいぐらいに感じ、もうこんなのは嫌なのだ。 

 もっとリズミカルに、もっと遊び心を入れて、いい感じの一日を送りたい! って事でお休み返上。 

 少なくとも、休止状態は返上。 


 今週末はすごく良かった。 

 数年ぶりの友人の家に行き、餃子を食べた。 日本でのホームパーティーって久しぶり。 とっても楽しかった。 いろんな人がいて、お酒も美味しくて、その家のオーナーの人間力/味の深さに感心。 いつでも彼は刺激になる。 そういう友達がいる事はとてもラッキーだわ。 

 それにしても飲み過ぎた。 ウェリントンにいる時は、どこでもタクシーで1000円圏内だし、どれだけべろんべろんになっても大丈夫っていう変な甘えがある。 一緒にいる人達の体にへばりついて、「うえーい! かえろーー! かえろーーー!」って言ったらすぐ家で起きたら朝で、朝日サンサンで、さあ学校っていうリズムがある。 日本では酔っぱらった後のプロセスが長い。 やれ、電車だの、そこから歩きだの、なんだかかんだかある。 しかも今は学校がないので、それこそ次の日だって「うげろー」っとしているだけで良かったりする。 

 っよ、澱んでいる…。 あたし、こんなのじゃ駄目よ。 次の日にやる事がない日の晩は、本当にほどほどしか呑んじゃ駄目だ。 少なくとも私の場合はそうだ。 学んだ。 

 澱みを引きずりつつ、多摩美時代の相方と会う。 すっげーーー良い再会! 無茶苦茶いい感じだった。 「そうだ、こういう感じでこの人の事をすっごい好きだったんだよな」とか、「愛おしい」と思ってたんだよなとか、そういう具体的な事を目の当たりにして、自分の記憶やら思い出やらのおおざっぱさを笑う。 大切にしなきゃいけない人だわ。 

 さーー! 楽しかったし、再会もあったし、これから良い、プロダクティブな一週間を送るぞ。 

 月曜日から頑張ろう!

2007-11-24

日本に帰国してみたぞ

日本に帰ってきて一週間弱過ぎました。 いやはや。 信じられないけど、私はどうやら日本にいるぞ!


いい友人達とお酒を飲み、家族とケンカをし、彼らと共有していなかった日々の話しをする。

日本語の本を読み、髪を染め、帽子を買い、街を散歩する。

「春にして君を想う」じゃないけど、冬にして人を想う。

最初の一週間ってのはどんなに気合いを入れて強くいようとしていても、南半球にある、わが街や、そこに住む人々を想い、これから数ヶ月感繋げられない私たちの生活を考えるものだ。 少なくとも味わいのある時間である事を祈る。


日本に帰国した最初の数日間を多摩美の時の親友と過ごした。 彼女の恋人に会い、幸せそうな彼女にうっとりする。 

多摩美にある伊東豊雄のファンタスティックな新しい図書館に行き、普通に大学で授業をうける。 日本について24時間以内にわざわざ何をしているんだろうと笑える。 ただ、大学や図書館って、異なる文化に対するきりかえみたいなもので、空港とかと同じ役割なんだよ。 街も国も半球も違うけど、大学、図書館、空港は安心させられる。 空間の変化を少しだけまろやかにしてくれる。


週末は大山君と遊ぶ。 彼と上野にいく。 これも日常。 この男と上野以外で待ち合わせをした事が無い。 昼過ぎから高架下の飲み屋で酒を飲み、芸大に行き、東京駅に移動して、そこから銀座まで歩く。 新しいクールな帽子を買う。 岡本太郎の時計の下でお菓子を食べる。 

バールに入ってワインをがっぷりと呑む。 くだらない話しをする。 彼のノートを見る。 テープ糊をくれる。 彼の恋人の話しをする。 私の男の子の話しをする。 「謎過ぎる!」と言われる。 私もそう思っていた!!

小さな机で二人の人間として向かい合って呑む酒は良い。 できるだけ小さなその空間を二人の色とか温度とかで高めて、お互いの目を見て、楽しいじゃないか! 

彼は彼の恋人を想い、私は別の人の事を考えていて、こうやって独特のちょっとした「空き時間」な男女として過ごす事の楽しさは格別ですね。 熱狂も燃えるような情熱もそこにはないけど、余熱がある。 私たちは対等だ。


そしてハイパーなアレックスと会い、「っさ、さすがです。」の連発となる。 不思議な事にアレックスと会った瞬間に「私日本だ!! 確実に今日本にいるんだぞ」と実感した。 この人の力はすごい。
相変わらずすごいタイツを履いていて、ほれぼれ。 お前の足は世界一だ。

今回日本に帰ってカラータイツが微妙に流行っていて驚いた。 多摩美界隈では数年前からmustな感じだったので、てっきり日本中そうなのかと思っていたのに。 一般界隈では、なんだかソフトな感じになっていて、独特の80’sな感じとか風変わりの頭の良さの感じとかが消えて、なんかマタニティーっぽい…。 もっとエッジーに、クリスプにいきましょうよ!!!  たった一回の人生なんですから!

2007-11-18

日本に帰るということでパニックになっていた。

もともと私生活と仕事で蓄積していた熱狂と混乱が直後に訪れた帰国準備と重なったのが問題だったんだと思う。 私生活や仕事にある種(あくまでもある種の)の終焉があったのにも関わらずパニックは続いた。

一応、引っ越しや身辺整理だけの為に二週間用意していた。 

例えば、引越しと帰国準備と部屋の又借りをしてくれる人探しは同時平行しかできないイベントだけど、マルチタスクが苦手な私にはしんどかった。部屋の広告を出しつつ、いつまで続くかわからない入居希望者達の面接をし、同居人達に対してベストを尽す。町中の大学生達が実家に帰るので又貸ししたい部屋は溢れかえっているけど、同時に部屋を探している人たちは一年で一番少ない。 でも大学が始まる時期は全く逆の状況でその時の部屋探しの悲劇を考えると意地でも又貸し相手を見付けて部屋をキープしておきたい。 全体的に楽しいプロセスじゃない事は確かだ。 又貸し相手を見つけたら家賃の問題は片がつくけど、今度は家の荷物を全部どこかに運び出さなくてはいけなくて、その荷物を預かってもらう場所探しが始まる。 倉庫を借
りる人もいるけど勿論そんなお金は私にはないので、友人に頼むことになる。 何人か見つけ、ちょっとずつ預かってもらう。 そして勿論引越し業者を雇う余裕はないので車を出してくれる人探しも含まれる。 これはどれだけ自分でちゃっちゃと終らせたいと思っても相手の都合があることなので思うようには進まないのだ。 家関係は全部自分と都合が良いようにうまくいくと楽観的に無理矢理考え、それに向けて積極的に働きつつ、うまく行かなかった場合の為のプランもたてて準備をしていなくてはいけない。でも楽観的にはいられないから最悪の場合家財一切捨てて同居人達に怨まれつつも家賃を払う義務を放棄しとんずらだと決心する度にうまれる虚無感と奇妙な程に自由な感じだけがこういう時の心の支えだ。全部は二週間でおこる出来事で、物事の半分以上は他者との交渉でなり立っている。自分は全部うまくいくと信じ込みながら働きかけるのみの存在だ。私がどれだけ人間関係が苦手でそれを苦痛と思っているか知っている人ならこれが私の好みの仕事じゃないことは分かるでしょう。基本的に一人で出来ないことをする為の才能は皆無に等しいの
だ。一人の仕事が好きだし、それか他人のための仕事も楽しい。ただ、私のために人に働きかけるのがとっても駄目。哀しくなるんだよ。


また、友達とこれからの三ヶ月間会えなくなるから殆ど毎食誰かと会う約束があるし、毎晩なんだかの打ち上げがある。 その度に楽しいし、尚且とても切ない。 胸がはりさけそうになる。私は一年で一番素敵な季節をこんなに大切に思っている人たちと、わざわざ好き好んで過ごさないのだ。

2007-11-17

Amy Winehouse

MTV UNPLUGGEDにAmy Winehouseが出ていた。
引き込まれた。 Amy好き。 
髪型も化粧もだめすぎるけど、すっごい魅力的だと思う。

AERA

 アエラが苦手だ。 文章のスタイルも、問題への視点の持ち方も、不愉快になるタイプのものだ。 批評的でいようとしてアグリーになってしまっているものの典型な気がする…。 読む度に腹が立つのだけど、でも人気(?)な雑誌なんだよね? 何故こうも偽悪的なんだ? あー、嫌らしいし、萎える!!

2007-11-13

舌の根も乾かぬうちに

 引越しの怖いところは典型的な喉もと過ぎれば熱さ忘れるなところだ。 今朝まで戦々恐々として引越しをしていたのに、もう次の引越し先を考えている。 われながらお気楽で笑える。


 今オークランドにいるんだけど、すごくいい感じなのね! どうして候補地にしたことがなかったんだろう。 なんかウェリントン以外を考えたことがなかった。 でもオークランドナイス。 あたし、引っ越すかも。 


 今結構本気で考え中。 なぜって? かわいい服屋が多いから。

2007-11-12

引っ越し

年々と苦手になっていくイベントがある。 そのうちの最も顕著なものは引っ越しだ。

十一年間、一年以上住んだ家は今の所無い。 要するにその度に私は引っ越しをしているのだ。 しかも一人で。 みんな手伝ってくれるし、可能な限りの事をやってくれるけど、でも基本的には一人で動き回っている。 結構ファック。

今年は四回引っ越した。 四回目にして、本当にもうそろそろやめたいと思いはじめてきた。 

どうしてこうも落ち着きが無いのだ? どうしてこうも私は引っ越しばっかりしているのだ? どうして私には家がないの? どうして私はこうも、あああ。

さすがに疲れてきたぞ。 

さすがに後一年は落ち着いた生活が出来ないだろうけど、目標としては2010年からは安定した生活を送ってみたい。 「ここに住んでもう2年目だわ」ってのをやってみたい。 だって、よく人は「花を咲かす」とかって比喩を使うけど、根が張れないのに一体どうやって花を咲かすのさ。 このままじゃ、人格やら情緒やらなんかそういうのに本格的にダメージがおこるんじゃないかと自分の事ながら私は心配なのよ。 

ちょっと自分をかわいそうだと思ったら気分が良くなってきた。 

今日は色々と頭に血が上っていて、興奮状態だった。 色々と気を散らしながら手元を見ずに作業部屋を片付けていたらざっくりと手を切った。 危ないものが多すぎるんだ。 呆然としていたら同居人が絆創膏を張ってくれた。 2軒先の友達が私の荷物を預かりに来てくれて、同居人と一緒に重いものを運んでくれた。 こうやって、じたばた、ばたばたしているから見えてくる事や経験できた事、山ほどあるじゃないか。 そう思うと、悪い事だけじゃ全然ないと思える。 

よし、引っ越すぞ!

偶然は日常

 日常的に偶然がおこる。 狭い街なのだ。

今日スタジオを片付けて、荷物を梱包し、知人の家に夏の間預かってもらう為に持って行った。 段ボール五箱になったよ。 疲れた…。 私の背丈ぐらいのゴミ箱が二回満杯になったと言ったらその壮絶さが伝わるだろうか。 

 そんなこんなで料理をする気になんてなれないし、なによりも別れが惜しいからみんなで隙を見つけては呑んでいる。 なので昼に友達の友達の家でバーベキューをしに行った。

 ホストをした人は、いつも三歳ぐらいのとても可愛いお嬢さんをつれて学校に来ている人で、直接話した事は無いけどとても目立っているので顔は知っている人だった。 シングルマザーで、もう二十代も後半(もしかしたら三十代なのかもしれない)なのに建築の勉強しているなんてかっこいいなあとは思っていたけど、別に話す必要も無いし、彼女の事は何も知らなかった。

 家はとても素敵で、光がさんさんと降り注ぐ美しい庭があり、家の中はなんだかとても懐かしい感じ。 なんか私の家と似ている。 なんか酷似している。 おお、気があいそうだ、しかも作っている料理も食べた事がる系統のやつだとワクワクする。 とても良い昼下がりで疲れた体にはもってこいだった。 

 そんな彼女に私はインダストリアルデザインやっているんだと言ったら、家の弟もそうよと言われた。 そして卒業した大学名と年度を言われて、「ああ、私の同居人と一緒だ」と答えたら、そいつの名前を聞かれた。 「ノアって言うの」と言った途端に彼女はのけぞり、「それが私の弟!」と叫んだ。 お、お姉様でしたかと私も驚く。 娘さんを見ながら、同世代の男女が一緒に住んでいる訳だからちょっと仲良くなりそうな瞬間ってのは勿論あったので、「私、あなた様の叔母になっていたかもしれません」と奇妙な感慨にかられた。

 よく見ると顔がそっくり。 作る料理だって似ている。 当たり前だ! 同じ釜で育った人たちなのだ。 それにこれは典型的なシュタイナーに行ったヒッピーの家なのだ。 クレヨンハウスっぽくない訳が無い。 家の内装やら持っている物のタイプやら懐かしいに決まっているじゃないか。 毎日見ている。 お互い「すごい偶然だよね」とぽかんとしながら見つめあってしまった。 

 この同居人は私の最近仲良くなった子の同居人と同じチームで働いていたりと、やけに偶然の「こんな所で彼の話しになるとは」が多い人なんだけど、偶然彼のお姉さんの家でお昼を頂く事になるとは驚いた。 

 家に帰ってからその事を彼に伝えたら、別に大して驚いてもいなくて、「よくあるよね」で流していた。 この人は一体どれだけの偶然が日常におこるのだ?と、結構ばったり人に会う運がある方の私ですら彼の「偶然は日常」な態度に驚く。 やっぱり血中ヒッピー濃度が高くなれば高くなるほどにこういう事って怒るのだろうか。 そこら辺、だれかもっと詳しく私に教えてくれませんか?

餃子




友達が餃子を作ったから夕飯を食べにおいでと誘ってくれた。

彼は長い間原因不明の体調不良が続き、
結核じゃないかと疑われ検査をしたりと大変だった。

でもここ二日間で劇的に良くなってきて、なおかつ検査の結果、結核じゃないと分かり、ご機嫌になって料理をしたらしい。

勿論だと、引っ越しの合間に会いに行く。 実は食料品を今一切持っていないので誰かに何かを食べさせてもらえるというのは夢のような幸運なのだ。

彼は元気になった証拠に素足で元気よく料理をしていた。 素足はいい。





こうやって食事にいく時にきちんと花を飾ってくれている所に彼のいたわりを感じ、いい奴だと思わさせられる。 




餃子がいっぱいだーと喜んでいたら、もっと嬉しい事があった。




世の中のどれほどの人間が名前入りの餃子を作って待っていてもらえるだろうか。 名前の綴りが間違えているけど、それもなんだかごちゃ混ぜに愛おしい! 「カメラとってくる!」と走って家に帰った。 彼って傑作!




