2010-03-17

週末のウェリントンの海辺










 街の中心地から歩いて十分位に位置するこの海辺の公園は、週末になると部活動にいそしむ子たちで溢れる。 そしてそれを見に来た親や、近所の人達がカフェでたむろする。 美術館や博物館、図書館が横にあるから、私もよくここで散歩をしたり読書をした。

 キラキラしている場所にいるのは気持ちがいいからね!

 ニュージーランドでは(もしくはウェリントンでは? 全部を言い切れるほどには知らない。)大抵のスポーツの部活動が男女混合チームだ。 プロ選手になるためのトレーニングを受けている場合は性別ごとに分かれたりするけど、「チームワークを学んだり、健やかな身体を育てる為に」っていうのがメインの活動でだと混合チーム。 学校のどんなアクティビティーも混合だったし、そもそも学校内での友達グループで同性だけのがなかった。

 2008年の政権交代まで十年以上、ニュージーランドの首相は女性だった。 大きな会社の社長さんたちも女の人が多い。 2006年頃は国家元首(国王、総督)と三権の長(議会議長、首相、主席判事)すべてが女性だった。 女の人が男の人より偉い立場に立ったり、物事を仕切るのは、男の人がそれをするのと同じ位に普通だっていう感覚がある。 ジェンダーギャップ指数(男女間の格差)も、最も格差が少ないアイスランド、フィンランド、ノルウェー、スウェーデンに続いてニュージーランドは五位。 だからかな、あんまり男子対女子ってカルチャーがない。

 多分私は結構意図的に男女の感覚をごちゃ混ぜにする教育をされてきたんだと思う。 少なくともジェンダーギャップが134カ国中75位の日本よりかは、大ざっぱな男女観を持っているんじゃないかと思う。 特に私はリベラルな学校に行っていたから性的マイノリティーの子たちも多かったし、あんまり男と女が対象であるっていう感じが無かった。 他にもいっぱいいる。 って事で多分性別への線引きが私の場合、結果として緩いのだと思う。 連れ合いとか見ていても、緩い緩い。

 どうしてそうなんだろうと考えた。 色んな要因があると思うんだけど、そのうちの一つとして、小さいときから男女を同じチームメンバーにして協力させるっていう教育方法があると思う。 スポーツでも、グループプロジェクトでも、誰とでも協力できて、いい結果を出せるようにっていうのに焦点が当てられている。 それが流れ流れて、大人になった時、男女格差が少ないっていう社会の結果に繋がっているのかなあと思いました。

No comments: