2010-02-22

懐かしい風景

 Online上の友達のアルバムを見ていたら懐かしい景色の写真を見つけた。 彼女に了解をもらい、写真を使わせてもらう事にした。

 私のイギリスの学校で数年前に行われたの同窓会の写真。 私はこの同窓会に行けなかったのだけど、写真を見ているとみんな良い時間を過ごしたんだろうなあと簡単に想像ができてほっくりした。





学校の自治会の様子。 同窓会でも勿論自治をする。








私の同世代の子たち。
なんかもうこの女の子たち、
昨日産まれてきた子たちみたいだ。
すっごいきれい。
なんてきれいな人達なんだ。












人とふれあっている量の多い学校だと思う。
いつも誰かが触っていてくれる。
多分、卒業生の98%位は一般的には
かなりのくっつきっ子だと思われるんだろうな。
今でも人と歩く時は手をつなぐか、
腕を組むか、腰に手を回すかする。
なんかわくわくすんじゃん!










ブランコ使用率も高い。
ぶらぶらした感じが好きなんだろう。
そしてみんな結構一様に身体能力が高い気がする。
この逆さまで学校で一番高い木からロープで飛び降りるゲームは
難易度高すぎる気がするぞ。
学校でできる一番優雅なぶらぶら。











いっぱい食べる。
いっぱい寝る。




たまに踊る。




そして隠れる。


そしてみんな大人になる。

英語と日本語

 ウェリントンにいる友人たちに英語のブログを書くんだとせっつかれる。 日本語でブログを書いているのは、日常的に会えない日本の友達に近況を報告する為だった。 ウェリントンを去った今、ウェリントンにいる友達の為に近況報告の形を作らなくちゃなと考え中。 

 日本語の文章量を減らして、同じ内容を英語でも入れて(逆しかり)バイリンガルバージョンにしても良いかなとおもったんだけど、そうすると文章の書き方が難しくなる。

 日本語リーダーが前提の文章と、英語リーダーが前提の文章だと、例えば最終的に同じことを言おうとしていても、言い方が全く変わる。 分かってもらう為に説明しなくてはいけない事が違うから。 一気に両方の言語ユーザーとコミュニケートしようと思うと途端に難しい。 だから英語は英語で、日本語は日本語で、その言語を使う人達とだけコミュニケートしようと思っちゃう。

 例えば、私が日本語を使う友達に話しかける時、大抵の彼らは日本人/日本に住んだ事がある人達だから「ニュージーランドには、シビルユニオンっていう制度がある。 なぜならば〜〜〜。」って続く。 でも逆に英語圏の子に話す時は、大抵の英語圏の国にはすでにシビルユニオンがあるから、「日本にはシビルユニオンっていう制度はない。 多分、それは〜〜〜〜だから。」って書く事になる。 結局私は同じような意味あいの事をコンクルージョンとして持ってくると思うんだけど、それまでのプロセスがすっごく変わるんだ。 

 この子は生粋のバイリンガルなんだぁと思わさせられるような、言語感覚の発達した子ってのは結構いる。 そういう子は無意識にでもちゃんと中間ら辺の言語を使ったりする。 「どっちの言葉に訳しても通じる」って表現や説明を選ぶのに慣れているんだろうな。 話してて、この子は偉いなあと思うと同時に、どうして私にはそれが出来ないのだろうと謎に思えてくる。 私は多分、本当に言語を使うのが得意じゃないんだろう。

 でも試してもいないので難しくて出来ないと思ってやらないのも馬鹿らしいので試してみようと思う。 コンテクストの壁を上手くアジャストして、多言語ユーザーが面白いと思えるような表現が出来る人が、今日の言語センスのいい人なんだろうと思う。 というか、私の求める言語センスってのはそういうのなんだろうな。 挑戦してみる。

2010-02-21

みーちゃん その 2

みーちゃんの日記と勝手に会話する、その2。

赤字がみーちゃんの日記from London,黒字が私。




生きて行くと人生ってどんどん複雑になりますよね?
さらに、外国に住んでると日本にいると見えない複雑さにびっくりする。
例えば、「好き」「嫌い」だけで分けられそうな友人関係でさえ、複雑になりうる。
前も仲良かったけど、今のフラットメイトも全員で仲がいい。
今回はなぜか全員女の子で、完璧女子校だってのもある笑
構成員は、端から
中国、ウガンダ、中国、日本(私)、ミャンマー、韓国、日本、クロアチア、カナダ。
白人少ない。欧米ど真ん中いねー!笑
見事に全員、周縁ってか、他者っちゅうか、
やったね!ポストモダン!!って感じの構成員です笑。

ってか、やったね!ロンドン!!って感じの構成員だね!

よかったね、そういう沢山の人達と一緒に住む経験が出来て。 きっと良い経験じゃない??

私も大学の30人のクラスメイトの国籍が、ニュージーランド人、イギリス人、ドイツ人、フランス人、日本人、中国人、タイ人、ブルガリア人、オランダ人、アイスランド人、アメリカ人だった。 適当なばらつき。

多分みーちゃんの寮に欧米ど真ん中がいないのは、欧米ど真ん中系は多分留学生でも自分のフラットを学外に見つけるからだろうと思う。 大学の寮とか下宿に入る人達は周縁系の人達が多いんじゃないかな。

好き嫌いだけじゃ判断できなくなるってのは分かるな。 なんかどこまで個人的な好みだけで判断していいのかが分からなくなる。 自分が相手の個人的な好みだけで判断された場合確実に損をするってのを分かってしまう以上、特に意識的になるよね。