スープにして頂く。 




勿論ビールは夏仕様。 このビールには、たんまりとスパイスやハーブが入っていて、無茶苦茶美味しい。
とても良い夏の味。 




ロマンティックというのか、ここまでくるとただのアホなのか分からないんだけど、デザートは花とラズベリーの蜂蜜付けを凍らせたものだった。 私の友達同士の愛情表現の示しあい方を人に言うと結構ぶったまげられる。 だからあえて言わせてもらおう。 私たちはどれだけ相手を好きかと表現する為に、花を蜂蜜につけてみたりするんだ。  




美味しく頂きました。

 

私はつまらない女なので、クリスマス用のミンツパイを持って行った。 これは私の好きなパイナンバーワンなんだけど日本でだと手に入らないし、誰もクリスマスソングを歌ってくれないから今日食べる事にした。 友達が歌ってくれて、わーいと喜びながらかじる。 本当の所、これの方が花より数倍美味しかった。 でも、餃子はもっともっと美味しかった。 ムキムキの牧場で育ち、それ故に肉食が出来なくなった菜食主義者の作ってくれた餃子は、名前も入っていた分、非常に美味しかったです。 幸せだ!

2007-11-10

ジェラートとマルガリータ

私とトムの家の間に、地中海料理の専門店がある。 ウェリントンで一番美味しい、ピザとジェラートが食べれる。 大好きだからトムと二人でジェラートをピザとワインを入手しに行った。

トムは半ズボンにTシャツで、彼が一番半端無く素晴らしい感じの外見になる服装だ。 そもそも、私は半ズボンにTシャツで家でゴロゴロしている男の子がとても好きなので、もう一緒にいるだけで胸が高鳴る。 「ひ、膝!! あああ、足首! ウ、ウ、ウ、腕☆」と変態丸出しになり、トムはびびっていた。 

トムの恋人が原因不明の病気で家で寝ているので(彼は結核かもしれなく今検査中で、結核だった場合年がら年中一緒に遊んでいる/彼らの家にいる私はかなりやばい)三人分のジェラートをトムが握り、ワインボトルを脇の下にはさみ、私はピザの大きな箱を持って歩いて2分の家に戻った。

その時が魔法な瞬間だったんだよね。

「溶けちゃうから走るよ!」ってトムが言うから、二人で走ったんだけど、なんかすっごく素敵だったの!

アホみたいな発言なんだけど、昔の映画から出てきた人たちみたいな気分になったんだ。 みんなも一回は、ジェラートとマルガリータとワインボトルを持って、走ってみた方が良いよ。 アドレナリンが出る!

しかも相手は夏休みの小学生みたいな格好をしていると余計にわくわくする。

家について、薄暗い台所で(この家は本当にぎりぎりまで電気をつけない)「いかに僕たちは社会主義者になるべきか」という講義を受ける。 奴らは本気。 マジで、目指しているっぽい。 「ほおぉぉ」と聞き入る。 「で、アンナのニュースは何?」と聞かれて、いかに「バルトが書いているトォウンブリについての文章と同じような質の魅力を持った人に会った」かを話した。 「完璧で、美しくて、ただただファンタスティックなの!」と繰り返し言って、繰り返し「いつも同じような事ばっかりがニュースだね」と流される。 確かに私は「社会主義者になろうかと思って」というような質のニュースは持っていない。 でも良いじゃないか。 それでも良いじゃないか!!!

それにしてもトムの持っているすごく素敵なワイン用の陶器のカップで呑むすっぱい白ワインも、マルガリータも、そして溶けないように急いで食べたヘーゼルナッツとラムレーズンのジェラートも完璧に美味しかった。 

幸せだなあ、ずっとこうやってこの台所で仲良く酔っぱらっていたいなあと思いつつ、影響を受けやすい私はこのままだと誰よりもハードコアで妄信的な社会主義者になってしまうだろうと思い、深夜に退散。 

近所に友達がいるって最高だ。 

機嫌が悪いぞ! 全部嫌いだ。

 昨日の夜友達の家に泊まりに行った。 とても楽しかった。

ただ、そこで色々と話していたら急に腹が立ってきた。 状況にたいしてむかつきはじめたのだ。 

多分日本語で話していたのが良くなかった。 英語の状況だとコントロールしている、「これを詳細に考えはじめたらそれはそれは腹が立つだろう」っていうのを、日本語だと語彙自体に障害がないから思わず詳細に考えたり喋ったりしてしまって、思わずパンドラの箱が開いてしまう。 で、結果怒れる人間になり、知らずうちにモンスター。 

