写真は別に興味が無い訳じゃない。 出版製本はとても興味がある。 ただ、結婚関係は全く興味がなかった。 会社に入るまで結婚式って何なのかもよく知らなかった。
結構ゆるい環境で育ったので幸か不幸か「俗にいう’結婚’という選択をする人が現代にまだいる。」という事も実感無く育った。 だからそういう文化があると知った時にはたまげた@職場。 よく就職できたよなと思う。
やっと最近になって弱冠カルチャーショックが消化できてきて、「そういう人達もいる」と思えるようになってきた。 そして彼らの文化の中に尊敬する面や価値があると思える事柄が見え始めてきた。 多分私は偏見を持っていたんだと思う。 だからこういうチャンスがあってよかった。 世の中いろんな人がいるんだなあと知る事が出来る経験であります。 私の高慢さと傲慢さを緩めるチャンス到来。
世界中にクライアントがいる会社なので、それこそ本当に世界中の結婚式に関するデザインをしたりしている。
この側面は実に面白い! お国柄、人種柄、民族柄が出まくっている。 私今計らずとも結構色んな結婚式の作法/伝統に詳しい。 多分色んな民族の結婚式にスムーズに出席できる。
また予算かけまくった結婚式のトレンドにも若干詳しい(はず)。 最近じゃ、自分が実際やるかやらないかは別にして「これ私の好み/これが私の夢の結婚式」ってのまで出てきた。 環境が人を作るね。 こんな意見を自分が持つようになるなんて想像もした事無かった。
まず写真家はブリスベン在住の、Jonas Petersonさんが良い。 この人の撮る結婚式の記録写真のかわいらしさが好きだ。 Petersonさんはまだ駆け出しの結婚関係の写真家なんだけど、スタイルがはっきりとある写真を撮るのですでに大人気。 仕事のインスピレーションになるのでいつも彼のブログをチェックしている。
彼が撮影してきた結婚式の中でも、特に綺麗だなあと思っているのが、{joost & kirsty} ~ wedding ~ berryの結婚式。 ロマンティックすぎる感じもするけど、でも良い質感。
画像をクリックすると、写真家のサイトに飛べるので、是非彼のサイトで大きな画像で見てみて。
あと、この彼が撮影したニュージーランドでの大自然結婚式も良い。
Neda + Sati "A Marriage of Two Cultures" from Cherish Films on Vimeo.
確かにこうやって人の人生の憶えておきたい、とどめておきたい瞬間を記録する仕事は素敵だ。 そして多くの人にとって、結婚式ってそういう日なんだろう。
勿論、結婚式以外でも人生にはそういう日が沢山ある。 日々の営みにはそういう美しさが溢れている。 自分の喜びを他の人に伝えたいと思える人生はとても幸運だ。 私たちはそれを通じて豊かになっていく。
だから、結婚式とかも悪くないかもね。 大きな、大きなお祝いを人とする事は、そりゃあ楽しいだろうと思う! ポジティブにいよう。 産業としてみてしまうと、シニカルになっちゃうから。 人の営みとして考えたら、結婚式ってラブリーだわ。
一面だけを見て否定するのは簡単で、そういう子供っぽさから、奥にある温かさや実際の人々の動機や良心は簡単に消されてしまう。 こうやって私がナイーブに否定しているうちは自由じゃないんだよなあと反省した。 「値段は知っているけど価値を知らない」っていう人になりたくないので。
メジャーな就職動機にはならないと思うけど、こうやって自分が全く興味なかった産業に入ってみるってのも、面白いよなと思う。 少なくとも謙虚になる。 キャリアにどう繋がるかは分からないけど、人間としては成長する。
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