私も同居人と喜び勇んで近所の公園に行った。 柔らかい日差しの下、子どもたちが遊んでいて、大人たちがうろうろしていた。 同居人は私のもじゃもじゃ帽子をかぶり、冬眠から目覚めた春の熊のようにご機嫌に公園をうろうろしていた。 その「ほくそ笑んでいる」感に私は「よっぽどこの熊につって冬は辛かったのだな」と思い、強く共感。 もし誰かが私の写真を取ったら、やっぱりその写真にうつっている私はほくそ笑んでいるんだろうと思う。
真冬の時にした設定のままで写真を撮ったら、光がカメラにが入りすぎた。 ああ、春はそこまで来ているんだと、色が飛んじゃった写真を見ながら嬉しくなった。
熊徘徊。
後に同居人は自分の写った写真を見て、「なんじゃこのもじゃもじゃ野郎は!」と驚愕していた。 切り取られた自分の姿を見て、自分の毛むくじゃら感に気がついたらしい。 まさに、冬眠から目覚めた動物のようであった。 こんな姿で春は迎えられねえと帰りに床屋に寄っていた。 この毛むくじゃらな印象の5割ぐらいは私のモジャモジャ帽子の所為じゃぁないかと私は思ったのだが、人について床屋に行くのが好きなので、特に訂正せず一緒について行った。
床屋は混んでいた。 やっとの思いで真冬を越えた野郎どもが毛刈りに来ていた。 毛むくじゃらな野郎どもがガシガシと毛を切られて行く姿は何ともすがすがしく、同居人と「手っ取り早くさっぱり感を味わう為には、床屋で20分ぐらい過ごすのが一番だね。」と言い合う。 彼も非常にさっぱりし、獣度を減らしていた。 熊から、チワワへ。 春はそこまできている。
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