2012-07-22

7.21 その2

親友の出ているお芝居を見に行ってきた。
そのお芝居を見たのは二回目なんだけど、
大げさでなく…、本当に、本当に良かった。

そのお芝居は東京ノートっていう。
青年団の往年の名作。
"2004年、つまり発表当時では近未来であった東京のある美術館が舞台。ヨーロッパでは戦争が起こっており、戦火を逃れるためにフェルメールの貴重な絵画が疎開しにきているという設定になっている。この美術館ロビーに並ぶ長椅子に休憩しにくる学生や学芸員、絵の寄贈者や兄弟家族といったさまざまな人物模様が、ときに同時進行する淡々とした会話によって描かれていく。 via wikipedia"
今フェルメールの絵画が
上野の東京都美術館に来ているから、
それにあわせてその美術館のロビーで開催された。

以前見た時は淡々としていて、
あっさりとした印象のお芝居だったんだけど、
今回は本当に重厚で魂に迫ってくるような感覚があった。

脚本や演出方法にそんなに変化がなくても、
見る側の心持ちでこうも見方や感じ方が変わるのか。

その強烈な変化に
私は生きているのだという奇妙な実感がつきまとった。

はぁ…、まだ余韻の中にいる。


一緒に見に行った子たちは、
多分話したいこととかいっぱいあるのに
私が喋っちゃうとすぐ聞き役になってくれる。
だからいつも会う前に
今回は私が聞き役になろう」と思う。

けど、タイミングが悪かった。
私はその直前まで
英語圏の全寮制の学校で育った友達と一緒にいたのだ。
「英語圏の全寮制の学校育ち」ってのは
世界で一番おしゃべりで自己主張の激しい人種だ。

なので、私のおしゃべりスイッチは最大限にオンになっていたのだ。
それこそ見境なく。
案の定一番最初の「元気?」「元気です」って返答以外では
一言も彼らが話せない状況に陥っていた。

何時間も一緒にいたのに、
私は彼らが「元気」な事以外知らない。
そして彼らは最近私の身の上におこったこと全てを知っている。

悪い事をした。
彼らのボランティア精神に感謝。
これに懲りないでほしいな…。

次に会ったら私が聞き役になるから、
好きなだけ話してくれ。
彼らにも言いたい事や、
話したい事がいっぱいあるのは知っているんだ。

なんならコーヒー代も私が出すよ…。

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