2007-11-12
餃子
友達が餃子を作ったから夕飯を食べにおいでと誘ってくれた。
彼は長い間原因不明の体調不良が続き、
結核じゃないかと疑われ検査をしたりと大変だった。
でもここ二日間で劇的に良くなってきて、なおかつ検査の結果、結核じゃないと分かり、ご機嫌になって料理をしたらしい。
勿論だと、引っ越しの合間に会いに行く。 実は食料品を今一切持っていないので誰かに何かを食べさせてもらえるというのは夢のような幸運なのだ。
彼は元気になった証拠に素足で元気よく料理をしていた。 素足はいい。
こうやって食事にいく時にきちんと花を飾ってくれている所に彼のいたわりを感じ、いい奴だと思わさせられる。
餃子がいっぱいだーと喜んでいたら、もっと嬉しい事があった。
世の中のどれほどの人間が名前入りの餃子を作って待っていてもらえるだろうか。 名前の綴りが間違えているけど、それもなんだかごちゃ混ぜに愛おしい! 「カメラとってくる!」と走って家に帰った。 彼って傑作!
スープにして頂く。
勿論ビールは夏仕様。 このビールには、たんまりとスパイスやハーブが入っていて、無茶苦茶美味しい。
とても良い夏の味。
ロマンティックというのか、ここまでくるとただのアホなのか分からないんだけど、デザートは花とラズベリーの蜂蜜付けを凍らせたものだった。 私の友達同士の愛情表現の示しあい方を人に言うと結構ぶったまげられる。 だからあえて言わせてもらおう。 私たちはどれだけ相手を好きかと表現する為に、花を蜂蜜につけてみたりするんだ。
美味しく頂きました。
私はつまらない女なので、クリスマス用のミンツパイを持って行った。 これは私の好きなパイナンバーワンなんだけど日本でだと手に入らないし、誰もクリスマスソングを歌ってくれないから今日食べる事にした。 友達が歌ってくれて、わーいと喜びながらかじる。 本当の所、これの方が花より数倍美味しかった。 でも、餃子はもっともっと美味しかった。 ムキムキの牧場で育ち、それ故に肉食が出来なくなった菜食主義者の作ってくれた餃子は、名前も入っていた分、非常に美味しかったです。 幸せだ!
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