「この空の花」を見た。
1.題材が題材なので、人道的な意味で、出てくるファクトに涙が出る。
2.力強いストーリーテーリング。 映画に出てくる題材の意味をあんなに力強く見る側に伝えるってのは圧巻。
3.街が空爆される前に、アメリカ軍は「爆弾を落とすぞ」っていう紙を市民にばらまいていた。 なんで市民は逃げなかったのか。 空爆よりそれから逃げたって隣近所からつるし上げにあうのが怖かったのか。 嘘でも誠でも、命に関わるほどのことなら逃げた方がよい。 地震や原発事故、放射能汚染に対しての自分の態度と、空爆されることがわかっていたのに空爆された人たちのことを比べて考える。
4.自分が泣いているから、一緒に見ている相手も泣いただろと思ったけど、「文学部生の挟持として、泣かせようとしてくる物語に対しては泣かない」ってことで泣かなかったらしい。 文学部的人体改造が行われているのだなぁ。
5.映画を見た後、一緒にいた相手と「いやー、映画館寒かったねー」とか「涙で顔がべたべたする」とか、「あの台詞は謎だよね」とか、別に言っても言わなくても良いことを言い合う。 (少なくとも私は)映画のことを話したくなかった。 多分、良い映画だったんだろう。 その場でべらべらしゃべるような内容じゃないし、多分、話し始めたら、文学部的人体改造が行われていない私は泣いちゃうし。
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