2009-10-29

無人島 お茶の時間

 とても幸せそうなオーラを出して、おじいちゃんおばあちゃんが崖っぷちの茂みに隠れながらお昼を食べていた。











 彼らの見ている景色を後ろから撮影した。 私も年をとっても無人島散策とかをして、夫と景色を眺めながらお茶を飲んだりご飯を食べたりしようと決めた。

我が寝室

私の寝室には、奇妙なほど楽器があります。









 ドアを開ける度に何かをひっくり返すのではないかとヒヤヒヤする。 ドンガラガッシャンってなるのが怖い。 まだ数えてないけど、パッと見ただけでも、アコースティックギター二本、エレキギター二本、ベース一本、ドラムセット、太鼓数個、キーボード、予備のキーボード、ヴァイオリン、トランペット、そしてアンプ数個とギター弾く時に足下に置いておいて、踏むやつ(なんなんだ?)がこの部屋にはある。 ドンガラガッシャンとしてしまうリスクがとても高い。

この楽器の持ち主は、この家の住人達とバンドを組んでいる。 全ての部屋にこれぐらいの勢いで音楽関係の何かがあるこの家は、音楽に対して素養の無い私にとってはほとんど異国。

この間無人島に行った日、彼らはギグがあるので朝までクラブで演奏して、遊んで、DJまでして帰ってきて、それでも朝八時に起き、ヴァイオリンの練習をし、朝市に出かけ、そして無人島で走り回っていた。 そして無人島ではずーーーーっと歌っていた。(私はこの時点でギブアップ) それでも足りなかったらしく、次の日に自転車で160kmのクロスカントリーをし、またその次の日にサーフィンやらウィンドサーフィンをしていた。 そしてその間にヴァイオリンの練習やら学業やら仕事(みんな工学関係の人達で呆れるぐらいにガリ勉理系)をしていた。 これまで私は詩的な人間たちとデザインやらアートやらをやり過ごしていたので、この怒濤の体力におったまげる。 やっぱこれぐらい体力無いと、楽器とかってひけないのだろうか。 分からん。 

光の祭り

 10月末から11月初めのインド歴の第七番目の月の初めの日は、インドの暦での新年らしい。 その日はディーワーリー(光の祭り)とされ、どんちゃん騒ぎ。

 ウェリントンでもインド人コミュニティーは他のエスニックと比べて大きな方だっけど、オークランドだと巨大! もう、本当にインド系の方々ばっかり。 直接インドから移民してきた人達もわんさかだし、フィージーなどを経由して来た人達もいる。 わんさっか。 わんさかわんさか。 だからお祭りの規模もでかい!

 私の職場もITとかソフトウェアデベロップメントとか会計とかそういう数とか計算とか関係している役職は皆一様にインド系の人達だ。 よって社内の菜食主義者ボリュームが非常に大きく、会社内での会食のときは、最も戒律が厳しい宗派の菜食主義の人が食べれるカレーを出している。 ものっすごい美味。 東洋人も西洋人も中東人もポリネシア人もみんなして、メチャクチャ質素な菜食カレーを食する我が社。 合理的。 

仕事柄彼らと一緒にやる事が多いので、毎日地球の秘境、世界の神秘、宇宙と最もダイレクトに繋がっていそうな文化の人達の伸びやかで健やかな個性に常に感動させられている。 「そんなに頭よくてすごいね。ほとんど魔法。」としみじみと言うと、「日本文化は高貴、インド文化は神秘」とみんな判を押したように言ってくる。 これは有名なフレーズなのだろうか…? それともうちの会社内だけで言われている事? これは友人の母上の名台詞「韓国には事故がある、日本には事件がある」以来の麗しい偏見だと、一人気に入っている。

 さて、そんな私の職場のカレー自慢はさておき、私は更なるカレーを求め、ディーワーリーフェスティバルに行ってきた。







 港で行われたんだけど、混み混みで海に落ちるかと思った。
 









屋台がずらーっと出ていて、食べ物とか飾りとかがいっぱい売ってる。 「これでもかっ」ってぐらいな密度でせめて来る感じがたまらない。 ものすごい濃いマンゴーラッシーを飲みながら、この飾りを見つめていると、禅寺しか無い街鎌倉出身の私はふと意識が遠のく。 次の超大国と言われるインド及び中国の共通点は「密度」だと思うのですが、彼らが時代の雰囲気をリードする時にデザインはどう変わるのでしょうか。 CADでこの密度を書き出すのは至難の業だぞ。 きっと面白いことになる!  あと、インド料理で使われている調理道具は本当にエレガントで美しい。 調理道具って多くの場合その地域の理想とされる美意識を表していると思う。 非常に彫刻的。 