例えば、日本のパスポートはすごく強くて、イギリスにいる間もふらふら気ままに色んな国に行ける。でも中国やミャンマーは違う。いちいちビザをとらなきゃいけないから、そうそうヨーロッパの別の国なんて行けない。
最近、フラットメイトとご飯を食べていると、ミャンマーガールの友達のロシアで修士やってる子とスカイプでぐだぐだ話す(すげぇ、世の中だ!笑)
モスクワ在住のミャンマ−ボーイはとってもいい子だけど、いろいろ状況は複雑。彼はミャンマー軍に従事している。
ミャンマーガールには両思いの男の子がいるけど、相手はお坊さんになるために、絶対に結婚できない(日本の坊さんは結婚してるよ?って言ったら、ちょっと睨まれました。。笑)
違う階に住んでるキューバ人のカルロスは、キューバ政府からお金をもらってキューバのお国のために、ロンドンで勉強している。それに、キューバもビザ関係がめちゃくちゃ厳しいから、たった一日でもイギリス以外の国に入って、消息を絶ってしまったら、14年間、母国に入れないし、その期間、彼の家族が彼を訪ねることも禁止される。こんなに地球は狭くなったと言うのに!!!

私も大学三年生の時に、文化人間工学の研究者の人の助手をしていて、研究対象がミャンマー(ビルマ)だったんだ。 その国の政治的現状を知ると本当にうんざりとした。 自分の仕事として貧困問題を扱ったのが初めてで、かの国の貧富の差に本当にショックを受けた。 イギリスの貧富の差に14歳の時に衝撃を受けて、結構ずるずる引きずってたんだけど、そんなの簡単にブチ壊れるぐらいの衝撃だった。

 たまに留学で来ているビルマの軍関係者の子供たちやビルマの華僑が普通にベンツとかBMWとかに乗っているにもうんざりした。 それに対して何も感じない中国系の子たちにも違和感を持った。 ただだからって友達にならない、私の持っている善悪の価値観だけで判断を下すっても卑怯じゃん。 本人は良い子だし。 難しいなと思ったし、今も思ってる。

 イギリスの学校にいた時に、社会科見学がフランスだったりしたんだけど、台湾人の子がビザをとるのにすごく苦労していてびっくりした。 子供だったから予備知識などが無く、ただ驚いた。 彼らはいたって普通な友達なのに。 逆説的に、日本のパスポートが強くても、日本人という立場が政治上強くても、別にそれが日本の善良さを証明している訳じゃないんだなと学んだ。 例えばアパルトヘイト時の南アフリカで日本人は名誉白人として優遇されたけど、それが良い事だとは全く思えない。 その名誉を受けてしまった事で失われた信用と尊厳の方が大きいと思う。 強けりゃ良いって話しじゃないよね。

 もしEUのパスポートホールダーになったら、EU内のどこでも住めるようになる。 私のパートナーはEUのパスポートホールダーだからもし関係が続けば私もそれを持つようになるだろう。 こういうのって、うんざりするぐらいに適当な制度なんだよなと思う。 この欠陥だらけの制度が人の人生を簡単に狂わす事ができる。 完全なシステムなんて無いんだよなあってこういう事を通じて思う。 そして"日本人である事"とかにすごい情熱を持っている人を見て、どうしてこうも適当な制度にそこまでの象徴とか神聖さを込められるんだろうと疑問に思う。




グローバル化を賛美するのは簡単だと思う。
だって、その恩恵に私達はすでに沢山受けてる。
でも、やっぱり私達は自分の国に縛り付けられてるんだなと感じる。
意外と、自分の国をほとんど意識せずに生きていられる(それはそれでとっても怖いことだけど)日本がもしかしたら、一番コスモポリタンなのかも笑

まあ、そうとも言えるよね。
自分の国を意識しないっていうのがコスモポリタンっていう意味だとは思わないけど。
国からの支援が乏しい状態になってもサバイブできるような個人がコスモポリタンじゃない?

グローバル化は賛美する対象でも貶す対象でもないと思う。 季節が変わる事を別に賛美しないように。 観察して対処し続けなくてはいけない事だと思う。 今私達は恩恵を日本国籍保有者として受けているかもしれないけど、明日もそうだとは限らないと思う。 あとその恩恵を使いこなしていない気もする。 自分も含めて。




昔、あんなが、
「植民地が良いなんて一度も思ったことがないけれど、1つだけほめられることがあるとすれば、元植民地の国の政治家の卵は、大体元宗主国の国に留学して勉強する。つまり、将来、国対国としてやり合う相手が学生時代の友達になんだ。」
って言ってた時に、すごく納得したのを覚えている。

そんな事を私は言っていたのか。 確かに、そこで最初の外交と交渉が始まっているとは思う。 (でも一体どんな状況で私はそんなでっかい事を言いはなったんだろうかね。 きっと若い頃だ。 若い頃の自分が怖い。)

外国で外国達について、外国達から学ぶってことについて考えてみた。 国じゃなくても、他文化圏とか。

たまに日本国内で書かれた「これからの日本の立ち位置」的なのを読むと、そもそもの時点でなんかがずれていると感じる事がある。 その書き手の持っている「国外」へのイメージ、ひいては世界のイメージが現実的でない気がしてしまうから。 でもそれがメインストリームのディベートで出てきていたりして、微妙な気分になる。 対象を理解していないのではないかと思ってしまうんだ。 例えば内田樹のいうような海外とか、海外と日本の関係とかって完全にフィクションな気がするんだよね。 そもそもそんなにはっきりとした「日本」という輪郭なんか無いだろうし。 どっかで何かがはっきりずれていて、外国人が話す日本の事が大抵変なように、日本国内で言われる外国感がメルヘンランド状態になってしまっている。

