窓を開いた真っ暗の和室で、ぴたっとくっつきながら
ねっころがって夕涼みをしていた。
私は10歳の男の子と6歳の女の子と、
そこに誰がいるのか知らないで和室にずかずかと入っていた。
部屋が暗いのに驚いて、
6歳の女の子は無邪気に「電気つけないの?」と聞いて、
10歳の男の子は焦って6歳の子の手を引いて部屋を出た。
私はその部屋からとらなくちゃいけないものを取って
「悪いね!」と言いながら部屋を出た。
和室からつながる庭には沢山の人がいて
(40代30代20代10代1桁代すべていた)
BBQをしながらお酒を飲んでおしゃべりしていた。
その音が和室にも聞こえていた。
端的に言っても、なかなかに素晴らしい感じの空間と時間の中に、
その若い恋人達は収まっていた。
こんなに幸福なシチュエーションってないだろう。
その晩はその場にいた10代の子達と話しながら、
「若いって、奇妙に美しいな」と素っ頓狂な感想を持ち続けることになった。
自分が18歳だった頃も、
同じ庭で同じようにBBQをしていた。
私が昔座っていた席に座って、じゃれている18歳の子を眺めながら、
自分と相手の差を考えてしまった。
彼らの話していることの内容は新鮮で、
結構素直に「友達になりたいな」と思わさせられた。
奇麗な人や、興味深い年上なんかと同じように、
ただちょっと見続けたいから
友達になりたいって感じの動機で。
No comments:
Post a Comment