2007-09-27

批評会、その後

プレゼンが終わった後は、絶望の縁にいる人たちの為の走り回る時間になる。

私の学部は、批評会の日にプレゼンをしないと、成績がEに なる。 一つの単位につき、一学期にだいたい五回ぐらい批評会があるんだけど、そのうちの一つでもEを取ると、オートマティックその単位はとれない。 そ れが選択科目だと運が良ければ夏休み期間中の集中講座とかで埋めあわせができるんだけど、必修だと本当に、丸一年待たなくてはいけなくなる。 

いつもすっごい頑張っている子も、数日間作業が滞ってしまった場合、間に合わなくなるってことがあって、それはとてもとても本人にストレスがかかる事だ。 

今日は4人批評会でプレゼンをしなかった。 二人は完璧に消息を断った。 で、残りの二人はまだ作業室で作業をしていた。 

5時までに提出しないと留年なので、二時にクラスのプレゼンが終わった瞬間に徹夜をしなかった人がダッシュで作業室に行き、ものすごいスピードでそういう子を手伝う。 今日は私を含めて三人、体調が完全だったので、2:1に別れて仕事をした。

私は比較的作業量が少ない方の男の子とバディーアップして、ぐわーーーーっと布を縫い付けて行った。 そして、こんなに全力で走った事は無いというぐらいに学校中を走り回って、いやはや、スリル満点だった。 

寝 てないって聞いていたけど、結構大丈夫っぽいなと思いながら一緒に作業していたんだけど、たまに完全に、メジャーを持ったまま固まったりするんだよね。  「おい! 大丈夫だ! 大丈夫だから、押さえているから早く測れ!!」ってのをちょっと繰り返す。 (でも、私がものすごいラストミニッツになった時より は彼の態度は圧倒的に適切だった。) 

他の二人は溶接とドリルをもうちょっと作業量の多い男の子の方に行った。 その男の子は完全に放心状態になってしまっているので、「考えるな! 今、ここに釘をうて!!」とかって活を入れていて、そちらは私たちよりもスリル満点っぽい感じだった。

ぎりぎりになっちゃった子は、諦めが入っちゃうし、不安になっちゃっているから、「この部分はもう作らない」とか言い出したりする。 頭の中が”一人”でこれからの三時間に出来る事という計算方法になってしまっているからだ。 

そ ういうのを「いや、他に何の仕事があるのか一回全部言ってくれたら、で、全部上手くオーガナイズできたら一人でやるよりも三倍は出来るから大丈夫だ。 大 丈夫、大丈夫。 やりたかった事、全部やろう。 出来る、出来る。 二人だから、最低でも六時間分の仕事が出来るんだよ!」って、最初にすっごい力強く言ってあげ る必要がある。 三人になったら、九時間分の仕事が出来るんだから、ほとんど一日追加されたような物だ。 人数の力ってすごい。

とりあえず、後悔させないように、虚しくならないように、次のプロジェクトを気持ちよく始められるようにする為に、クラスメイトとして、すっごい勢いで相手をサポートする必要があるんだ。

で、 グワーーーって働いて、5時に先生が特別に開いた二人の為の批評会に、手伝った子を含めて五人で、フラッフラになって参加した。 ぎりぎりで間にあったの で、ハグをされて、感謝をされた。 照れるので、「いやー、私今日は幸運を祈祷してもらっているから有り余っちゃってて、ハイパーだからお裾分けだよ」と かなんか適当に言う。

あと先生がとても良い事を最後に言ったので、ちょっとジーンとなった。 

「じゃあ、ビール今度おごってね」と言って解散。 私の学部は全ての支えあいがビールに還元されるというマッチョな伝統がある。 

サポートを自分がしてもらった時に、どれだけ嬉しかったか、支えに成ったかを考えると、どれだけ周りの子たちの手伝いをしても、全然足りないと思う。 

帰り道、溶接をしまくっていた友達と二人で「やー、自分のプレゼンの後ってどうしてどれだけ走り回っても大丈夫になるんだろうね」と話していた。 「余裕」って大切よね。

「結 局手伝うと、自分と違うメカニズムを使っている物の創造のプロセスに参加できるし、使った事がない素材を触れたりもするし、本当に勉強に成るから良いよ ね。」と言いあって解散。 そう、今日私は「よくこんなメカニズム考えたな!」っていうシステムを見て、手伝いつつ感心したのですよ。

勿論ビールの魅力と、大好きだから一緒に卒業したいという友情があるから全力で走るんだけど、でも同時に人の作業を手伝う事で見える事の量が多いからやるんだと思う。 

はあ、とりあえず一つ批評会が終わったぞ。 この単位に関してはあと二つ。 頑張るぞー!

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