2010-03-19

華僑と龍だ!ヤァ!ヤァ!ヤァ!























ヤー!!


 ウェリントンの海辺の公園で、華僑の子たちが龍の踊りの練習をしていた。 この公園は高校生たちが週末にクラブ活動の練習なんかをしているから、近所の人達がよく朝食の後に散歩しにくる。 私もよく暇つぶしをここでした。

 華僑の人達は、やる事が派手で存在感がある。 上手いよなあって感心させられる。 オークランドでも街ぐるみの春節のお祭りを大々的に企画しているし、華僑の子たちがショッピングモールとかで獅子舞をドンガラガッシャンとものすごい派手に披露していた。 やっぱりそういうのはすごく喜ばれる。 モールにいた子供たちみんな夢中になっていた。 なんか、ツボを心得ているみたいなんだよね。 存在感を残す事や見られる事が上手。

 元々私は、横浜中華街の隣町の鎌倉出身なので、中華街や華僑がやけに好き。 ファン。 なのでこの間、日本の中華街の歴史についての本を読んだ。 華僑の人達が地元の人達に認識してもらうためにお祭りや獅子舞、龍舞を重要視しているってって場所を読んだとき、かなり色々腑に落ちた。 そしていろんな国にある中華街や華僑のグループ同士でその方法を教えあっているんだって。 やっぱり見られる事を、理解してもらう事を強く意識してなかったら、ここまで発進力の強い移民のグループにはならない。 そして移民として地域に受け入れてもらえるか、存在感が残せるかって、いかにきちんと見てもらって理解してもらうかによるわよね。 彼ら、賢い。 自分たちも楽しみつつ、新しい場所に派手にとけ込むってのがお上手。

 上の写真からも分かるように、散歩していた人達が集まってきて魅せられていた。

 自分とかと同い年位の華僑の子たちがこういう事をいっぱいやっているのを見ると、結構感心させられる。 別にだからって、日本文化を発信しようとかとは思わないけど。 特に発信しないし、存在感も強くないってのが、日本文化の本質だとすら思うから。 こういうのが上手すぎる華僑とか、インド系列のコミュニティーと自分を比べる事すらが無謀な気がするし。

 この間インド人のおじいちゃんに、「日本文化はノーブル(高貴)。 日本文化は、下手に売り出すと安っぽくなるからお高くとまっていなさい。 そしてインド文化はミスティカル(神秘的)。 人々を神秘の世界におつれしてなんぼ。」とかなり的確なブランディングの指示を出されたときに思ったわ。 彼ら、自分がやってる事の意味を分かってやってる。 その見上げた移民魂から学び、私は日本人として「団結しない、存在感や影響力を持とうとしない、伝統を持ち込まない、そしてお高くとまる。」をテーマにいこうかなと思っています。

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