2007-02-08

さあ、もう、喧嘩しかないはずだ。


デザイナーは喧嘩師であれ
四句分別デザイン持論
川崎和男
アスキー出版局

 名著として名高い”デザイナーは喧嘩師であれ”を読んだ。

今日は免許の更新の為、一日中様々な局面で待ち続けた。 川崎和男の世界←→免許更新の為の行動を行ったり来たりして、生まれてはじめてっていう感覚をまさに、得た。 


 この本は確かに面白い。 非常に面白い。 14ページ目ですでに「さあ、もう、喧嘩しかないはずだ。」と高らかと宣言されるこの美しさ。 華々しさ。 戦う相手は、企業であり、社会であり、理念である。 しかし、それらを超えて、何よりも、デザイナーが喧嘩を売り続け、挑み続ける相手は自分自身であると彼は言う。 それが、意外と臭くなく、かなり上等に狂気の世界に入り込んでいるのは、さすが、川崎和男あっぱれだ。 硬派で色っぽい直線ばっかの作品にも納得だ。 読み終わる頃には惚れ込んでしまう男っぷり。

 しかし、本当にデザイナーとか建築家の書く本の内容って、格闘系が多い気がする。 ファインアーティストの書く本にもちらほらそういうのはある。 喧嘩腰の人間が多い領域なのだろうか。 本屋さんの一部には平積みされた脳みそをいかに有効に使うかという方法論の本がモンゴル平野のように並び、横には、シベリアのごとく自分を許そう系の本。 そして芸術建築デザインの棚には、喧嘩番長たちの喧嘩師宣言本が。 アラーミングだと思う。 

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