年の瀬ってのは別れの季節ですね。 去年もそうだった。 今年も結構そう。
多分私と連れ合いは来年には同居も解消して、結構淡々とした関係になると思う。 恋人と一緒に住んだのは生まれて始めてで、一年間最高に幸せだったし楽しかった。 沢山支えてもらったし、多分私も相手に対して何か温かい事が出来ただろうと思う。 こんなに毎日幸せに、親密に、温かく過ごせたのは、相手の愛情深さと無邪気さのおかげだ。 本当に極上の真珠みたいな男の子だと思う。 いつかは真珠のような男の子と恋に落ちたいものだと思っていたので、まさに願ったり叶ったりだ。
彼との友情は、なんか毎日自分が新品に生まれ変わり続けるような経験を与えてくれた。 毎日毎日、何かが綺麗に、整っていく感じがした。
お互いこんなに日常と人生を誰かと重ねあわせたり、寄り添わしたりしたのは始めてで、二人で「人と人が一緒に人生を過ごす事や協力しあう事、愛し合う事の価値が分かった。」と言いあった。 こんなに素敵な事を知るきっかけになった人が、こんなに素敵な人であるってことは、多分私の人生におけるきわめて幸福な事の一つだと思う。
でも、まあ、だからって別にずっと恋愛感情が続く訳でも、何か絶対的な感情に繋がる訳じゃない。 相手との関係から、春の萌黄や、夏への扉を感じ始めた事で、今度は違う所で、違う形で頑張ってみようと思えるようになってきた。 多分、前よりはしぶとくなったし、粘り強くなったし、そして良い結果を信じたり、素直に幸福を祈ったりできるようになったと思うから。 ってことで感謝の気持ちで山々だ。 秘密がいっぱい詰まったすごく素敵な、温かい時間を一緒に過ごした。 もうこの幸運からの余熱だけで、あたし多分何でも出来る。
寂しいけど、悲しくないのは多分本当に私たちが楽しんだし、お互いに対する友情と愛情が深いからだと思う。 あんまり残念だとも思わない。
ああ、今が初夏で本当に良かった。 生命の息吹を感じるよ。 初夏のニュージーランドの大自然はまさに絶景。 この土地はすごい。
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