小さいときは海が怖いから好きじゃなかった。 そして海が好きって言っている人や、日常的に海辺ばっかりに行っている人達を、薄っぺらい奴らだと思っていた。 でもたまたま海辺に引っ越して、段々と意識が変わっていった。 海辺で暮らす人達に囲まれているうちに、私もコンバートされちゃったんだよね。 海見たらオートマティックに嬉しくなる。
海と育った子と一時期濃密に一緒にいて、その子の濃度が海っぽかったってのも良かったんだろう。 私は今でもその子の事を思い出すと、肺にまで満ちる海で泳いでいる時の濃い潮の匂いに包まれるんだ。 海ってのは見た目と、実際水中に潜った時とで、あり得ないぐらいに存在感が変わるじゃん。 その、外側にいるか内側にいるか、それだけでものすごく変わる感じも、その子の事を思い出させてくれて好きだ。 考えてみたらあんなに熱心に一人の子と何から何までやった事はそれまで無かったから、そうする事で相手に対する意識がどれだけ変わるかってのを初めて知った相手なんだよな。 特徴的な思い出として今でもくっきりと体が覚えている。
今回も日本にいても海にばっかり行っていた。 「海と、横浜」「海と、鎌倉」「海と、江ノ島」「海と、東京都内」って感じで海にどんな付け合わせを加えるかって感じで、基本は外出は海。 海。 海。
海と、横浜。 これは友達を横浜に連れて行った日の写真。 シーバスに乗って横浜を海から眺めると、街がジオラマみたいで面白い。
そして大桟橋。 日本国外の建築関係の人達に「私散歩ついでに大桟橋の上でチョコレート食べたりしてんだぜ。」と言うと、ヘッドロックかけられそうなぐらいに焼きもちを妬かれる。 はっはっは。 はっはっはっはっはー!
シオネに「アンナの卒業付近の頃のブログは神がかって美しかった。」と言われた。 ブランコの写真とか良かったらしい。 でも思わないか? 日本も十分に奇麗じゃん! あー、でもこの景色に見慣れていると、どれだけすごい色彩が夕方になると散らばるかとか、それこそ空気のようになるから評価しなくなるのだろう。 贅沢だ。 でも、そんな贅沢さが無意識のうちに人を支えているのかもしれない。 日本の景色は本当に淡い。
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