年々と苦手になっていくイベントがある。 そのうちの最も顕著なものは引っ越しだ。
十一年間、一年以上住んだ家は今の所無い。 要するにその度に私は引っ越しをしているのだ。 しかも一人で。 みんな手伝ってくれるし、可能な限りの事をやってくれるけど、でも基本的には一人で動き回っている。 結構ファック。
今年は四回引っ越した。 四回目にして、本当にもうそろそろやめたいと思いはじめてきた。
どうしてこうも落ち着きが無いのだ? どうしてこうも私は引っ越しばっかりしているのだ? どうして私には家がないの? どうして私はこうも、あああ。
さすがに疲れてきたぞ。
さすがに後一年は落ち着いた生活が出来ないだろうけど、目標としては2010年からは安定した生活を送ってみたい。 「ここに住んでもう2年目だわ」ってのをやってみたい。 だって、よく人は「花を咲かす」とかって比喩を使うけど、根が張れないのに一体どうやって花を咲かすのさ。 このままじゃ、人格やら情緒やらなんかそういうのに本格的にダメージがおこるんじゃないかと自分の事ながら私は心配なのよ。
ちょっと自分をかわいそうだと思ったら気分が良くなってきた。
今日は色々と頭に血が上っていて、興奮状態だった。 色々と気を散らしながら手元を見ずに作業部屋を片付けていたらざっくりと手を切った。 危ないものが多すぎるんだ。 呆然としていたら同居人が絆創膏を張ってくれた。 2軒先の友達が私の荷物を預かりに来てくれて、同居人と一緒に重いものを運んでくれた。 こうやって、じたばた、ばたばたしているから見えてくる事や経験できた事、山ほどあるじゃないか。 そう思うと、悪い事だけじゃ全然ないと思える。
よし、引っ越すぞ!
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