産業に関してなんかはは、本当は海外で実際働いている日本人の人が日本語で日本人に、彼らが実際にビジネスの場で使っている言葉で話しかければある程度の誤解は減るんだろうなあと思う。 でも実際の所、海外で働いている人は別に日本人にそういう情報を伝えようって思ったりはしないんだろう。 東京に出た人が、地元の人間に「東京ではこうだ。 だから君たちにはこういう可能性がある。 こういう事ができる。」って親切に伝え続けないように。 それと同じで、みんな自分の人生があるし、忙しいし、実際自分がコミットしている所に貢献するので精一杯になるから。

 それでもなんだかのコネクションの形を作り、他者から学習していく姿勢を保たなくてはいけないだろう。 少なくとも日本市場は若者が減ってしまい縮小していっている訳だから、もし成長を望むなら国外の市場に属する自分っていう新しい姿を見つけなくてはいけない。

 「もう外国から学ぶ事は無くなってしまった、日本は先進国に追いついた」って本気で思っていたら、そのうぬぼれが自爆への引導なんだろうなあと思う。




やさしくなろうとか、人のことを考えようとか、大義名分は素晴らしいけど、そんなに人って理性的になれないっていうか、特別な人は特別だし、嫌いな人は嫌いだと思う。例えば国際政治ってめちゃくちゃめんどくさい感じがするけど、私は分かる範囲で理解しようと思う。だって、日本の政治の判断で、私は大切な友人たちと一生会うことも、口をきくことも、もしかしたら姿を見ることすら叶わなくなる。それが外国在住の日本人であってもだ。


 私は大好きな幼なじみの韓国人の子が徴兵に行った時に同じ事思った。

 日本の子の話し方の特徴なのかなと思うんだけど、たまにすっごい上から目線の事をいう人がいる。 「徴兵はしょうがない」とか「戦争はこれこれこういう理由で有効だ」とか、自分自身を特権階級に置いて話す人。 すごい不思議だなと(だって彼自身は結構普通な人でもしそれが施行されたら、前線に配置されて速攻で爆死させられそうなタイプだったりするんだもん)思っていた。

 で、友達が就職を初めて、職場でかなり不条理な立場にいる子たちですら「経営者目線」で話す事に気がついた。 「サービス残業はしょうがない」とか、「休みが取れないのはしょうがない」とかさ。 「いやいや、その問題は経営陣が考える問題で、君はそこに同調しちゃいけないんだよ。 じゃないと経営陣もいつまでたっても経営下手でもやっていてけて、泥沼なままだよ。」っていうのが通じない。 どんなヒラでも経営陣目線、しかも経営が下手な経営者目線。 一番シンクロしちゃいけないタイプの経営陣とでもシンクロしていたりしている。 どんだけ強烈な検閲システムを体内に取り込んでしまっているのだろう。 そうやって強い者に体内から乗っ取られる人達が損をしているような気がしてならない。

 自分の立場を中心に置いた考え方をしてみても良いのではないかと思う。 そして、相手のみに立って考える場合は、別に強い側じゃなくて、弱い側に立って考えても良いじゃないかなあ。 なんかみーちゃんの日記を読みながらそういう事を考えた。

世界の小島

 親友のみーちゃんが一年間ロンドンに留学している。 彼女の日記が面白い。 すっげー新鮮な事がいっぱいかいてあるんだよ。 私からすると当たり前になってしまっていて新鮮さが無くなってしまった事が驚きとともに書かれていたり、逆に私はそうは思わないぞって事が書いてあったり。 とりあえず面白い。

 って事で、私とみーちゃんの会話を勝手にここで作ってみようと思う。 赤文字がみーちゃん、黒が私。




たまに、自虐的に「日本って世界の果てじゃん?」ってこっちの友達にいうと、結構受ける。ってか、大体爆笑。

 やっぱ自虐的にいるってある程度大切だよね! 私も、「まだ地図のはじっこの小島にしか住んだ事が無くて…」とは良く言う。 「日本、イギリス、ニュージーランド、島国ッ子精神育んでるよ。 旅行先もトンガとかだし。 見事に全部地図のはじっこ。」といって笑われる。 「アンナの地図の中にはアメリカ大陸無いじゃん!」と言われて、「どこそこ?」って本気でぼけるのも忘れずに。




さすがに、「サムライがハラキリしてる横をゲイシャがフジヤマを歩いてる」なんて話を信じてる人はいないけど、やっぱり日本はまだまだ謎の国なんだなーって思います。

確かに。 やっぱ世界デビュー時のキャッチフレーズが「黄金の国ジパング」だったのを引きずってるんだろうか。 どんなんだよ。 どれだけ適当に紹介してんだよ。 (ちなみに天地真理のデビュー時のキャッチフレーズは「あなたの心の隣にいるソニーの白雪姫」で中森明菜が「ちょっとエッチなミルキーッ娘」。 あっはっは!!!!!)




だって、罰金ないのに電車は超!綺麗だし、居酒屋が朝5時までやっていても社会は動く。読み切れないほどの漫画が溢れてて、車でも何でも超!ハイテク国。昨日かなんか、日本の若者の車離れがどうのって記事がニュースで出てたけど、世界の車トップ10ってのは全部日本車だって言ってました。by同僚(車ヲタ)日本人とアメリカ人が同じサイズのエンジンを作っても、日本人はアメリカのエンジンの十倍の馬力のエンジンを作れるんだそうですよ。
ニホンハスゴイネー!!


日本の電車はすごいよね。 本当に日本人のお世話をしている。 死ぬ時にすら人びとが使うし、どれだけユーティリティー度高いんだって感じだ。 

それにしても車ネタいやなんだけど。 車作ってるのが偉いって幻想そのは、日本人と車ヲタにしか通じないんじゃないの? 車っ!! マジで、この産業と、この物体そのものの価値を考え直した方が良い気がするね。 なんかうさんくさいよ。 なんかうさんくさい。 

あと、話しずれるんだけどエンジンそんなにちっさくできて、電車そんなに走ってて、朝までのんでてもみんな働くその社会で、それでも他のどの国よりも景気悪いのはなんで??




