まず「そういえば、国籍どこなの?」ってのから始まって、もしNZ国籍じゃないと言えば「いつかとるの?」と聞かれるし、もし「NZ国籍だ」と言うと、「いつ取ったの?他の国籍は?」と聞く事になる。 「祖国が二重国籍駄目だから、NZだけ」とか、「もう一つはイギリス」とか、そんなかんじに話しはすすむ.
私は日本国籍保有者だ。
日本国籍は
1.二重国籍が認められない
2.おまけで他の国の永住権がついてきたりしない
ってポイント以外では、かなりいけてる国籍だ。
ほとんどの国で審査なしで観光ビザ貰えるし、信用あついし、この国籍でそんなに損する事はない。
それが発展途上国の国籍とかになると、観光ビザですらなかなかおりない。
不法滞在して働かれちゃったり、人身売買が自分たちの国内でおこったりしちゃこまるから。 だから、ビザ申請のときに「金持ち証明」をしなくちゃいけなくなる。 銀行口座にたんまりとお金を入れて「こんなに金持ってますから、不法滞在とかして、陰で風俗で働いたりはしません…!」と証明。 自分が雇われている企業から、「この人は我が社の社員なので、本当に観光だけしてすぐこっちの国に帰ってきて働きますんで、ご安心を」って一筆書いてもらわなくちゃいけなかったりする。
多分、先進国以外ではアッパーミドルクラス以外の人間は海外旅行なんて出来ないのだろう。 一回の旅行の為に何百万も銀行口座に入れて、それの証明を取ってとかってプロセス、ありえないだろう。 無理だよ。「HISで激安のチケット買って、現金10万円位もって海外旅行」なんてウルトラカジュアルな事できるのは先進国の国籍所有者ぐらいっぽい。 他の国の人でそんな額で国境越えようなんて、よっぽどの状況な時以外にはないだろう。 そしてそれは、多分…旅行じゃない…!
私は銀行口座に何百万も入っているわけないワーキングクラスの人間なので、もし先進国の人間じゃなかったら、海外旅行なんて夢のまた夢だっただろう。 たまたま私が日本人だからできているんだ。
本当にこの可能性の格差はすごい。 あっけにとられてしまう。 何なんだこの差は。 同じ人間が、国籍違うだけでこうも扱いが変わるのだ。 国籍の威力恐るべし。
ってことで、NZよりも貧しい国出身の人達は、NZ国籍が取得出来る状態になると、速攻で国籍を変える。 神業なスピードで帰化。 国籍と一緒についてくる自由と信頼を手に入れるために。
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