2010-06-14

ぎゅっと

 お互いの体をぎゅっと支えるときは支えあって、一緒にいられないときは恋しがって。 そういう味わいを、自分の日常に与えてくれる、そんな友達は宝物だと思う。

 だらだらしてても、めりはりなくても、疲れていても、お互いにちょっと適当でも、自分も相手もオープンで、お互いにどう思われているかに不安が無くて、嘘が無い関係が築けていたら、それは本当に素晴らしい。 そういう関係持ててたら、ベストだろ。 

 その程度の誠実さを持って接してもらうだけで私はとても幸せになる。

 そして私はそう思えるような質の、仲のいい友達を結構持っている。 私は「友達」よりも「親友/ベストフレンド」の方が多い。

 ぎゅっと、ぎゅっとしあう友達。 意地悪もするし、つれないときもあるけど、でも一緒にいると嬉しいし、楽しい。 自分のいい面を引き出してくれる友人たち。

 大学を卒業して、そういう友達が身辺からがらっと減った。 年齢、環境、そんな事もろもろが影響して。 みんな就職の為に世界中に散らばっちゃったし、会社で作る友達って幼なじみとかとはどっか感覚違う。 それにパートナーが出来始める年齢だから、自分とパートナーの間の家庭への傾注に私生活の時間が使われるようになる。 急激に(私の場合は)友達が周りから減った。





 高校、大学と一緒だった幼なじみの友達とは、鏡を見るたびに二人でくっつきあって写真を撮った。 二人が一緒に写っている写真を持っているのが好きだった。 要するに私は彼が大好きなのだ。 腹心の友だ。

 ロンドンで起業をするために、最近彼はヨーロッパに引っ越して行った。 gmailやらskypeやらを開くたびに、彼が今いる場所の地名が名前の横に出る。 うらやましいし、寂しい。 一緒にいられたら良いのにと思うよ!

 そしていつも簡単にぎゅっと出来た時期の事を、奇跡のようだったと思うのだ。

 いつか長期的に住むところがきちんと決まったり、もっと他の世界と簡単につながれるような地理的状況に身が置けたら(NZ世界のはじっこ過ぎる)絶対にまた良い友達を沢山作りたい。 そんな欲求がぐわわわわーーっと盛り上がった。

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