2010-01-03

Joy

 久しぶりに会った友達はとってもインスピレーショナルだった。

 長い間会っていなかったから、婚約した事も、結婚した事も、子供が生まれた事も知ってはいたけど細かい話しは知らなかった。 しかし一つ一つに丁寧で深いストーリーがあるものなのですね。 特にこの家族は、旦那さんが奥さんにプロポーズした時の作り込み具合が、もうプロ。 プロの技で、私はとってもインスパイアされました。

 旦那様はアメリカのゲーム雑誌の編集長/ゲームのプロデューサー。 ゲーム大好きっこだ。 そんな彼はとっても情熱的でクリエイティブ。 そして行動的。 生粋のニューヨーカー。

 彼は出来るだけの事をプロポーズでしたって感じ。 クリスマスのパリ旅行の最中、郊外のレストランにて彼女に結婚を申し込んだんだって。 この時点で、スーパーロマンティック。 

 彼はオルゴールの箱に指輪を入れて、彼女にプロポーズした。 そのオルゴール箱を開けると"特別"な音楽が流れて、勿論中には"特別"の指輪が。

 特別って"価値がある"っていうのと同じような意味だと思う。 そして何に対して"価値"をおくのかってのはその人の魂の色を素直に示す。 

 彼は、一人の女の子を愛して、彼にとってとっても価値のある物を使って、彼女への忠誠心と誠実さを証明した。 彼は半年の仕込み時間を使って凄いことを成し遂げた。 

 彼の愛する人に、彼の愛する物を送ったの。 ファイナルファンタジーシリーズの殆どの曲を作曲している植松 伸夫さんに、そのオルゴールで流す為の音楽を作曲してもらったのだ。 そして同じくファイナルファンタジーシリーズのキャラクターデザインをしている天野喜考さんに指輪のデザインをしてもらった。 見事な特注品。

 すごいよ! そのゲームへの愛と、情熱的な行動力と、彼女への思いが見事、形になってるね! その指輪ははめているだけで、魔法が使えそうな一品。 私は感動したわ。 見事だと思った。

 その後、彼は一連のストーリーをブログに投稿したんだ。 彼が植松さん宅や、天野さん宅で頼んでいる所のドキュメンタリー映像まで添えて。 その投稿はアメリカ中のゲーマーの心をうち、祭りになったそうだ。 そりゃなるだろう。 ゲーマーっていう枠を超えて、普通のブログとかで行われたその年のベストプロポーズストーリーの中にも入ったそうだ。 そして彼の妻へとファイナルファンタジーシリーズへの情熱に胸うたれたのか、結果としてスクエアエニックスが彼らに婚約祝いの為に、等身大の映画かゲームの撮影で使った甲冑の兜をプレゼントしてくれたそうだ。 すっごいの、それも本当にすっごい兜なのよ。 でっかいの! これ被って町中でたら速攻で逮捕されそうな代物。 彼らの玄関に鎮座しておりました。

私はこれはすっごい良い話しだと思うんだよね。 

花嫁の友人として、こんなに彼への好感度が上がる話しは無い。 彼の愛の深さ、しかと感じたなり!

あっはっは! 検索したら彼らのプロポーズ関連の話しがゴロゴロネット上にあって、世界中の人達に祝福されていて本当に嬉しかった(そして面白かった)。 いやー、本当に、本当に、本当におめでとう! 喜びと、調和が永遠と続きますよに! もーーー、彼女たちって本当にインスピレーショナル!

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