2007-08-05

シャンソンが聴こえます

 昨日、友達の家のパーティーに行ってきました。 週に一回は行っているご近所のお家です。

 友達は高校の時のクラスメイトのゲイのカップルで、この間なんとついに婚約をなされました。 そんなに意志の強い関係を結ぶなんてと、同い年だからこそ驚きも多い。 そのお祝いと、あと新しく彼らの家に住みはじめた人たちのお披露目のパーティーでした。

 私は三日ぐらいちゃんと寝ていない状況で行って、疲れすぎて疲れている事にすら気がつかない感じになっていました。 



 ヴォッカを呑みながら、へらへらしていたら、ほとんどお見合いおばあちゃんみたいになっている友人に「君たちってとっても話しが会うと思うんだよね!」と殿方を押し付けられる。 

 「またかっ!」と思いつつ、今度は一体どんな人なんだろうと思いながら、とりあえずその人と連れ合う。 

 今度の方は永遠の大学生でございました。 

 これからもこれまでもずーっと大学で行きていく系の哲学と政治科学を専門にしていらっしゃるお方で、いい人だった。 

 はにかみながら何かをいっぱい喋っていた。 「君とは話しが会うってずっと言われていたんだ」と言われた。 一体私の友人は私の事をなんて言ったんだとひやひやする。 

 案の定、わっけわからない哲学の話しをノンストップでされた。 私の友達は、「あんなには、君の一番興味がある事を話すと喜ぶよ」と言っているぽっくって、いつも紹介された相手に強烈な彼らの興味のあるトピックを話されて、嬉しいけど困る。 

 週末のパーティーぐらい、みんな好きな事を話せばよろしいと思っているし、聞いていて一番面白いと思う話しはやっぱり、その話している人が一番情熱を持っている事だと思うので、思わずニコニコしながら聞いてしまうんだけど、ほとんど訳がわからなかった。 

 でもトイレに行く時とか「2分で戻るからね!」とか、きちんと断言したりとか、かわいらしい人だった。  
 

 でも、ほとんど私はお見合いおばあちゃんの回転寿しのネタみたいになっているので、「奴がトイレに行っている間に、次!」って感じで、ぴゅーっと違う人の所に連れて行かれた。 

 次は、北京出身のゲイのお兄様だった。 彼は新しく私の友達の家に住みはじめた子。

 だから、今回は「恋に落ちろーーーー」っていう強烈なプッシュが無くて気が楽でした。

「君ほど、ニコニコしている人は見た事が無いと思っていたけど、彼もすごいんだ。 ずーっとニコニコしているの! 絶対気が会う」と言われて、「はじめまして」って言った瞬間から私も相手もニコニコしているものだから、周りが大爆笑していた。

 なんでだか分からないけど、私はいつもニコニコしているらしいです。 

 その人は、美輪明宏が若くてカンフーマスターになったって感じの人だった。 

 気功にすごく入れ込んでいるようで、体がボウボウに熱いの。 

 マジで、燃えている感じだった。 一回、何かの動きをして、「僕に触ってご覧」とおっしゃるので、触りますと、もう体温は急上昇していらっしゃって、まさにお茶が湧かせそう。 

 わきゃー!ってなって、すごいわすごいわ、もっとやってと気を送ってもらったり、型を教えてもらったり、カンフーの技をきめられたりと楽しかった。

 もしかしたらこの人はマッサージが上手なんじゃないかと思い、ねえ、ねえ、と聞いてみたら、案の定、大得意であるとのお返事を頂き、早速してもらった。

 彼の部屋は、ウォンカーワイの映画のような感じだった。 うすぐらーくて、濃い感じで、なんかエロイの。 桃源郷かと思ったよ。 「ブエノスア イリス」だった。 この人出来過ぎと感心していると、「さあ、脱げ!」と言われたので、よっしゃと上半身裸にとりあえずなってベットに寝てみた。 で、そ のマッサージも、気功ありの、指圧ありの、つぼ押しまくりのすっごいのだったんだよ! 

 私は三日寝ていない朦朧とした状態で、廃退の美のある部屋にて、若い美輪明宏がカンフーマスターになったような、燃え上がる青年に指圧をされたぞ。 ほんとうに、すごかった。 涙が出ました。
 
 途中で哲学者が部屋に入ってきて、私たちの怪しい行動を見て、ばーんと部屋を出て行かれ、「ちょっとまって哲学者!」と思いつつも、気持ちがよくて声が出ず、とりあえず、もう去ってもらった。 本当に縁があれば、また会うはずと、去る者追わず。  

 マッサージが終わったら、自分が疲れているってことにやっと気がついた。 「君は疲れているんだよ」と、美輪様が美しくおつぶやきになるので、 とりあえず彼の胸に抱かれて寝ていますと、友達のゲイのカップルが入ってきて、とりあえずみんなでくっつきあって、ベットの上でゴロゴロしてみた。 美輪 様の濃い感じの前では、いつもは濃いなあと思っている私の友人カップルも、ただの子兎のようであったよ。

 途中でもういい加減起きていられないと思い家に帰り寝た。

 朝、素晴らしい爽快感で目覚め、中国文化の奥深さにただただおののく。 見た夢もなんだか桃源郷みたいな夢だった。 

 私の週末はそんな感じだった。 

2 comments:

Anonymous said...

お見合いおばあちゃんが身近にいるのが羨ましいです.

Anna said...

うん。 「なんで?!」って感じの人ばっかり紹介されるけどね。 まあ、みんな良い人たちだけど。