日常的に「人生で大切な事は"appropriate" でいて"compromise"をする事」と信じ込んでいるコントロールフリークな私は 、日本語を喋りだした途端にぶっ壊れる。 我慢なんか知らない。 

一晩中、文句と我侭を連呼し、イライラしたまま街に戻った。

 お気に入りのカフェでゆっくりとコーヒーをのんでスコーンを食べている間に落ち着こうと美術史に置ける”テクスト間相互関連性”についての本を読む。 が、昨日の夜から呑み続けていたんだろう謎の酔っぱらいたちに絡まれる。 私の机の周りに座り、なんだかこうだかと意味の分からん事を言い続ける。 多分、昨日までの私なら席を立つなり、「居心地が悪いから他の席にうつってもらえますか?」と言うなりしたと思う。 しかもやんわりと。 可もなく不可もなくな態度をとったであろう。

 が、今日は、とんちんかんな意味で負けたくないと闘志が燃え上がり、本を読みつつも、奴らと会話をし、なおかつ相手を恥じ入らせようと努力をした。 

しかし、酔っぱらい強し。 

本の内容なんて頭に入らないし、イライラしてくるし、会話も意味が分からないし、完全に私はそのうねりに巻き込まれて我を忘れた。 

「この子はシリアスすぎるよね。」「多分すっごいインテリなんだよ。世界中の事で知らない事なんてないんでしょ?」「なんでそんなにシリアスに人生をとってるの? シリアスに生きているの?」「こんにちわー」とかって言われているうちに、「お前らが下らなすぎるんだ!! 恥を知れ!」となった。 

そして立ち上がった瞬間に奴らのビールは倒れ私にかかった。 「去れ!」と怒り、周りの人たちに同情され、本の内容なんて完全に忘れ、ビールまみれになっている私を見てやっと酔っぱらいたちは自分たちを恥ずかしい存在だと分かり、とぼとぼと去って行った。 

悔しいから座って本を読み直したんだけど、怒っていなくても分からない内容が、色々とごた混ぜになり完全にちんぷんかんぷんになった。

たちが悪いのはここからで、そう、こうならない為に私は、適切に、妥協点を探さなくてはいけなかったのだ。 私は怒りをどうやって消費していいのか分からなくなり、数時間イライライライラしながら「世界が嫌いだ。」「世界が嫌いだ。」「世界が嫌いだ。」「これも嫌い! あれも嫌い! 全部嫌い!!!!」となった。 本当にどうして良いのか分からないぐらいにイライラして、ああああ、もう!

とりあえず、全部嫌いだ!

2007-11-09

変な奴

 学校の友達がみんなどこかに去って行き、Wellington basedの子たち(要するに実家がここの高校時代からの友達)ぐらいしか残っていない。 

 変な話し急に気持ちが楽になった。 大学の人たちがいなくなると、こんなに自由な気持ちになるのか。 どれだけ脳内が占領されているのか。

 そして休みにたいしての情熱と期待が沸き上がってきた。 これからすっごいファンタスティックな時間が訪れるぞ! わくわくの固まりになるんだ!

2007-11-08

トゥオンブリ ラウシェンバーグ



ああ、どうせこの一週間はまともに機能する事が出来ないんだろうなと思っていた。 だったら無理せず、人に泊まってもらったり人の家に泊まったりして過ごそう。 軽やかにいよう、思うままにいようと決めていないと、バランスを崩す時がある。 


最近バルトの美術論集を結構熱心に読んだ。 特にサイ トゥオンブリについての所を。 トゥオンブリはとても親しい友人が敬愛しているので、もうとられちゃっているからとちょっと距離のある作家だった。 だから、私は関連項目としてラウシェンバーグで責めていました。 私はこういう意味の無い振り分けをよくする。 でもまあ、そういうくだらない思い込みで距離を持ってしまうのはくだらないぐらいに素晴らしい芸術家です。 身体にしみいるバルトとトゥオンブリ。 


