2010-04-28

日記らしい日記

 友達が日記らしい日記をブログに書いていて、なんかそれが素敵なので私もやってみる。

 今朝は、昨日の夜焼いておいたミルクパンを食べた。 あんまり健康的じゃない感じのパン。 真っ白の小麦粉に、白いお砂糖を入れて、焼いたやつ。 冬なので二次発酵が難しい。 昨日は、ベッドの中に湯たんぽと一緒に入れて発酵させた。 そうしたら、ものすごーく上手くいった。 これまでの短い(けれども失敗の多い)パン作りの中での最高傑作。 フワフワで美味しかった。

朝ご飯のメニューは以下の通り。
  •  牛乳と、ペルーシュのブラウンシュガーを入れたアールグレー
  •  バニラ味のヨーグルト
  •  ゴールデンキーウィフルーツ
  •  パンと蜜柑のマーマレードと、梅のジャム
朝ご飯を食卓で人と向き合って、会話しながら食べるかどうかで一日の感じが全然変わる。 少なくとも、目が冷めるし、そして、会社につく頃には体が仕事の為に整っている。

今、職場でやっている仕事は単調作業。 これまでの会社の書類を、新しいVIのフォーマットに統一する作業。 なかなか終わらない消化仕事。 見事に頭も使わない感じ。 でも何かは学んでいるのかもしれない。 学んでいないかもしれない。 何とも言えない。

indesignでいちいち一枚一枚の書類を作るのは悪夢なので、wordでやるように切り替えたんだけど、そうしたらもっと違う次元の、そしてもっと壊滅的な悪夢に突入した感じ。 マイクロソフトの商品は人生でほとんど使った事がないんだけど、使う度に何かが枯れるのを感じる。

効率が悪すぎるのでiworkのpageを買ってもらって、作業方法を切り替える。 格段なスピードアップ。 そして、神経が若干回復する。 若干の喜びが作業に生じる。 wordとpageは質が違う。 でも、まあ、五十歩百歩で、これで徹底的に人生の質が向上したって訳じゃない。 若干、最悪が小悪になったぐらい。

とりあえずこの仕事をはやく終わらせたい。 上司も同じように、この消化作業にフラストレーションを溜めているらしく、日に日にキリキリしていく。 そしてデザイン事務所ではよくあることだと思うんだけど、ついに上司、宇宙語を話しはじめた。 相手からしたら私が宇宙人になったって事なんだろうけど、二人のコミュニケーションは見事に破綻。 お互い何の話ししてるのか全く分からないってのが続く。

お昼は夕飯の残りの酢豚と、ジャスミンライスのお弁当。 お米はジャスミンライスが一番好き。 日本のお米も好きだけど、こっちで日本の美味しさを求めても満足は得れないからあえて試さない。

連れ合いが、葡萄や蜜柑をいっぱいお弁当に入れてくれていたので、デスクで一人でもぐもぐ食べた。 なんか日光のサルになった気分だった。

ピルが使われるようになって50年経ったそうで、今週のTIMEの特集になっていたから、帰り道に買って読んだ。 ピルは私にとって、一つのすごくシンボリックな物。 日本と、私が成人したイギリスニュージーランドの差を最も感じる事の一つだから。





こっちでだとコンドームはファミリープランニングの道具だとは言われない。 コンドームは性感染症を防ぐ為の道具で、いつ自分が妊娠をするのか否かをコントロールする為のものではないと言われる。 高校でも、大学でも、病院でも、「ピルを飲んで、コンドームをつけてセックスしろ」と言われてきたし、はっきりと強く「コンドームだけを使った状態でセックスはしちゃ駄目」と言われた。 ピルは病院で処方してもらえて、費用は一ヶ月$1.00(70円)だ。 統計的にもピルを服用している女性の方が子宮などの癌にならない場合が多く長生きするらしい。 だから、セックスをしていない人でも服用している人は多い。  こっちでだとピルは本当に普通で普及されている物だ。 感覚的には、生理用ナプキン位普通なもの。

記事を読みながら、その集団のたどってきた歴史が違うからこの違いがあるのかなあと考えた。

「社会に生息する人間としてのエロス」と「ほ乳類としての生殖活動」の線引きは、地域によってすごく違う。 日本でだと自分の身体をバイオロジカルに見るのが嫌がられるし、エロスの領域がとても広い。 だからファミリープランニングの話しも陰美な感じになるし、そこには男女の秘め事っぽいオーラが漂う。 それはそれで精神性高く情緒的で良いのかもしれないけど、でもそれだけが自分の体に対して尊厳をもったり、慈しむ方法じゃない気がする。

ほ乳類なのに、超能力的な、超自然的な事を自分自身に求めすぎるのも何だよなあと悶々。 でも日本の多くの女性からしたら、同じフレーズを西洋諸国の女性に対して言うのかもしれない。 だからこれはあんまり精神論の話しじゃないなと、電車の中で一人で決着を付ける。 それに日本の女性の精神性は、他のどこの地域の女性のそれと同じように、尊くて美しい。 そこは確か。  

多分、日本でピルが人気無いのも、啓蒙されてないのも、ほとんど存在しない物扱いなのも、個々人の精神性とか神秘性の問題じゃなくて、ただ単にその社会の人がピルから得れる事柄を求めていないからかもしれない。

理想は得れた知識や経験、様々な視点などを自分の為に活かして暮す事だよな。 情緒も持ちたいし、精神性も保ちたい。 でも、それだけに溺れたり、逆に自分をただのバイオロジカルな存在として医療だけの対象にするのももったいない。

いかにそれを実行するか。

とりあえず、今連れ合いが帰ってきたので、これからパスタを作る。 初めてパスタの生地を自分で作るのでワクワクしてます!

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