あと、こっちには尋常じゃない数の日本ヲタがいます。ってか、日本のアニメ、映画、文化に影響を受けてない10代はいないんじゃないかってくらい、みんな大好き。ナルトにバトルロワイヤル、AKIRAに、ジブリ、セーラームーンにAKB48。。。マニアックな所では、あずまんが大王とか、カウボーイビバップとか。この間、パブで会った子なんてマッドカプセルマーケッツ大好き!とか言ってて、久々にその名前聞いたし、ってか日本でもほとんど聞かないし!笑。現に一緒にいた友人は「???」ってなってました

 日本好きな人多いよね! これは有名な話し。 かなり笑えるサイトで、Stuff white people likeってのがあるんだ。 「白い人達が好む物」をひたすらリストアップしている。 ちゃんとそこの58番目が日本だよ。 白い人たるもの、日本を好まずにはいられないんだよ。 ッキャ★ インドより先に入ったのが名誉だね! ちゃんと11番目にアジア人女性もランクイン。 

#58日本#57 ジュノ #56弁護士#55 謝罪#54 台所用品#53 犬#52 セイラ シルバーマン#51水辺に住む#50 アイヴォリー#49 ヴィンテージ#48ホールフードとグローサリーコープ#47 文系の学位#46ニューヨークタイムズ日曜版#45 アジアン系無国籍料理#44 公営ラジオ#43 演劇#42寿司#41 インディー系音楽#40 アップル社製品#39 ネットフリックス#38 アレステッド・ディベロップメント#37 Renovations#36 カフェで朝食#35 The Daily Show/Colbert Report#34 建築#33 マリファナ#32 菜食主義#31 スノボ#30 リグレー・フィールド#29 80s Night#28 テレビを持たない事#27 マラソン#26 マンハッタン(ブルックリン込み)#25 デビッド・セダリス#24 ワイン#23 地ビール#22名字を二つ持つ#21 作家講習#20 自分(の好きな国)のカルチャーのエキスパートになる#19 旅行#18 意識的でいること#17 両親を憎む事#16 天才#15 ヨガ#14 黒人の友達を持つ#13 お茶#12 NPO#11 アジア人女性#10 ウェス・アンダーソンの映画#9外遊びしないと罪悪感を持つ事#8 オバマ#7 多様性#6 オーガニックフード#5 市場#4 アシスト#3 映画祭#2 自分の親と違う宗教を持つ事#1 コーヒー

このリストには私の好きな物もたっぷり入ってて、自分のバナナ(外は黄色く中は白い)っぷりにうんざりさせられちゃった。 どれだけ植民地化されたんだ自分の内部と。 かなりアイデンティティークライシスになったよ。 「立ち上がれ! アジア人女性!」って勢いで、本当に。 思えば遠くへ来たもんだ…。

でも読んでて分かるのは、これは別に白い人だけが好きなのではなく、単純に"消費者/消費社会で育った人"がすきなものなのよね。 だったら、私がこれらを好きなのも当然。 安心二重丸。 もー、しょーがない。 

かなり適当で意訳なんだけど、一応日本語にして載せておくわ。

#58 日本

 みんなが大好きな白い物(白い人達が好むもの)っていっぱいあるけど、もしかしたら島国日本以上に普遍的に白い喝采をうけていものってないかも。 勿論、
クジラとかイルカを殺したり、南京とかもあったから、ゲロって思ってる白い人達もいるけど。 でも一般的に、それらのことって独立した出来事ってことで扱われてて、国そのものを攻撃する事柄じゃない。

 日本を白い人達が愛する理由はいっぱいある。 
寿司はかなりでっかいね。 白い人達はかなりの時間を寿司屋で過ごしているし、美味しく食べているし、どうやって食べるのかを勉強しているし、どうやって俗物的になるかも探求している。 だから築地に行って、可能な限り最も新鮮な寿司が食べてみたいって好奇心を持つのは自然なこと。

 でも日本への愛は食べ物だけじゃない。 全ての白い人達は一度は日本で英語を教えてみたいと思った(思う)事がある。 それは旅行欲を満足させるだけじゃなくて、寿司屋で他の白い人達に対して効果的に「いやー、ここも結構美味しいけど、一回日本で本物食べちゃったからさー。 本物な寿司屋を探すのに苦労してるよー」っていえるようになるから。

 白い人達は日本の伝統を、未来的な都市を、映画を、カワイイものを、音楽を、作家を愛している。 そして沢山の白いオタクたちはアニメに熱中する。 だから熱中しすぎるのは白い人達にネガティブに見られる。 宮崎駿とかみたいに、普遍的に白い人達に受け入れられているのを熟知するのが一番だね。 もし知らないなら探してみると良い、変な暴力とかセックスとか出てこないから。

 もし白い人達と微妙な空気の沈黙を持っちゃった場合は、ちょっと「日本に行ってみたいんだよね」って言うと良い。 速攻で自分の日本旅行の話しや、日本のお気に入りの物とかべらべら話し始めるから。 自分が話さなくていいからすごく便利だし、彼らは自分の話しが出来て満足だし。

でもアニメとかのこともあるし、日本の事がどれだけ好きかって話すのは気をつけた方が良い。 もし日本語とかが喋れるって言っちゃうと、それは出来過ぎで、空気ちょっと冷えるから。


