2007-05-13
黄金色の月曜日
さて、日曜日です。
今私はミーティングを終えて、素材を手に入れ、チームメイトがレーザーカッターで作業用の台を作っている間の時間の隙間でこうやって文字をあなたたちに落としている訳です。
今、Rapid prototyperを作るという課題をやっています。 これはチームプロジェクトで、結構面白い。 先生がずっとフィリップスタルク(あの、浅草の黄金のプーの像をお作りになった方ですね)の事務所で働いていた典型的な「面白いことは至上な事だ」な人で、このプロジェクトも、結構その態度がある。 私たちのチームは紐に、人工樹脂を乗せながら積層造形していこうとしていて、そこに根本的にある、何故紐? 何故、樹脂?って所は結構無視されている。 良いじゃん、やわらかそうな紐が、実は固かったら面白いじゃん! しかもそれが凄いスピードで、うねうねうねって立体に出来ていったらなお面白いじゃん。 ただ、まだなんで面白いか分かってないだけさ。
それにしてもさ、私の一緒に仕事をしている人が怖いんだよ!!
怖いんだよ。 怖いんだよ。
コロンビア出身のカルロス氏と一緒に素材の実験をしているんだけど、彼は多分いい人なんだけど怖いんだ。 入れ墨だらけで、ファッション的には、グッシャのあの双子系なんだけど、顔はラテン系で、ガタイが良くて、なおかつすっごいアメリカンアクセントで、母国語スペイン語で、ストレートエッジだから、麻薬もお酒も全くやらないベジタリアンで、なのに、態度は十分に切れた人なんだよ! だって、スタイルじゃなくて、本気でストレートエッジなのよ。 存在は知っていたけど、まさか私がそんなコアな人と一緒に紐と樹脂の日々を送る事になるとは思っていなかった。 DON'T SMOKE, DON'T DRINK, DON'T FUCKなのね。 汚い大人にはならないのね。
人種差別発言とかガンガン言うし、でも「だって、俺もラテン系の移民だもん。」で全てが解決されてしまうし、結構しかも面白いし、でも、でも、私は怖いぞ。 怖がるのは悪いんだけど、いつむかつかれるかと思うと、びびりが入ってしまう。
とても現実的な人なんだと思うんだよね。 人種差別関連の出来事ってのは山ほどにあるけど、ちょっと簡単に取ったり、どっかで無意識にあきらめている事を、彼はあきらめないんだと思う。 あきらめないで、自分が人から軽く見られる事に抵抗をちゃんとしているし、なおかつ自分が相手を軽く見る事も隠さない。 さすがストレートエッジ。
中国系の移民三世の男の子に、「お前があの教師から軽く見られているのは人種のせいだ!」ってはっきり言い切ったりとか、普通は言ったとしても、「カルチュアルディッファレンスがあるからね、分かり合うのは大変だよね」程度でしょう。 凄いよ、甘さが無いよ。
そんな彼と二人でちまちまちまちま仕事をしていて、とても楽しかったけど、気も使った。 もっと心地よい距離感を相手と見つけたい。
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