2009-08-16

写真撮影をしていたよ。

 数日前に今回のブランディングとプロダクトの広報用写真の撮影を終了させました。 2週間に一回ずつ、計5回やった。 プロダクトの撮影の際はカメラマンと彼のアシスタント、デザイン事務所からのデザイナーと彼女のアシスタント、家の会社のクリエイティブダイレクターと彼女のアシスタントという、三人の大人と三人の若輩者で構成される、一日がかりのセッション。 私、デザイナーという肩書きだけは持っているものの実際の所は役に全然たたないのでせめて体力面で貢献しようとひたすら犬のごとく走り回りました。






 写真撮影って、昼過ぎには「お母さん…っ!」ってつぶやきながら天を仰ぎたいぐらいに疲れる。 一回目は初めての経験だったって事もあり、本当に疲れた。 二回目は、上手い事言って途中で逃げた。 三回目からはなれてきたからか、すっごい楽しい! すっげーーーーーー楽しい!!!

 広告用の写真、広告の中で使われる写真、セグメント別のクライアント別の広告用の写真などなど、系10人以上の写真家の方々の作品を使わせていただいております。 プロダクトの写真をとってくれている方は日本人の写真家で、非常に非常に優秀で緻密に丁寧に仕事をして下さる方です。 本当にこの方に撮っていただいてよかったと思える写真が出来上がりました。

 そういう人達と仕事をすると、一回の撮影を終えるごとに、数えきれないぐらいの新しい視点を譲っていただいている実感を持ちます。 デザイナーの方の素晴らしい指示の出し方、写真家の方のそれに対する答え方。 私の上司のまとめ方。 チームワークです。 いい結果を残せる人達ってのはこういう風に働くのかと、人との働き方やデザインのきめ細かさから知る事が出来ます。 一回一回がすっごい濃密。

 今は発想力よりも、技術力を身につけたい。 豊かな技術から、発想を耕したい。 良いデザインをする為に「発想が先か技術が先か」ってのは一概にはいえないけど、技術の修得は時間がかかるから、そして技術とともにしか表せない事っていっぱいあるから、じっくりと成長させてもらえている今は技術優先で。 発想は自由になるために、技術は自在になる為に。 

 大学の課題で、クラスメイト同士のチームプロジェクトをするのと、社会に出てこうやって様々な経験量の差がある人同士で組んで仕事をするのの違いを今回は考えさせられた。 大学でだと失敗が多い。 みんなエゴイスティックだし、どっか目的がとんちんかんだったりするから。 プライドとか自己評価とかズタズタになったりもしたけど、今思うとあのときの経験は失敗こそに価値があって、良い意味で自分の実力と可能性を知れたと思う。 身の程を痛いほどに知れるし、思っていた以上に何かが出来た時は新しい自分に出会ったような気分になった。 

 社会に出て、経験が豊富な人達と働く事になった今は「成功への導き方/成功するまで切磋琢磨する勇気」みたいなのを教わっている。 自分1人では絶対に見えない物事を見せてくれる。 本当に分け与えてもらっているという実感がある。 成功体験を一緒にさせてもらえるって財産だ。 本当にそう思う。

1 comment:

みずほ said...

めっちゃ良い文章だよ。感動したー!!
友達が良い仕事をするのって、ほんとに嬉しい。力を貰える。あたしもガンバらニャ
おつかれさま!!