日本好きはお墨付きって事で。




極めつけは、スウェーデン人のポンタスくん。日本の音楽でおすすめある?ってフェイスブックに書き込みしたら、即レス。
「YATTA!まじ、あれやばい、大好き!!YATTA!!」とyoutubeのアドレス付きで。最初、ヤッターマンかなって思ってたんです。最近だし。

ただ、見てみたら。。。



これは。。。ちょっと恥ずかしい。。。



これ、私の連れ合いも好き! あと風雲たけし城も人気。 あと人間テトリスみたいなのとかも人気。 日本の宴会芸のド派手さにみんなノックアウトされる様子。

ちょっとお洒落な子は坂本龍一とかが好きだったりするんだけど、そんな時は勿論私はこれを見せる。 



本当にマザーファッカーだよね。 「この人は村上春樹にすっげー似てるけど、浜ちゃんっていう人なのよ。」って説明も忘れずに。

http://www.youtube.com/watch?v=KCQgyp1xJUs
↑これもたまらない。

2010-02-18

タヴィちゃん

 タヴィちゃんに夢中。






13才のハイパーブロガー、タヴィちゃん。 彼女のblog "Style Rookie"は控えめに言っても、かなり可愛い。 ブログのアドレス(tavi-thenewgirlintown.blogspot.com)からして可愛い。 THE NEW GIRL IN TOWNだなんて!  なんていい言葉遣いなんだ。

それにしても、自然な事なんだけど、恐ろしい事に彼女の中では私にとっての80年代がクールなように、多分90年代がクールなんだろうと思う。 ぎゃー! 私の思春期がリバイバルしてきた! この時間の流れのダイナミズム。 まさに大自然…!

 私はネイティブ90年代育ちだし、結構素直に好きだ。 90年代の雑誌とか見て、うっとりなんてよくある話。 でも世間様的にはまだ危険な領域なのは重々承知。 映画、パーティーモンスターを見て嫌悪感と吐き気を楽しもうとも、まさか「こんな服装しよっ♥」とは思えない。 ファッションヴィクテムになりたくないからっ。 その時代でティーンエイジを過ごしてしまった者たちの持つ独特な距離感。 くはぁ! なんか狂わしい。

 そんな中90年代なスタイルを身につけても、時代の呪いに金縛りにあわないのは、免疫が生まれながらにある90年代生まれの人々。 その特権を振りかざして、己の魅力をまき散らす少女、そしてその懐かしさと可愛さに引き寄せられる大人たち。 自分の少女時代が昇華されていくのを感じるわ。 腰パン、変な色形のヘアスタイル、クールネスやストリートカルチャーへの執着。 国母選手を責めまい。 腰パンを普及させた世代として、いっそ彼を喜んで受け入れたい。 アリガトウ! 受け継いでくれて!!

 ってことでやばいよ。 今年のコレクション、青い髪とか出てきちゃってる…。 本当に文字通り十年ぶりに見た。 今ローティーンの子たちが結構染めてる。 まるでユニコーンのたてがみのような感じに。 もしくは、My little pony。




禁断の90年代の扉が開けられちゃったわ。 でも許す。 タヴィちゃん、可愛すぎるから。

2010-02-17

Ewok



多分、私にとって善意に溢れた可愛いものって
スターウォーズのイーウォック的なものなのだと思う。
毛深くて犬やら熊っぽいのに弱い。
人にしろ、動物にしろ、プロダクトにしろ、
もじゃもじゃ万歳!

心にきゅんっとくるねっ!

にしても、映像で見ると生命の奇跡を体現しているかの
ごとくな味わい深さなのに
写真で見ると結構みにくいのね、イーウォックって…。


家にたまに遊びにきてくれる犬
の話を大興奮しながら同僚にしていた際、私がスターウォーズが結構好きだと言う事を知っている彼女が、「きっとアンナの心の中に響き渡っている唄はこれ!」とリンクをくれた。 

見てみたらその通りだった。 






間違えなく、なってる、こういう曲。
人生のテーマ曲に出会ってしまった…。

多分、一生私イーウォックに律されながら生きるのだと思う。
EWOKS RULES!

本当にエンドアか、
オタクばっかりいる局地的なアメリカに引っ越したい。






イーウォック! イーウォック! イーウォック!

2010-02-16

 まあ文句はさておき、何故ニュージーランドはこうなのかってのをちょっと考えてみた。

私の高校は私服で校則の無い共学の学校だった。 代表的な卒業生が、始めて国会議員になったマオリ人女性や世界で始めて性転換をした後に国会議員になった人な時点からも分かるように、結構リベラルで緩い校風が売りの学校。 

カミングアウトしている同性愛者の子達も多かったし、他の高校に行った事が無いから分からないけど、比較的伸びやかな学校だったと思う。 

 生徒会が学校の自治をしていて、校長先生も生徒の投票で決めた。 他の学校にはあるような事が"反民主主義的だから"という理由でいろいろとなくて、とりあえず朝礼が超短かった。 伝統的に生徒は不平不満を言わない子が多いと思う。

 他の高校出身の子が高校の悪口を言うのを聞いた時には驚いた。 私の学校でだともし学校にムカついていたら、ストライクとかも出来たし、変化を望んで色々と働きかけられたので、文句を言ったらただの甘ったれた馬鹿に見えた。 「俺/私、こんなに耐えたのよ。辛いのよ。」って言説を言う人は、学校関係の事だけじゃなくてもあまりいなかったな。 そういう意味では恥ずかしくない青春をおくる事が出来た。

 カップル文化があるからか知らないけど、とりあえず女の子/男の子だけのグループが無かった事も特徴だと思う。 よっぽど珍しいグループ以外は大抵ユニセックスで、いろんな学年の子達がいた。


キウイハズバンド

 世界ふしぎ発見を見た人から、本当にニュージーランドの男性はこんな感じなのかと聞かれたので、番組をオンライン上で見た。

 この番組ではニュージーランド人男性はロマンティックで、よく働き、よく家事をして、ユーモアと妻を愛する人として紹介されていた。 ニュージーランド、ついに観光客を呼び込むのに自国の野郎たちを使い始めたか…。 日本観光客激減とは聞いていたが、この売り込み方は思いつかなかった。 観光客っていうより、嫁を募集しているのか? それともこれって、ニュージーランドの観光局とは無関係? だとしたら何故この企画?