2007-11-07

いぬ

 犬がいない生活なんて! 友達の犬と遊んでその素晴らしさをまた思い出した。 犬! 犬! 犬大好き。






街の終わりとハードボイルドインディアンカリー

私の住んでいる地域には移民のコミュニティーが集中してある。 一番大きいのはインド人系、続いてポリネシア系、中国系、ラテンアメリカン、アジア系ムズラムとなる。 後、大学生と同性愛者とヒッピーが集中して住んでいる。 ギャング多いけど、なんだか幸せな地域だ。 

様々な種類のスーパーマーケットがあり、それがナイス。 今日はインド系のスーパーに行った。 何を買ってどう使っていいのかすら分からない感じがおもしろい。 だってほとんどパウダーなんだもの。 どうやって混ぜるのかいつの日か深い理解を持ち料理が出来る事が出来るようになりたい。










お昼ご飯に地域で一番美味しいカレーを食べた。 水を入れる容器がアルミですごくチャーミングだった。 サステイナブル!


墓地

 友達のお気に入りの墓地へ犬の散歩に行った。 

この墓地はすごく広くて、小川やらジャングルやら色々とある。 

墓地へ散歩って奇妙な感じがするんだけど、相手がとても楽しんでいたのでリフレッシングだった。 











はなればなれに

 私の被っている帽子がどうも人の中のゴダールの「はなればなれに」感を刺激するらしくて、数人に「見た?」「見ろ」と言われる。 





 友達が泊まりに来て、これを見るぞと示してきた映画も勿論「はなればなれに」。 そんなにこの手の帽子ってアイコニックなのか。 


 見ている間、自分も被りたいと友人が言うのでどうぞと貸す。 この子は隠れ半端ないゴダールファンだったらしくライブでコメントリーをされてちょっとおもしろかった。 


 素晴らしい映画だった。 ただただ魅力的。 すごいな。 








2007-11-04

パーティーじゃーん

レイブな感じか、フューチャーな感じでという注文つきのクラスのパーティーに行ってきた。 90'sのクラブキッズっぽい感じでいこうぜという事なんだろう。 パーティーモンスターもどきに。

ア ホの極みな場所だった。 あっぱれ。 馬鹿だ。 両手をあげて馬鹿で、おどりまくってのみまくって、すっごい楽しかった。 私も相当馬鹿なthe 80'sな格好で行って、「一人でここまで変な格好だったらどうしよう」と思ってはいたんだけど、大丈夫。 みんな私以上に愚かな格好をしていた。 本当 に、ださすぎてあっぱれ。 これぞ我がクラス。 たまには良いよね。 いつもは「こんなに馬鹿で大丈夫なんだろうか」と心配になるし、日常的には(少なく とも私に とっては)もっとゴージャスでセクシーな人と一緒にいようと思っているので、距離がある程度ある分、逆に最高にこういう馬鹿なシチュエーションは良いね。  「最悪じゃん、だっせーー!」と叫びながらクラブに入って、食パンかじって、色々呑んで、ひっどい形のケーキをかじり、「ああ、こうやって一年って終わって行くのね」と思う。 こんな夜も良いじゃないかあ。

2007-11-02

景色が違う

 昨日が最終の提出でした。 これが本当に最後の最後。 さようなら三年生! こんにちは、四年生。


多分、私は四年生になれるだろう。 イーハー!


