2008-07-01

ハツシバ ハシル!

 プラっと入った展覧会で、素晴らしい作品があった。 

 男がひたすら走っている映像が三つのスクリーンに映し出されていた。 「うわっ久しぶりに好きな作品に出会ったぞ。 これがとっても好きだ!」とワクワクして長い間見入った。 久しぶりに、多くの事を共有している友人に会ったような気分になった。 私は世界と繋がり直した気分になって、一瞬で幸せになった。

 作家は誰なんだろうとキャプションを見たら、そこには、彼の名前が。 こういう瞬間は「やっぱりな! 運命だ!」ってのと、「私ってただ単に2003-05の東京に刷り込まれているのか?」ってのの二つの感情が入り交じる。 そう、その作家はジュン グエン-ハツシバだったのだ。 陸に上がったのかハツシバ! 

 映像の中で本気で走っている男性は私が大好きな作家だった。 心射たれた。 

 刷り込みがおこり、好きなタイプの表現が固定されてしまったのかどうかはおいておいて、こういう世界と繋がり直せた気分になる出会いは良い。 頭の中に言葉が沢山湧いた。 視覚において過度に表現的であるとか、創造的であるとかってよりもプロセスそのものに密やかなユーモアと美しさがあって、そのプロセスを生々しくただそのままに表現してあるものが私は好きなのだと再確認をした。 好きだ、ハツシバ。 例え、小粒すぎると友人に言われようが、私は彼が走る事を応援します。



この↓ハツシバの所属しているLehmann Maupinギャラリーのサイトが秀作。 Lehmann Maupinには、なんとMR.とSuh Do-Hoも所属している。 意外だ…。  オタク、体力勝負、気品。 でも、みんなフラジャイル。 フラジャイルのコレクション、幅広く。 手堅いですね。 

 


Videoもちょっと見えるから、楽しんでみて下さい。






おまけ:気品の国の人、Suh Do-Hoのギャラリー内のサイトで気品にやられて。






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