 それにしてもキウイハズバンド。 よく働き家事をする男性達。 確かにそうとも言える。 あえてそこは否定はしまい。 多くの男の子達がそういう発想を行動指針にしているのは知っている。 私の身近にいる男の子達はみんなかなりのキウイハズバンドだ。 我が家も、掃除洗濯は六割方連れ合いがする。 朝ご飯とお弁当も作ってくれる。 あと、夕飯も。 平等…?

 多民族国家だし、貧富の差も大きな国なので、一概にそうですとは言えないけど、ある程度生活が安定できている人達は妻やらパートナーやらに尽くして暮らしていると思う。 





 ニュージーランド人男性の多くは、基本的に「近い人達の幸せが俺の幸せ」って姿勢が強い。 友達を見ていると別に妻だけじゃなくて、親、ガールフレンド、兄妹、友達に対してけなげだし忠誠心が強いなとは思う。

 男も女も外で働いていて、疲れていたり、時間がなかったりするのは一緒だから、チームワークで同じ分量位の家事を効果的に分散してやって、そして愛情表現として自分の方がちょっとだけ多くやるって作戦が好まれて使われている、気はします。 我が家がそうです。 チームワークって発想が強いんだよね。 だから子供が生まれる前後は夫婦で育児休暇をとる場合が多いし、本当に育児とか両親でチーム組んでよくやってる。

 それにしてもこの番組にはある程度違和感あったぞ。

 たまたまニュージーランド男性は突然変異で世界一の夫になり、ラッキーねニュージーランドの女の人達って雰囲気に番組がなっちゃってたけど、別にそういう訳じゃないだろう。 単純にニュージーランドでは男も女も関係なく、同じ位の分量の事をやっているってだけの話なので、別に女が得している分けじゃない。 だって、同じ位の事を女の人もやっている訳だから。

「男の人が家事に参加したらそれだけで褒める」って姿勢で番組を作って、それを普通に流しちゃうテレビってどうよ。 自分たちの立ち位置どれだけ低く見積もってんだ? 一体全体日本の女の人達はどれだけ、テレビとかの制作側に「こいつら自尊心低いし、これ位の刺激で十分」って思われてるんだと想像するとムカつく。

 性をベースにして不平等な分量の労働を押し付けられる事が無いのと同じように、ニュージーランドでは先輩後輩ってのがほとんどない。 後輩だから先輩に尽くすとかってのは全くない。 先輩は後輩を助けるけど、別に見返りは求めない。 要するに、みんな自分の事は自分でやるんだ。 本当にそれだけの話。 えばったりとかってのもないし。 所変わればよね。

 そして本当のところ、多分ニュージーランド人男性が特別優しいんじゃなくて、ニュージーランド人女性が強いんだと思う。

私たちの場合高校生の頃とか国家元首(国王、総督)と三権の長(議会議長、首相、主席判事)すべてが女性だった。 偉い人=女性。 ちなみに女性の参政権、世界で最初に手に入れた国でもあります。ジェンダー・ギャップ指数2008でだと世界5位(上位五位は全部北欧)で、日本は98位なんだそうだ。 やっぱその差は肌で感じる。

 それにしてもねえ、もうちょっとニュージーランドも観光客の呼び込み方考えた方が良い気がする。 自国の野郎達以外にも売りはあるだろうに…。

2010-02-15

嬉しいお客さん





たまに我が家にお客さんが来る。

昨日もきてくれた!!

きゅーーーーーーん!!

裏の家のラルフ!
庭に面してある猫用のドアを通って我が家に来てくれる。

ラッキーな時は我がベッドに表敬訪問してくれたりして、
そんな時は私倒れるんじゃないかって位にナイス不整脈。
一瞬でエキサイト。

部屋入ったら自分のベッドに近所のお気に入りの犬が涼んでるなんて
嬉しすぎるだろう。

運がいい日は彼が猫ドアにちょっぴり詰まっちゃったりして、
おいっしょ、おいっしょとお尻をふりふりしながら入ってくる姿が見える。

もう、そんなシーンを見た日には
世界の善意を信じるね!











鳥とか犬とかに好かれやすい連れ合いは、
一緒に昼寝をしたり慈しみあったりして
ラルフと友情を育んでいる。






満足するとすちゃっと立ち上がり
またちょっとおなかが詰まっちゃう猫ドアを通り
自分の家に帰っていく。

また来てね〜〜!って家中の子で愛想を振りまく。
毎日表敬訪問してもらいたい!
飼い主の方にも「いつでも預かりますんで。 本当に、全く問題ないんでっ!!」とアピールしている。

だって、犬、ッ大好きだから!!

2010-02-14

Happy Valentines Day

 ヴァレンタインのディナーを家人が調理中。 がっつり頂きます!

