2009-10-29

光の祭り

 10月末から11月初めのインド歴の第七番目の月の初めの日は、インドの暦での新年らしい。 その日はディーワーリー(光の祭り)とされ、どんちゃん騒ぎ。

 ウェリントンでもインド人コミュニティーは他のエスニックと比べて大きな方だっけど、オークランドだと巨大! もう、本当にインド系の方々ばっかり。 直接インドから移民してきた人達もわんさかだし、フィージーなどを経由して来た人達もいる。 わんさっか。 わんさかわんさか。 だからお祭りの規模もでかい!

 私の職場もITとかソフトウェアデベロップメントとか会計とかそういう数とか計算とか関係している役職は皆一様にインド系の人達だ。 よって社内の菜食主義者ボリュームが非常に大きく、会社内での会食のときは、最も戒律が厳しい宗派の菜食主義の人が食べれるカレーを出している。 ものっすごい美味。 東洋人も西洋人も中東人もポリネシア人もみんなして、メチャクチャ質素な菜食カレーを食する我が社。 合理的。 

仕事柄彼らと一緒にやる事が多いので、毎日地球の秘境、世界の神秘、宇宙と最もダイレクトに繋がっていそうな文化の人達の伸びやかで健やかな個性に常に感動させられている。 「そんなに頭よくてすごいね。ほとんど魔法。」としみじみと言うと、「日本文化は高貴、インド文化は神秘」とみんな判を押したように言ってくる。 これは有名なフレーズなのだろうか…? それともうちの会社内だけで言われている事? これは友人の母上の名台詞「韓国には事故がある、日本には事件がある」以来の麗しい偏見だと、一人気に入っている。

 さて、そんな私の職場のカレー自慢はさておき、私は更なるカレーを求め、ディーワーリーフェスティバルに行ってきた。







 港で行われたんだけど、混み混みで海に落ちるかと思った。
 









屋台がずらーっと出ていて、食べ物とか飾りとかがいっぱい売ってる。 「これでもかっ」ってぐらいな密度でせめて来る感じがたまらない。 ものすごい濃いマンゴーラッシーを飲みながら、この飾りを見つめていると、禅寺しか無い街鎌倉出身の私はふと意識が遠のく。 次の超大国と言われるインド及び中国の共通点は「密度」だと思うのですが、彼らが時代の雰囲気をリードする時にデザインはどう変わるのでしょうか。 CADでこの密度を書き出すのは至難の業だぞ。 きっと面白いことになる!  あと、インド料理で使われている調理道具は本当にエレガントで美しい。 調理道具って多くの場合その地域の理想とされる美意識を表していると思う。 非常に彫刻的。 














 これは、私の偏見なのかもしれないんだけど、インド文化圏出身の方の腕組み率は非常に高い気がする。 いつもインド人に囲まれる時にそう思う。 統計とかどっかにあるんだろうか。 新年のお祭りなだけあり、みんな綺麗な格好をしていて好感度高し。 綺麗。

 





















 ボリウッドコンペティションみたいなのも行われていた。 みんな踊りまくっていた。 インド系の芸能人の人達が司会をしていて、勿論英語で行われているんだけど、多分インド人界隈で喋られるような言説をただ英語で話しているだけで、結果リアル字幕的な感じになっていて面白かった。 リアクションとかジョークとかユーモアとかが全然違い、意味としては英語だから分かるんだけど、でもメッセージは心には響かない不思議な時間。 やっぱ文化背景が違う人達のユーモアって、よっぽどの笑い好きか笑いのつぼがゆるい人にしか響かないわよね。 周りがどっかんどっかん笑っているのを横目に「っど、どこが笑うところだったのだろう…?」となる。 ちょっとハードコアなセクションでこのエリアはインド系の人達が多かった。







インドと言えばな、紫スーツ+巨大な襟のシャツを発見した時はうれし泣きしそうになったよ! こういうところで買えるのね。 この嬉しさは大阪のおばちゃんの服にスパンコールの動物が本当についていた時に近い。 あとちょっとで買いそうになった。

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