2009-10-08

多分、だから

俗にいうクリエイティブなタイプの人達や産業に興味がわかないのも、デザイン雑誌やプロダクト、巨大展示会を恥ずかしい存在だと思うのも、きっと彼らの前提と私の前提の気が徹底的に合わないから。 

今日読んでいたブログの記事に出ていたティボール•カルマンの言葉を読んで、自分の引っかかりが結構見えた。   Witのオープンという記事から。 

「クリエイティブな連中は、サイテーの身分で働いている」。20世紀の終わりにそう嘆いたのは、今は亡きティボール・カルマンだった。アンディ・ ウォーホルが創刊した「Interview」やベネトンの「COLORS」誌のデザインで知られ、今なお良識あるデザイナーのアイコンとして、大きな影響 力をもつ伝説のアートディレクターである。彼の真意はこうだ。デザイナーは創造性という強力な武器を持ちながらも、ただ企業の営利活動に盲目的に加担している。そうして情報がクローズドなま ま、環境破壊や人権侵害などの社会問題に気づかないうちに加担してしまう可能性があるということを、強い言葉で警鐘したのである。

本当にそうだと思う。 今でも多くのクリエイティブな連中は、サイテーの身分で働いているし、別にそこに反省もない。 ナイーブに"かっこいいもの"や"おもしろいもの"になびくのは、結局かっこよくないし面白くない。 第一そんなの大人が熱狂する話じゃない。 絶対にもっと面白い物が、今面白くない形であると思う。 明らかに装飾されて味付けされた領域とは関わりたくない。

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