 NZでは親密な関係な者同士が愛情表現をしながらヴァレンタインデーを過ごす人が多い。 それで、どっちかっていうと男の子から女の子への愛情表現の分量の方が多い気がする。 

 私も近い関係の男の子たちから色々もらった。 勿論私もちょこちょことあげた。 テーマはカポーティ。 カポーティのペーパバックをプレゼント。 私の親密な人の間では花と本を渡し合うのがメジャーだな。 本当はもっとアクセサリーとかが欲しいのだけれども、まあ、有り難く頂く。

 今スーザンソンタグが私の年齢だった頃の日記を読んでいる。 スーザンと親密な時間を寝室で過ごす。 彼女が横にいるような気分になる。




今日は親密な時間を過ごす日です。 皆様、しっぽりとやって下さい。



ハッピーバレンタインズデーね!

2010-02-13




何かいるっ!




鳥っ!

結婚式の会場になった友人の実家ではペットの鳥を飼っていた。

っぎゃっ!

闇雲にフレンドリーで
ヒゲや髪の毛を引っ張るのが好きなこの鳥は
男の子の肩に何時間も駐留し、
甲高い金属が擦り合うときのような声で歌い狂っていた。
とんでもないペットだ。





連れ合いのもじゃもじゃ感が気に入ってしまったらしく、
どうしても飛び立ってくれずずーっととどまっていた。

ぶっ壊れたマシーンみたいにさえずりまくっている
鳥のそのあまりのうるささに
「おれがいると鳥がうるさくて迷惑になるから…」
という言葉を残し一人遠に去っていった連れ合い。
その心遣いいたみいる。

ちょっと後で探してみたら、夕焼けを背景に一人黄昏れていた。

あっはっは! 可哀想に。

2010-02-11

Mangrove マングローブ



マングローブが生えているところは大抵、地球の丸さを感じられる場所だ。
ドライブがてらに、マングローブ調査。





















こんなに丸い感じだところん、ころんと転がっていきそう。
っあ、既に転がってるか。
ユリイカ!

2010-02-09

ちょっと真面目な話し

 トムとマフューの結婚式では一応指輪交換とかっていう儀式的な事も行われた。 

 演出、司会、出演、全部本人たちっていうカジュアルさ。 「えーっと、象徴交換と言うことで、これから指輪を交換したいと思います。」とかって言いながらもぞもぞ自分たちで指輪を交換していて微笑ましかった。

  指輪交換の後、トムがなんでマフューと結婚するに至ったかのスピーチがあった。 とても誠実で、自然で、当たり前の素晴らしさに溢れたスピーチだった。  彼が言った事は、私が何年もかけて、目の前で見てきた事で、彼らの態度がいつも示してきていた事だった。 今私が持っている価値観は、こうやっていろんな 友達が周りで行動してきてくれた事の結果なんだよなと実感。 私、いつも彼らからすごく沢山の影響を受けている。

 横を見たら連れ合いが落涙していて微笑ましかった。 「こんなにミニマルで綺麗な言葉があるんだね。 アンナ、今本当にトムとマフューの事を誇りに思ってるでしょ。」と彼が言った。 ばれてたか。 私は、本当にその時誇りに思ってたさー。 もう、嬉しくて、本当に誇りだった。

「私はそのミニマルで綺麗な状態を、彼らの行動を見ていてずっと知ってたんだ。 だって、私、トムとマフューの大親友だもん!! うらやましいだろ!」とむやみやたらな自慢をしてしまった。

  なんかさ、この結婚を祝福するパーティーではいろんな事を思ったよ。 私ももしパーティーするなら、夏が良いなとか、やっぱり泳げる場所はいるよなとか、 泊まりがけで、普通のパーティーの延長線上でやりたいなとか、「あー! めーいっぱい遊んだ!」って思えるようなのにしたいとかさ。

 そして、ちょっとドライな話になるんだけどシビルユニオンっていう制度の重要さもつくづく感じた。

 日本には二人の人間が新しい家族になる為の法的方法が一つしか無い。 あたかも宇宙の理だってぐらいに、男女間の結婚(特に私の世代だと恋愛結婚)しか存在しない。

 でも所が変わればそうじゃない。 例えばニュージーランドだと、社会的に認められた新しい家族を作る方法は、1.日本でいうところの結婚、2.一緒に住んでいる時間の長さで決まる事実婚、3.そして結婚と似ているけど性別の規正が無いシビルユニオンと三種類ある。 

  私たちは民主主義の国に住んでいる近代人だから、法律も制度も全部、本当は自分たちの為に変えられるし、毎日公平さを求めて変化できる。 問題提起して、 話し合って、選択するべきだ。 だけど、なんか日本でだとそこが「天から降ってきた真理」的な扱いで、硬直している気がする。 「結婚願望がある」とか言われると、制度に自分の欲望を合わせるってどういう事だと私は不思議な気持ちになるけど、結構そういう人多い気がする。 揺るぎない制度だと思うから、あ のたかが一枚の紙にものすごい量の象徴が宿るのだろう。 しかもそこに漫画的なロマンティック願望が混ざるからなんかすごい事になってる。

  背景の歴史が全く違うんだろうなと思う。 私は社会的な仕組みを理解し始めた時には既に、結構リベラルな法で律されたニュージーランドにいた。 なので当然私の 中の近代史には、ミルクを始めとする沢山の同性愛者達の社会へ向けたアピールと、それの実現の為に協力しあった大人達の存在がある。 ゲイもヘテロも関係なく、自分の住んでいるコミュニティーを平等にする為に、私たちの親世代はすごく頑張ったっていう印象がある。 そして同時に私たちの親世代は自由恋愛と か恋愛結婚とかが激しかった世代で、恋愛の消滅とともにかなり多くの人達が離婚をし、それを見てきた私たち世代は、結構堅実にパートナーシップを結婚の前 からするようになっている。

 でも日本ではそれが当然の過去としては無いのだろう。 日本には日本の背景がある。 私はそれをよく知らな いから、批判は出来ない。 ただ一つ言える事は、別に今日ないから、明日もないって思わなくても良いってことだ。 特に法律に関してはそうだ。 いろんな形のパートナーシップが法律的に組める仕組みを作ってもらいたいし、目指すべきだと思う。 