 昨日、5時にプレゼンが終わった瞬間から、クラス中でのみまくった。 最初に結末を言うと、大学でただでワインが振る舞われたので水のように3杯赤ワインを頂き、その時点で結構できあがっていた私はパブでヴォッカを3杯飲むという暴挙はしてはいけなかったのだ。 途中で考えも無く、ビールも何杯か呑んでいた。 徹夜を二日間している人間がそんなに耐えられるはずも無く、九時ぐらいには「世界がグルングルンです、先生! 立ってられません!」な状態になり、帰宅。 クハー…、なんのための打ち上げなのだ。


 大抵こういう打ち上げとかになるとやけに盛り上がるのは私で、違う学年の人たちとか、私たちを教えてくれていた先生たちとか沢山誘って、「ここまでやったら楽しくなるでしょう」な状態を作り上げる。 間違えなく一番張り切っている子は私だ。 「楽しみ、楽しみ、楽しみ、きゃーー、楽しみーー!」とプレゼンの前から一人で盛り上がっていた。 でも、実際やってみると、いつも誰か一人の人とじっくりと話し込んでしまったり、抜け出そうと誘われて抜け出してしまったりと、その集団のダイナミズムを味わう事なく終わるのよね。 いつもあんまりプレゼンそのものと関係の無い人とかと「終わったー!」って言いながら乾杯とかをしてしまう。 オイ!


 パブについた時は「今日はいろんな人と、かたより無く話そうではないか」と決心しているのに、一杯目から、いつも一緒に呑んでいるので代わり映えのない人と部屋のはじっこに座って、全く年度末と関係ない話しをしてしまった。 クラスの飲み会なのに、クラスメイトじゃない日常的な人と一緒にいるってのは、寒々しい行為だ。 あと、途中で高校のときのクラスメイトで今は大学院でインダストリアルデザインの研究をしている子とちょっとの間消えて、その消えた時間は、消えた時間として、勿論素晴らしいものがありました。 クリスはすっごい珍しい、輝きのある男の子で、結構胸に響いた。 お互い存在は知りつつも高校の時は一回も話した事がなかったし、昨日まで七年間お互いの顔は知りつつも話した事が無かったんだけど、いやー、とても良い男性だった。 思わず、「休みの間日本に遊びにきて」ってやってしまい、「よしきた」ってなっていた。 きゃー☆ でも、考えてみたら彼もアウトオブコンテクストな人で、一体なんの為の打ち上げなのだ!

 
 「もう消えよう、夕飯食べに行こう」と腹が減ると途端にイライラしはじめる友人に誘われ、ケバブを食べに行ったときまでは私は元気だった。 絶対に。 でもケバブのお店で中東のアイドルたちのミュージーックビデオを見ていたら、急に頭の中が混乱しはじめて、ぐったりとしてしまい、一言も口がきけなくなった。 「あ、あたし、今極端に疲れている」とだけ言って、頼んだケバブを一口もかじらず、タクシーに乗り帰りました。 


 こんなに一瞬で、ガクッとなったのは始めてで、結構おもしろい経験だった。 体の中では何がおこっていたのだろう。 間違えなくある時点まではハイパーでクラスの宿敵と二回休戦のキスをしたり、担任の先生に「先生に教わって本当に本当に良かった!」って根も葉もない事を言ったり、楽しい女だったんだけど、一点を超えたら途端に、二日間の徹夜の呪いみたいなのが直接脳に来た感じだった。

 
 打ち上げなのに、クラスメイトとあまり遊ばず、全然関係ない人と一緒にいて、その人と途中で消えて、なおかつその消えている最中にぐったりし、家に帰ってしまったせいで今日は学校の子たちに「なんのための打ち上げなのだ」と怒られた。 そのとーり。 どうして私は目的とそぐわない行動をとってしまうのだろうか。 そんなに、私はクラスメイトに興味が無いの? あっはっは。 だったらお前らのせいだねと笑ってしまった。 


 そして今日、すっごい長い間寝て目が覚めたら、部屋の風景がやわらかくて気遣いに溢れていて、本当にがらっと違っていた。 これは私の目の問題なの? 全然違う。 やわらかくて優しい。 あ、あたしそんなにストレストアウトしていたのか。 ああ、何故だろう、世界が優しい。 


 とりあえず、さようなら、さようなら、さようなら! さようなら!