そういえば、私は美しい大自然で有名なニュージーランドに住んでいる。
住んでいると「大自然」ってのがなんだか分からなくなって、特にそれが特別な事だと思わなくなる。 他所の人から見たら大自然かもしれないけど、こっちの人からしてみたら日常なのね。
でもこうやって日本語の文章の横に、こっちの散歩道で撮った写真とかを載せるとコントラストで「おおっ」ってなる。 確かに、大自然なのかもしれない。 大自然って言葉の意味はよく分からないけど、ニュージーランドにいると裸ん坊の地球の形と当たり前に、日常的に接する事ができる。 すごく風通しが良くて、からっとした気持ちにさせてくれる。 良い意味で「まあ、こんなもんさ」って思わさせてくれる。
この浜辺は、どうやって言葉で表現したら良いのか分からないんだけど、裏っかわが崖で、どでかい浜があって、浜には薄い海水の膜が張ってあり、そこにずっと空が反射してうつっている。 砂浜が黒っぽいから、空の景色が鏡みたいに反射するんだ。 だから空の上にいるみたいに見える。 それに周りの山々の景色も反射する。 そして、半端無くどでかい。 どこまでもどこまでもこのビーチが続く。 馬に乗って散歩している人達や、写真のように、犬に散歩されて走り狂っている青年なんかがいたりする。 結構綺麗だと思う。
こういう場所は空からも、海からも、浜辺からも光が反射するので写真を撮るのが難しい。 普通に撮ると真っ白になってしまう。 だからあんまり上手くその場で見える世界を撮れている写真がないんだけど、ちょっと紹介したいと思う。 この写真を見て、「どうせすっごい瞬間だけ狙って撮ってるんでしょ」とかって思ったらそれは間違えで、この写真では現実の景色の5%も情報を運べていない。 実際はもっともっと、すっごい濃密な、でもシンプルなスペースなの。
そして真っ青なの。
時間帯にもよるけど、例えば足首まで水が浸る海水の深さが始まるのは、水が張っている先から一キロぐらい先になる。 だから本当にただとことこと、空が反射している水の薄い膜の上を散歩できるんだ。 この「歩ける」ってのがポイントな気がする。 薄い水が張っている砂浜を歩くのは本当に気持ちがいい。
ここをずーっとずーっと奥まで歩いて行ける。 不思議な感じ。 結構綺麗なんじゃないかと思う。 分からない。 これが日常だと「こんなもんだ」って感じになっちゃうけど、でも実際の所は結構良いんじゃないだろうか。
2 comments:
はじめまして。
感性に刺激をもらえるので、時々お邪魔させて頂いておりました。
黄金の夕方と合わせて、あんまりすごい写真にびっくりしたのでコメントさせて頂いています。
私は現在イギリス在住ですが、なだらかな丘陵地帯が広がるものの、なかなかこんな景色には出会えるものではありません!
一生のうちで一度はこんなところを歩いてみたい、と思います。
素敵な日常のおすそわけ、ありがとうございます!
はじめまして。
誰かに読んでいてもらえているとは思わず、コメントをしてもらえてかなり嬉しかったです。
イギリスに住んでらっしゃるんですね。 私も昔サフォーク州に住んでいました。 イギリスのカントリーサイドの景色も結構絶景ですよね。 金色の麦畑とか、どこまでも咲き乱れる真っ赤なポピーとか、思い出すと胸がきゅっとなります。 イギリスは綺麗だ! トワイライトの時間とか光も影も立体的でルネッサンス期の絵画のごとしでした。 夜空に星が降ってくる位に光っていました。 うわー! イギリスまた行きたい!
でもニュージーランドも半端無く綺麗です。
なだらかな浜辺がどこまでもどこまでも続きます。 視界の先に雨が終わるところが見えて、平気で巨大な三本の虹とか出てきます。 イギリスからだと地球の真裏側になりますがいつか来てみてください。 「地球って丸いんだなあ…」と景色を見ながら実感する事が出来ます。
これからも面白い感じの事柄を見つけたらアップして行くので、是非また見に来てください。
どうもありがとう!
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