 これは、私の偏見なのかもしれないんだけど、インド文化圏出身の方の腕組み率は非常に高い気がする。 いつもインド人に囲まれる時にそう思う。 統計とかどっかにあるんだろうか。 新年のお祭りなだけあり、みんな綺麗な格好をしていて好感度高し。 綺麗。

 





















 ボリウッドコンペティションみたいなのも行われていた。 みんな踊りまくっていた。 インド系の芸能人の人達が司会をしていて、勿論英語で行われているんだけど、多分インド人界隈で喋られるような言説をただ英語で話しているだけで、結果リアル字幕的な感じになっていて面白かった。 リアクションとかジョークとかユーモアとかが全然違い、意味としては英語だから分かるんだけど、でもメッセージは心には響かない不思議な時間。 やっぱ文化背景が違う人達のユーモアって、よっぽどの笑い好きか笑いのつぼがゆるい人にしか響かないわよね。 周りがどっかんどっかん笑っているのを横目に「っど、どこが笑うところだったのだろう…?」となる。 ちょっとハードコアなセクションでこのエリアはインド系の人達が多かった。







インドと言えばな、紫スーツ+巨大な襟のシャツを発見した時はうれし泣きしそうになったよ! こういうところで買えるのね。 この嬉しさは大阪のおばちゃんの服にスパンコールの動物が本当についていた時に近い。 あとちょっとで買いそうになった。

無人島 洞窟から出る時



















  
 この洞窟から這い出てくる姿を見て「ああ、人類が明かりの下に立った…」的な雄大な気持ちになるも良し、アルモドバル監督の永遠の名作Talk to herの中のあの巨大な女性器のシーンを思い出すも良し。

無人島 外からの明かりが見える時

















外は上にあった! 入り口以外にも外に繋がる場所があるのかを探す。 思いもよらない所に穴があいていたりする。

ちょっとだけ生活改善

 吸っていた年数と一日の本数を言うだけで肺癌になりそうなぐらいに、私はハードアウトなスモーカーだった。 最近さすがにもういい加減にしようぜよと思い、ノンスモーカーになった。 今二ヶ月目位。 もう一生吸わない。 「あー、もう十分やった。」ってある朝思って、それっきり。 お酒も似たような理由で減らした。

 気がついた事は、中毒とか依存状態って回り道しないとやめれないんだなってこと。 私の場合は働きだして生活が規則的になったら、心も体もすごく楽になってすんなりやめれた。 多分、以前のライフスタイルでだったら、脱皮のように禁煙っていうふうにはならなかっただろうな。 健康な生活をしようとか、きちんとした体を育もうっていう動機で行われている沢山の事の一環として煙草をやめると、収まりどころがあるというかすんなりいくようだ。 そういう大きな流れの一環として中毒症状になっているものを断つのは可能だと実感。 直接、ただそれだけをやめようと思っても、その周りに結局タバコを吸わせるようなライフスタイルががっちりとある訳だから難しい。

 規則的な生活をしていると少しずつだけど、自分が強くて健やかになっていくのが感じられる。 これまでは何かを追加する事により規則的な生活は出来上がるのではないかと思って遠慮していたんだけど、実際やってみたらこれはミニマルになっていくそぎおとしていくプロセスなんだなと実感した。 だから楽になるんだって始めて知った。

 

お金の話

 会社で週に一回、いろんなチームから人が集まって一つのトピックについて話し合う時間がある。 「健康」とか「お金」とか、「パートナーシップ」とか、「家族」とかそういう、”この為に仕事をしているんだぞ”って事柄について話し合う。

 私の職場はいろんな文化背景の人達がわんさかといるので、毎回色々と驚かさせられるし、考えさせられる。 「そんな事、あなたは思いながら暮らしているのですか!」ってのが、実際となりの席に座っている同僚とかからも沢山出てくる。

 

2009-10-28

あの世の片鱗

「美」というものは、現世で触れることができる唯一のあの世の片鱗。

知人のブログで見つけた一行。 とてもひっかかった。 面白い。

無人島 洞窟の中




勿論、洞窟の中は真っ暗。 手探りでとりあえず天井の高さを確かめる。 懐中電灯を忘れていったので、今回はデジカメのフラッシュ及び撮られた写真にて空間を把握。 以外と天井が高くて、奥行きがあって、みんなでめちゃくちゃ盛り上がる。  すっげーーー!! 





