1. まず、教会が多い!
三歩歩けば教会がある。 そしてここに来てほとんど生まれて始めてキリスト教原理主義の人達に出会った。 それも結構な数に。 地方出身の友人たちに「ウェリントンが特殊なだけで、ニュージーランドにはキリスト教徒が結構いるんだ」とか、他にも色々実家が原理主義的だったりで苦労した子たちの話を聞いていた。
「ちょっと大げさに言ってるんじゃない?」とかって思って聞いていたんだけど、実際結構いたから驚いた。
進化論を信じない、地球温暖化現象を人間の所為だと思わない(そもそも温暖化現象そのものを信じてない)、婚前の性交渉をしない、どでかい結婚式をあげるなどなど、色々「世の中にはいろんな人がいるのだな…」ってのをオークランドに来てから学んだよ。 リチャード•ドーキンスとかがマジ切れで無神論の啓蒙をしている理由がある程度まで分かった。
2. 国民党支持者がいる。
国民党支持者に会ったのもほとんど初めてだった。 ウェリントンの私の周辺の人達は労働党やら緑の党やらの支持者しかいなかった。 労働党は長い事ニュージーランドの与党だったから、てっきり国民党支持者ってどっか遠くの幻想の先にいるもんだと思ってた。 そしたらオークランドに来てみたら普通にいっぱいいた。 国民党支持の人達はこっちからすると色々とドカンドカン地雷踏みまくりな事を言う。 リベラルを支持しない人達ってのは本当にいるもんなのだなと、カルチャーショックを受けた。
Wikiからのコピペなんだけど、ニュージーランド国民党(中道右派の保守主義政党)のキャラクターはこんな感じ↓
- 親米政策路線を主張している
- 反核を主張するニュージーランド労働党と緑の党に対して、核エネルギーの利用には肯定的である (ただし、核兵器の保有に関しては明言していない)
- 保守主義、白人主義(事実上の人種差別主義)政策を提言しており、マオリ(ニュージーランドの先住民で少数民族)系住民の保護政策に関しては消極的である
- 経済政策においては、自由経済主義や市場経済主義を主張しており、福祉政 策に関しては消極的である
- 安全保障政策に関しては、太平洋安全保障条約(ANZUS)の事実上の復活に積極的な姿勢を示している
3. エスニックごとに別のエリアに住む
その地域に住んでいるエスニックごとにコミュニティーのキャラクターが際立っていて面白い。
ウェリントンは郊外を含めても人口が40万人ぐらい。2001年の国勢調査によれば、ウェリントン市民の85.6%が、民族分類上自分はヨーロッパ系だと回答していて、マオリ系が4.1%、残りが南太平諸国の系統やアジア系、およびその他の民族である。 要するに、ウェリントンは白かった。
オークランドは、市内の人口は41万7000人、都市的地域人口は124万7000人。 内訳としてヨーロッパ系が約68%、先住民族マオリ人が約 15 %、「ニュージーランド人」と認識する人が約 12.9 %、アジア系は 9.2 %、太平洋諸島系 6.9 %。 このリストに出てくるような、メジャーなエスニックグループの場合、どのグループでもそのグループ内で暮らしていけるだけの人数があるんだよね。
よって住み分けがおこっている。 それで地域ごとにすごい特色がある。 面白い!
私が住んでいるエリアは、100年位に前に開拓された住宅地で、町並みもその当時からあまり変わっていない。 旧い街や建物が好きなので結構満足している。 どでかいヴィクトリア朝のヴィラ建築に友人らと6人で住んでいます。
旧い建物があり、ヨーロッパ的だからだろうか、私の近所には有色人種の人達がほとんどいない。 すごい白い住宅地。 多分、7年近く住んだウェリントンも、それ以前に住んでいたイギリスも、基本的にヨーロッパっぽかったからだと思うんだけど、私はなじみやすい。
大抵歩いて10分から20分位で次の住宅地になる。 中心に小さなお店が並ぶ商店街があり、周りに家々が連なる。 住んでいるエスニックグループによって、そのお店が変わるので、ここにどんなグループの人達が住んでいるのかが推理できる。 やっぱりみんな生活必需品が徒歩圏内で売っている場所に住みたいからエスニックグループごとにまとまる傾向にある。
オークランドの中心部を背に向け、私の家から西側に歩いていくと、まずインド人街につきあたる。 なので勿論お店も八百屋さんとかスパイス屋さんばっかり。 ヨーロッパ系のお店は皆無になる。 そしてお酒関係も無い。 ボリウッド映画や、それ関連のDVD屋さん、寺院やらが連なる。 そして多分、インド系のイスラム教徒のコミュニティーもあるんだろう。 街にあるお肉屋さんは全部ハラールをしているし、レストランで肉を出すところ(インド人街は基本的に菜食だけど、肉関係も若干はある)もハラールされた食品を扱っている。 屋台で売っている物はサモサ。 (しかし、絶対に韓国系移民の経営している日本食屋や寿司屋はどこの街にでもある。 韓国のオモニ達強し!)
次の住宅地は中国人街だ。 外食産業花盛り。 ここは中国かってぐらいに中国。 元気! 何故かレストランで出てくる物が全てしょっぱい地帯。 中国人がいっぱいいるお店の料理は、私にはしょっぱすぎる。 そしてここら辺の人達は生野菜を食べない。 そして肉食いまくり。 アジア人は肉食大肯定派が多いんだと思う。 他のエスニックグループが、屠殺方法や、家畜の扱い方で宗教的、倫理的な問題提起やら議論やらをしている間、そういうこと一切おかまいなく、とりあえず「肉食ってたら豊」って感じに肉を食している。 多分アジア人にとっての食事って「美味しいか美味しくないか」とか、「自分の体にいいか、良くないか」なんだと思うんだよね。 結果アジア人が経営しているスーパーのお肉は安い。 多分、倫理的にずさんな肉工場から仕入れているから。 こういうのを見ていると、日本もやっぱりすごくアジアなんだよなと思う。 意識の持ち方に共通点が多い。
もっと進むとポリネシア系の島々の人達が多く住むエリアになる。 ココナッツやらタロイモやら、アロハシャツやらを売っていて、多くの人々が巨大。 そしてなんか街の雰囲気が穏やか。 加工食品がすごく多く売っている。 巨大なコーラのボトルとか、コーンビーフの缶とか。 南の島でだと、そういう輸入食品が重宝されてきていたからだろう。 まだ食生活が島に住んでいた頃のを引きずっている。
一時間位散歩すると、こういう住宅地を見る事が出来る。
オークランド、結構面白い。
違う方向に歩くとまた違う景色が見えるんだろう。
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