ひたすらのろけ続けられる友達がいる。 東欧出身のグラフィックデザイナーで、私との東京冒険仲間の女性。 6年越しの良い友達。 昨日の夜その子と夕飯を食べて、ずっとお互いの一年間を誉め合う。 「すごいじゃない! 全部良い方向に進んでるね!」と讃え合う。 「良い年だったね〜」と言いながらイカスミパスタを食べて口真っ黒。
彼女の新しいボーイフレンドの話を聞く。 とても素敵そうな人。 写真を見せてもらったら、超長身のフランス人男性が女物のピンクのタイツと白いキャミソールを着て飛び跳ねているお姿がそこに。 「面白そうな人。 面白いのが一番よね。」と返す。 この女、ついに運命の男に出会ったなと思った。 お似合い。
私のボーイフレンドの話しをする。 両耳の穴にネギの根っ子を突っ込んで微笑んでいる写真しか持っておらず、別にまあそれもありかと思ってみせる。 「あらっ、ネギ…??」とつぶやいた後「優しそう。 うん、優しい人が一番よ。 彼、優しいでしょ?」と詰め寄られる。 あっはっは。 誉められる所はそれだけか。 しょうがないか、ネギだし。
ひたすら自分のボーイフレンドを讃える会を続ける。 こういう会話は相手を選ぶ。 でも彼女は揺るぎなく「私の男の子が世界一」って思っているタイプの子なので、こっちがどれだけ自慢を仕様がのろけようがおかまいなしで素晴らしい。 しかも男の子を誉めたり、ほれぼれとしたりするポイントが一緒なので、2人で「きゅん!!」ってなりながら話す。
それにしてもいつまでたってもこの女性はインスピレーショナルで、お洒落で、美しい。 そして滅茶苦茶かっこいい。 イイオンナだなあと思いながら、彼女のピンクのタイツを履いたハイパーな男の子ののろけ話しを聞く。
そういえばさ私のボーイフレンドも私の服を着て、ポーズを決めるのがすごい好きなんだけど、これって普通の事?? たまに私のマークジェイコブスのワンピースとか着て、鏡の前でぼけーっと自分の姿を惚けた様子で眺めているんだけど…、みんなそんなんだよね?
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