 例えば日本でテレビでゲイやおかまが でてくると、フリーク的な扱いとしてちやほやしているけど、友達としては意識していないんじゃないかなと思う。 私は同い年の友達で結構ゲイの子達がい る。 ニュージーランドでは彼らは当然、好きな人と生活共同体になっている。 でも日本でだと出来ない。 私のゲイの友達は日本にいる限り、それは不可能なのだ。 私はヘテロだから出来る。 これはどういう事なんだろう? どうして友達になれる位にほとんど似通っている私たちが、かたっぽは社会からのサ ポートを受けれて、もう片方は受けられないのか。 もし、自分には与えられていて、他の人には与えられていない事があったら、少なくとも一回はどうしてなのか、そしてそれにより与えられていない人達はどういう人生の質を損なわれているのかを考えた方が良い。

 トムのスピーチはとてもシンプルだった。 「彼のいるところに帰りたい。 彼がいるところが家だと思えた。 一緒に朝起きるのが嬉しい。  僕たちはもう家族なんだ。 だから今日はみんなの前でそれを宣言したいし、新しい家族が始まった事を祝福してもらいたい。」と彼が言った。 今日の世の中で、これ以上にシンプルな家族のモチベーションは無いと思う。

 こういう事今更いちいち考えるのってださいよなと、与えられた側として思うけど、これを読んでいる日本語を話す私の友達はヘテロであれゲイであれ、シビルユニオン的制度は与えられていない。 なんか考えさせられるよね。


 民主主義をただの自分の利益とかってだけで使っちゃうと、ただのモノポリーになってしまう。 マイノリティーはマイノリティーであるだけで始めっから勝てなくなる。 だから一旦ちょっと自分自身の社会で与えられた身分とか立場は切り離して、出来るだけ中立的に判断を下すべきだと思う。 じゃないと、本当に一部の人達はただ元来少数派だったってだけで人生の質が損なわれてしまう。

 同い年の仲良しの友達が、上の世代の偏見や差別心、今日的でない規範感の所為で、当然の権利を得れていない場合は助け合いたい。 変化を起こそう。 自分たちが動かなかったら変わらないから。 特に日本でだと私達の世代はそもそもの数が少ないから、始めっから色々と立場が弱い。 だからこそ余計に意識的でいたいなと思った。

結婚式




写真からは結婚式のケの字も伝わらないと思うけど、
友達の結婚式に行ってきた。










とりあえず楽しかったです。
これが一番結婚式らしい写真。
イエーイ。









何故そんなに結婚式らしくない結婚式だったかと言うと、
会場は新郎の実家の牧場だったから。
全ての事柄がなんだかこの広い空間に発散していってしまう。

あと、新婦がいなくて、二人とも新郎だったから。
やっぱ結婚式って男同士だと、
ぶりぶりラブリーな感じがないからね。

そしてそんな彼らは社会主義者で菜食主義者なのでスタンスとして質素。
そしてスタイルとしてグランジ。
良いアティチュードだ!









来た人達は好きな場所を見つけてキャンプ。
イギリスの寄宿舎も夏の間は結構みんな校庭でキャンプした。
大人になってもそれが出来てすごく嬉しかった。
でも私たちは何故か新郎の実家で寝室を与えてもらえた。






大概みんなで散歩したり、音楽を流して芝生の上でごろごろしながらシャンパンとかビールを飲んでいたんだけど、一応屋根がある地帯もあった。
強烈な日差しと暑さにくったりしたら、ここで涼んだ。
ナイス、大雑把感。

We walked farm, listen to the music, had bubbles and beers.
There were garage for us to hang out too.
I loved the roughness of this party.
It's so Tom and Matty!





この牧場の横は国立公園で、そこには小川が流れている。
川の流れがゆっくりとしていて
水がたっぷりとたまっている地帯があるんだ。

乾杯をして、ちょっとしたスピーチとかがあった後に
泳ぎたい子たちで集まってそこで泳いだ。






新郎、彼の夫の母君の為に、
川の流れを塞き止め石橋を作る。






桃源郷みたいに綺麗なところだったよ。













こんな場所でワイシャツの子たちを見ると笑える。
みんな忍者のごときスピードでそれを脱ぎ、
どばーんと水に飛び込んだ。
すっごい、すっごい、すっごい、気持ちよかった!














とても幸せだった。
とてもとても幸せだった。
川で泳ぐの好き!










川からの帰り道の夕日がとても綺麗だった。

夕ご飯を食べてから朝方までテントの周りでパーティーをした。 そして寝て、起きて、また一緒にみんなで朝ご飯を食べて、散歩をして、テントをたたんで、 おのおの帰路についた。 ウェリントンから来た子達は、車で8時間近いロードトリップ。 オークランドへは車で2時間位。  帰り際には、心の中に喜びと 温かさと幸せがたっぷり詰まっていた。

本当に素晴らしい結婚式だったんだよ!


  今回のパーティーの主役だった、トムとマフューは一年ちょっと前に結婚をした。 だから今回は結婚式と銘打たれていたけど、ちょっとした時差があったの ね。 私はそれを素敵だと思う。 彼らは結構長いこと一緒に住んで、法律的に家族になり、そして色々と落ち着いてから、自分の育った家で、新しい家族に なった自分達の関係を、昔からの家族と友達の私達と一緒に祝い合った。 それって非常に美しい事だし、誠実な事な気がする。

 どういう暮しかたを、時間の過ごし方を望むかって、昔からの友達と影響し合って作る自分達独特の文化だと思う。