2009-06-04

大人になってみた

 大人になりたいわと思う。 ちょっとは成熟しないと生きにくいからね。 

 なので対策を練るため、「大人とは?」ってのを考えてみた。 多分、様々な成熟された要素が積み上がって、大人になるのではないかと今は推測している。 それこそマイナーディテールをリストし始めたら一冊辞書が作れちゃう位の様々な成熟。 そして結果の一つの例として、「居心地の良い慣れ親しんだ場所以外にもある程度健やかに対応できる力」に成熟度が反映されるのではないかと考えている。

 さて、私の男の子と週末の冒険の約束をたてていた。 今週末はどんな冒険をしようかってワクワクしていたところで、「よっし、俺の実家で両親と食事ってのはどうだ」と言われた。 そいつはぁ…、大冒険だ。

 私は淡白な核家庭で、淡々と育ち、なおかつ12歳で実家を出て単身者になったので大抵の他所様のご家庭の力学には一直線でひるむ。 その御家庭の培ってきた歴史にひるむ。 その家族がファミリーファミリーしていればしているほどにひるむ。 仲良し家族の輪のなかに入るとかってのが苦手で仕方がない。 同じような学校に行っていた子の家族は扱い方が分かるので全然大丈夫なのだけど、それ意外はちょっとお手上げだ。 「居心地の悪い状況」の典型的例の一つが、「よその家族にふれあう事」なのだ。 

 なのでこれまでは、そのような状況にちょっとでも近づきそうになれば全力で回避してきていた。

 ただ彼の親にはその子のギグの時に後ろから呼び止められ、「まーーー!最近息子と仲良しなそうで!!お会いできて非常に光栄!!」とこっちが別に仲良しだと思っちゃいない時期から存在感を強烈に示されてきた。  よもや子供たちの楽園、夜のクラブで親と鉢合わせするなんて思ってもいなかった私は心底度肝を抜かれた。 「あわわわわ! なんともなんとも! 早急なご家庭で! いやいや、こちらも息子さんとはチャラチャラと遊ばせてもらい、いやはや、いやはや、良い思いを沢山させてもらっております。 良い息子さんをお持ちで。」と慌てふためいた。 不意打ちで後ろから来たので逃げるどころではなかった。 そして彼らは普通の優しく愛情深いリベラルなご両親だった。 破綻している所やエキセントリックなところが全くなく、対処の仕方が分からなかった。 要するに相手は大人であった。 すっげー、大人な親だった。 

 そして、あああああ…、私の限界を軽々と超えた状況が数々おこり、最近は開き直って肝試しを楽しむかのように過ごしている。 あああああ…、肝が冷える…。 もうこうなれば私も大人になり、大人の付き合いをするしかない。 大人対大人。 相手も大人なんだから寛容だろうし、私だって大人だから寛容だ。

 なので「よし。 私だって大人だし、人の子だ。 御両親には会う。 お母さんの手作りのごちそうをいただこうじゃないか。 なんなら食後のケーキもいただく。 有り難いし素晴らしい。 ここで一発大人の女の懐の深さを示そう」と思い始めた訳です。

 はぁ…、何が言いたいのか分からなくなってきた。 とりあえず、毎日思うよ。 もっと成熟していきたいし、もっと大人になりたいってさ。 なんかその方が楽しいし、キレイだ。 キレイが一番!

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