「ただ今、非常に酔っぱらっております。
三週間ぐらい、全く呑んでいなかったので、元々お酒に強くない私は簡単に酔っぱらいになります。 呑みながら途中で頭が痛くなるぐらいに呑みました。
二軒先に住んでいる友人と、」
と、ここまで書いて眠り込んでしまった。
楽しかった!
一緒にスーパーマーケットで買物して楽しかった。
幼なじみと夜行くスーパーマーケットってのはなんでこうも楽しいのだろうか。
しこたま買い込んで、二人でえっほ、えっほって家に運び込んだ。
経験についての話しを彼がしていて面白かった。
共通の友達の一人がベジタリアンなんだけど、
彼の食べる物と食べない物の境界線の定義が面白くて、
「主観があるか否か」なんだって。
だからムール貝は食べるらしい。
ムール貝には主観が無いってのが彼の思想らしい。
多分、脳があるか、無いかなんだろう。
で、経験を持てるか持てないか、
クリティカルなポイントなんだと彼が言い出して、
経験とはって話しを色々された。
よく、デザインでだと、ユーザーの経験っていう話しをするけど、
経験についてよく考えた事が無くて、興味深かった。
家で、くだらない事を話して、子供二人でじゃれていたんだけど、
途中でちょっと大人になった。 彼の彼氏がうちに来たのだ。
彼には至上に見目麗しい、少女漫画から出てきたかのようなボーイフレンドがいる。
前の彼氏はアルゼンチン出身でガエル・ガルシア・ベルナルそっくりの美しい精神科医だった。
今は若い頃のブラッドピッドみたいなロシア系の彫刻のようなきらっきらな人と一緒である。
しかも、なんか内面もダイアモンドみたいなんだよね。
男版、ヴィーナスみたいな、なんか……、白鳥?
エルミタージュ美術館みたいな男の子で、ヨーロッパの底力を感じた。
本当にかっこいい。
(それにしても、どうして彼ばっかり、良い思いをするの?! やっぱり、人格が素晴らしいから? 徳の問題なのだろうか…。)
私の家のソファーに、なぜか二人とも大股開きでがっしりと座ってお酒を飲んでいて、
コーヒーテーブルをはさんで一人でちんまりと座っていた私は、
正直どこを見て良いのか分からなかった。
だって、顔を見ると照れちゃうし、でも下を見ると大股開きなんだもん!
目線がおっちゃうんだもん。
しょうがないから、見慣れている友人のおでこを凝視してしまった。
こんなに不器用な自分が恥ずかしい。 ちんちくりんな気分になったね。
だって、かっこいいんだもん。
本当に、友人のボーイフレンド程かっこ良くてキラキラしている光の結晶のような人は見た事が無い。
私の友人もまあまあかっこいいかなとは思うんだけど、彼がある意味かわいそうになるぐらいに恋人がかっこ良かった。 あんな人と朝一緒に目が覚めたりするのってどんな感じなんだろう。
そのかっこよさに圧倒され、それまでくだらない話し、経験についてとか、バクテリアについてとか、地震についてとか、科学とデザインの混ぜ合わせ方とか、医学部にいる彼の医療系ジョークとか、そういうおたくっぽい方向に盛り上がっていたんだけど、かっこいい人のまでだと、そういう本能丸出しの、ださい話しがしづらくてちょっと困ったね。
ああ、かっこ良かった。 私の友達は面白い話しをいっぱいしてくれるから、大好きだけど、もしかしたらいつも私がかすりもしないような、美しい男性を紹介してくれるという意味でも好きだ。
楽しかった。 なんで、あんなにかっこいい人がこの世にいるんだろう。
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