世界ふしぎ発見を見た人から、本当にニュージーランドの男性はこんな感じなのかと聞かれたので、番組をオンライン上で見た。
この番組ではニュージーランド人男性はロマンティックで、よく働き、よく家事をして、ユーモアと妻を愛する人として紹介されていた。 ニュージーランド、ついに観光客を呼び込むのに自国の野郎たちを使い始めたか…。 日本観光客激減とは聞いていたが、この売り込み方は思いつかなかった。 観光客っていうより、嫁を募集しているのか? それともこれって、ニュージーランドの観光局とは無関係? だとしたら何故この企画?
それにしてもキウイハズバンド。 よく働き家事をする男性達。 確かにそうとも言える。 あえてそこは否定はしまい。 多くの男の子達がそういう発想を行動指針にしているのは知っている。 私の身近にいる男の子達はみんなかなりのキウイハズバンドだ。 我が家も、掃除洗濯は六割方連れ合いがする。 朝ご飯とお弁当も作ってくれる。 あと、夕飯も。 平等…?
多民族国家だし、貧富の差も大きな国なので、一概にそうですとは言えないけど、ある程度生活が安定できている人達は妻やらパートナーやらに尽くして暮らしていると思う。
ニュージーランド人男性の多くは、基本的に「近い人達の幸せが俺の幸せ」って姿勢が強い。 友達を見ていると別に妻だけじゃなくて、親、ガールフレンド、兄妹、友達に対してけなげだし忠誠心が強いなとは思う。
男も女も外で働いていて、疲れていたり、時間がなかったりするのは一緒だから、チームワークで同じ分量位の家事を効果的に分散してやって、そして愛情表現として自分の方がちょっとだけ多くやるって作戦が好まれて使われている、気はします。 我が家がそうです。 チームワークって発想が強いんだよね。 だから子供が生まれる前後は夫婦で育児休暇をとる場合が多いし、本当に育児とか両親でチーム組んでよくやってる。
それにしてもこの番組にはある程度違和感あったぞ。
たまたまニュージーランド男性は突然変異で世界一の夫になり、ラッキーねニュージーランドの女の人達って雰囲気に番組がなっちゃってたけど、別にそういう訳じゃないだろう。 単純にニュージーランドでは男も女も関係なく、同じ位の分量の事をやっているってだけの話なので、別に女が得している分けじゃない。 だって、同じ位の事を女の人もやっている訳だから。
「男の人が家事に参加したらそれだけで褒める」って姿勢で番組を作って、それを普通に流しちゃうテレビってどうよ。 自分たちの立ち位置どれだけ低く見積もってんだ? 一体全体日本の女の人達はどれだけ、テレビとかの制作側に「こいつら自尊心低いし、これ位の刺激で十分」って思われてるんだと想像するとムカつく。
性をベースにして不平等な分量の労働を押し付けられる事が無いのと同じように、ニュージーランドでは先輩後輩ってのがほとんどない。 後輩だから先輩に尽くすとかってのは全くない。 先輩は後輩を助けるけど、別に見返りは求めない。 要するに、みんな自分の事は自分でやるんだ。 本当にそれだけの話。 えばったりとかってのもないし。 所変わればよね。
そして本当のところ、多分ニュージーランド人男性が特別優しいんじゃなくて、ニュージーランド人女性が強いんだと思う。
私たちの場合高校生の頃とか国家元首(国王、総督)と三権の長(議会議長、首相、主席判事)すべてが女性だった。 偉い人=女性。 ちなみに女性の参政権、世界で最初に手に入れた国でもあります。ジェンダー・ギャップ指数2008でだと世界5位(上位五位は全部北欧)で、日本は98位なんだそうだ。 やっぱその差は肌で感じる。
それにしてもねえ、もうちょっとニュージーランドも観光客の呼び込み方考えた方が良い気がする。 自国の野郎達以外にも売りはあるだろうに…。
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