数少ない友人たちへ(かなり私的な近況報告)
あの女は大学が終わったと言っていたけど、今何してるんだと思っていらっしゃるでしょう。 思ってくれていると良いな。 たまには私の事も考えよう!
さて終わったは良いけど、新しい始まりに戸惑っている私です。 正直どこにどう舵をとっていいのかよくわからないというのが現状です。
私の友人たちの間では、あまりまともに就職活動をしたりした人がいなく、若かった頃の私は「ああはなるまい! 絶対に私は就職して、長いものに巻かれるのだ」と生意気にも思っていました。 ただ、この考え方には二つの奇妙な点があります。 一つは就職を長いものに巻かれるためだけに考えているところ。 仕事はただ巻かれるためにするべきではないし、仕事をそのように考えるのは情けないです。 そしてもう一つは私がただ周りの人たちの人生の持ち方に反発していただけで、そこに私が何がしたいのか、何をしようとしているのかが全く反映されていないところです。 案の定、この考え方では方向性を考えるという意味では動機付けが薄く、卒業後に速攻で「クラップ! 私これから何すんの?!」となりました。
卒業してから二週間強、昼間は緩い就職活動をしてみたり、軽いプロジェクトを手伝ったり、呑んだくれてみたりして、夜は布団の中で悶々と考えたりしていました。 そしてまだ指針みたいなのは出来上がっていません。 いや、自分の中にはぼんやりとあるんだけど、まだ形になっていません。
私の周りのニュージーランド人たちは大抵「一年間休む」とか「世界旅行に行く」とか言っていて、私はその余裕を横目でみながら、「日本人としてそれはできない。 履歴書に穴はあけられない。 今負けたら速攻で社会の下の下に落ちて一生這い上がれなくて、ネットカフェ難民になってしまう。 きっと悪い事しか将来はおこらないのだから、せめて今小さな良い事をしよう。」と考えていました。
それに親になんて言われるかとかってのも考えていた。 「お父さんとお母さんになんて言われるか! しっかりしないと絶対に怒られる!! ただでさえ駄目人間なのに!! 負け犬って言われて、親子の縁をきられる!」と結構なプレッシャーを感じていた。
プレッシャーを感じるとやる気が全くおこらないのが私の悪いところで、一人で結局布団の中でぐったりしていました。 心底、ぐったりしていました。
そして昨日恐れていた連絡が親からきて、おそるおそる話をする事になった。 もう、話す前からぐったり。
ただ結果は想像とかなり違った。 彼らが単純に私を愛している事、結構なんとかなると信じている事、そして焦って何かにコミットしないで、一年間ぐらいかけて、飛び込める穴を探せと考えている事を知りました。 あと、声が聞きたいからもっと頻繁に連絡をとってもらいたいとも言われた。 っそうだ、うちの親はヒッピーだった!!! あまりにも連絡を取らないから忘れてた!! 母はヒッピーだけど、仕事命な女だから、短期間「アンナちゃんは速攻で仕事を決めて本気でそれに打ち込んで暮らすべきだ」と思っていたらしいんだけど、完全にヒッピーな父親に「でも僕たちがアンナちゃんぐらいの年齢のときって完全にぶらぶらしていたじゃん。 彼女もちょっと自分で人生を模索する時期を持つべきだよ。 大きな仕事にコミットするよりも、小さな仕事を沢山経験するべきだ。」と言われて一瞬で納得してしまったらしい。 自分よりぼんやりしている親を持っていてよかった! ”永遠の大学生”をしていた親の二十代に乾杯!
その話を聞いて私は「うちの親はしっかりしてないなあ…。 こんな親に育てられたんだから、私がプレッシャーに弱いのも、社会に対して具体的なアイディアを持ってないのも仕方ないかも。 でも彼らがしっかりしてない分、ある程度自分でしっかり考えてやらなきゃな。 がんばろう。」っていう気分になった。 奇妙にやる気がわいたのだよ。 彼らが信じてくれているのなら私は何とかするだろう! そして彼らの期待は私の想像していた期待と結構違うってことがわかって本当に良かった。
子供として勿論、親の期待には答えたいし、彼らに誇りに思ってもらいたいと思っているから、辛かった。 「父母よ、トヨタマンになれなくてごめんなさい。 経団連にはどうも入れそうにありません。」と思っていたけど、そんなの相手は全く望んじゃいなかったようだ。
ってことで、私は小さな仕事を沢山する人になります。 就職活動自体もその小さな仕事のうちに入れて、コツコツやろうと思い始めました。 私は典型的な勝ち組には多分なれないし、なろうとも努力しないかもしれません。 友達としてそこにがっかりしてしまったらごめんなさい。 多分、あなた方に赤坂で焼き肉をおごる日は遠いです。 六本木ヒルズにもマンハッタンにも多分住めません。 残念だろうとは思うけど、多分他の人がそういう事をしてくれるだろうから、私にはそういう事は期待しないように。 家でおいしいご飯を作ってたまに招待します。 豪華ではないと思いますが、おいしいはずです。 料理、好きです。 夜景は見えないかもしれないけど、すっごい良い画集なら何冊か持っているので、それをお見せします。 それで許してください。
ただこれは別に「いつかなんとかなるはずだ」とか、「待ってれば勝手に何か良い事がおこる」とかって思って積極性を投げ捨てたとか、「私これから私やら私のやりたい事やらを探します」とか、そういうのじゃなくて、もうちょっと自分の将来の夢に正直に勇気を持って行動しようっていうっていう意味なの。 だから期待は捨てないで!!
以上、近況報告でした。
1 comment:
時間が今なくて軽いコメントになっちゃうけど、あんならしくね!!だいじょうーーぅぶ!
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