2009-06-09

お犬様

 多分、今好きな物事はいつかは飽きる。 デザインだって、美術だって、音楽だって、好きな人だって、刻々と変わって行くさ。 

 ただ幸運な事に、これだけは一生間違えなく確実に変化無く無条件に好きだって思える対象がある。 犬だ。 私は犬が心底、触れた瞬間に体中の細胞がぴちぴちと音を立てて喜ぶぐらいに好きだ。 歓喜の対象。 犬! この不思議な生き物! 犬!!! 激しく美しい。 嗚呼、犬。

 我が家はお犬様一家なので、一家の結束が犬に託されている。 親も私も産まれた時から常に数々の犬に囲まれて過ごしてきた、生粋の犬の相棒なのだ。 私は犬の良き相棒になるように育てられたような気がする。 それだけが我が家の教育方針だった気すらする。 家紋も名字も犬に変えたいぐらいに犬が中心だ。 生まれ変わったら自分の実家の犬になりたいぐらいに、うちの犬は大切にされている。 犬が好きだ! 考えるだけでなんかすっげー温かい気持ちになる。

 今回行った友人の実家は我が実家と同じぐらいに犬への情熱と愛情が溢れた家だった。 私、ここん家の犬になってもかまわないって思った。 これだったのかと思ったわ。 何故私がこの友達に惹かれるのか、そして相手が私に惹かれるのか、そしてどうしてこうも話しが通じるのかが単純に分かった。 要するに根底には犬的なるものが流れているからだ! 私達はお互いの中に犬的な輝きを見いだしているのだ。 犬は善なのだ。 





 友達の実家は子犬が産まれたばっかりで、完全に犬天国になっていた。




 もーーーーーーー、この沸き上がる喜び、言葉では言い表せない。 そういえば私の犬が赤ちゃんだった頃、初めて出た庭で、風とかが分からなくて、風がふく度に不思議そうに顔をかしげたり、鼻をクンクンさせたりしていて、飼い主の愛情大爆発ボタンを押しまくってくれた。 人様の家の子犬を見ると、私の育ててきた犬達の幼少時代を思い出し、胸がとろけて、蜂蜜になってしまいそうになる。




 嗚呼! 犬、万歳!

No comments: