2010-04-11

おうちロースト

週に一回家の子たちで一緒に夕飯を食べる。

今週のメニューは、

前菜 モロッカンオムレツ

主菜 ローストビーフとローストヴェジタブル

デザート プルーンとチョコレートのケーキとミルクティー

台所でみんなで赤ワインをごくごく飲みながら料理。

ローストは外れ無し。
いつも通り美味しい。

ローストをする際はオーブンのタイマーをつけて家を出る。
だから家に帰ったときには家中に美味しーい匂いがしている。

おばあちゃんの家の夕飯時のお味噌汁の匂いとにたような感じで、「これこそ家なり!」っていう匂いなんだよね。  なんだか泣いちゃいたくなるような匂いなんだ。

モロッカンオムレツは初めて食べたんだけど、すっごい美味しかった!

新鮮なトマトをすりおろして、そのなかに刻んだコリアンダーや、生姜、ニンニク、セロリなどなどを入れる。 そのソースを入れたフライパンに生卵をいっぱい落として、ぐつぐつ煮るの。 どれだけこの調理法がオーセンティックなモロッコでの料理方法に忠実なのかは疑わしい所だけど、それでもっ、とても美味しかったです。 満足です。





 こんな感じに調理する。





取り分けた様子。 我が家で一番男らしい男が取り分けてくれたので、なんか、ごっつい感じの盛られ方。 がっつりいきました。 半熟卵と、トマトが混ざって、ああ…、良かった…。





メインのローストビーフ。 この肉は、連れ合いの実家の家庭牧場から。

多分、彼。

今確認してみたけど、やっぱりそうらしい。 
随分と美形な牛を頂いております。
 
肉食って難しい。
どこでどうやって育って、そしてどうやって屠殺されたものを食べるのか。
どれぐらいお金を払うのか。
そもそも生き物を食べるってのはどういう事なのか。 

連れ合いの実家は、普通にサラリーマン家庭なんだけど、オークランドのはずれの小さな牧場に住み、自分たちの食べる動物を育てて、殺して、それを食べて生きている。 私達もそれを分けてもらっている。 連れ合いが実家を出るまではその一連のプロセスは彼の仕事だったんだそうだ。 子豚が産まれたら、弟と市場に売りに行って、売り上げがお小遣いだったそうだ。 

最近の牧場はオートメーション化がすすんでいて、完全に動物工場だ。 牧場が実家の友人の家に行くと見学させてもらうけど、結構大きなクエスチョンが自分に残る。 私の友達は牧場で育った子はやっぱり菜食主義の子が多い。 勿論、完全に受け入れている場合もある。

多民族国家に住んでいると、当然のように菜食な人達が地球上には沢山いるのだと知る事になる。 職場にも宗教上、伝統上、または個人の考えで菜食主義者の人達が沢山いて、当然のように肉食をしている自分が、少し居心地悪くなる。 連れ合いが肉を食べるから、今はいい感じの環境でケアと、(工場にいる家畜と比べ)自由と長い人生を得た動物の肉を食べているけれど、それでもなんかやっぱ「自分は実際どうしたいんだろう」って思う事が多い。





そんな事を頭の片隅で思いながら、ローストを食べる。
悔しい程に美味しい。

いっぱいおもしろい話しをして、けらけら笑って、デザートにケーキ。

晩餐をする事で一週間の自分の生活がうまくまとまる感じがする。

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