(激しく躍動感のない)ダッシュを洞窟の中で。 洞窟の中でのエクササイズが今熱い。 写真を撮る度に「写っていてほしくないものが写っていたらどうしよう」とみんなで思って冷や冷やしていたのが楽しかった。 上からぶら下がってる植物の根っこが自分に障るたびに、失神しそうなぐらいにびびり、結構楽しかった。 だって終始、本当に真っ暗なんだもん!!






 途中で野郎達がもっと奥に行くといってちょっとはぐれてしまった。 こっちは唯一の頼り綱のカメラも持っていなく、洞窟の奥で座って待っているしかなかった。  昔、海辺の洞窟に泊まったとき、当時の私の男の子が海ですもぐりをしてアワビを持って帰ってきた。 私は洞窟の中で、海草でベッドを作って、火をたいて彼を待っていた。 そのときに感じた「原始な感じでなんだかちょっと懐かしい」の第二弾だと思って一人でくすくす笑い。 洞窟の中で待つ女アゲイン。





うへー、それにしても写真で見るとオゾマシイ!!
 案外何も大して見えてなくてよかったかも。

無人島 隊長は子供









小さな子供が突然「こっちにすごい洞窟があるぞ。ついて来い。」と申し出てくれたのでついていった。  何個かクールな洞窟を教えてくれた後、一人で冒険に出かけていった。 ダンディー!












ってことで私たちももぐる。

無人島 洞窟 潜り込む









ニュージーランド育ちの人間は、洞窟の可能性のある隙間を見つけると、その周りを探索して色々調査した後に、とりあえず潜り込む。

無人島でのお昼ご飯



無人島にはお店なんて勿論一軒も無い。 なのでピクニックを持っていく。 

この日のメニューは、

クマラのもっちりと入ったパン 

ビートルートのディップ

ヨーグルトとキュウリの混ざっているディップ(ザジキ)

オリーブ

プラムのジャム

フェタチーズ

全部その日の朝、近所のフレンチマーケット(名称はそうなってるんだけど、フランスからの移民だけじゃなく、トルコとかスペインの方々もお店を出しているので、かなり広範囲の美味しい物が手に入る)で購入。 朝市が大好きなので、週末の朝はとりあえず一回行って、そこで野菜を買ったりクロワッサン食べたりしている。 無人島で2時間かけて登った高台で食べるそれらはまたまたハイパーにおいしかった! 幸せでした。 食べるの大好き。

無人島の植物





 友人達は歩くよりは走るってタイプの野獣らで、いちいち立ち止まっては植物観察や写真撮影がしたい私とはペースが合わない。 こういう時に、新しい人と友達になったんだなあと実感する。 そしてちょっと自分も新しい身体を手に入れたような気分になる。 自分の知らなかった体の使い方を教えてもらう。







それでもこんな溶岩の上に広がる植物とか、苔とか見るとやっぱり立ち止まってしまう。 だってなんか面白いじゃん。







ああ、きれいだなあと呆然と思うような景色がそこらへんにあって、やっぱり立ち止まってしまう。 こういうのを無視して走れるぐらい贅沢には私は出来てないのね。






上を見るもよろし。 下を見るもよろし。























苔は柔らかくて、しっとりとしていてすごく好き。 
まだ小さくて、柔らかいシダの赤ちゃんも好き。






陸に生えている水草みたいな植物。 しーーーっとり。










火山の噴火で出来た島だから土は真っ赤。 かっこいい。






高台から島を見ると、ブロッコリーに似ている。 ブロッコリーがいっぱい。






植物の形は面白い。 シダの形や、花の台座の形、面白い。






きらきら