2007-11-02

景色が違う

 昨日が最終の提出でした。 これが本当に最後の最後。 さようなら三年生! こんにちは、四年生。


多分、私は四年生になれるだろう。 イーハー!


 昨日、5時にプレゼンが終わった瞬間から、クラス中でのみまくった。 最初に結末を言うと、大学でただでワインが振る舞われたので水のように3杯赤ワインを頂き、その時点で結構できあがっていた私はパブでヴォッカを3杯飲むという暴挙はしてはいけなかったのだ。 途中で考えも無く、ビールも何杯か呑んでいた。 徹夜を二日間している人間がそんなに耐えられるはずも無く、九時ぐらいには「世界がグルングルンです、先生! 立ってられません!」な状態になり、帰宅。 クハー…、なんのための打ち上げなのだ。


 大抵こういう打ち上げとかになるとやけに盛り上がるのは私で、違う学年の人たちとか、私たちを教えてくれていた先生たちとか沢山誘って、「ここまでやったら楽しくなるでしょう」な状態を作り上げる。 間違えなく一番張り切っている子は私だ。 「楽しみ、楽しみ、楽しみ、きゃーー、楽しみーー!」とプレゼンの前から一人で盛り上がっていた。 でも、実際やってみると、いつも誰か一人の人とじっくりと話し込んでしまったり、抜け出そうと誘われて抜け出してしまったりと、その集団のダイナミズムを味わう事なく終わるのよね。 いつもあんまりプレゼンそのものと関係の無い人とかと「終わったー!」って言いながら乾杯とかをしてしまう。 オイ!


 パブについた時は「今日はいろんな人と、かたより無く話そうではないか」と決心しているのに、一杯目から、いつも一緒に呑んでいるので代わり映えのない人と部屋のはじっこに座って、全く年度末と関係ない話しをしてしまった。 クラスの飲み会なのに、クラスメイトじゃない日常的な人と一緒にいるってのは、寒々しい行為だ。 あと、途中で高校のときのクラスメイトで今は大学院でインダストリアルデザインの研究をしている子とちょっとの間消えて、その消えた時間は、消えた時間として、勿論素晴らしいものがありました。 クリスはすっごい珍しい、輝きのある男の子で、結構胸に響いた。 お互い存在は知りつつも高校の時は一回も話した事がなかったし、昨日まで七年間お互いの顔は知りつつも話した事が無かったんだけど、いやー、とても良い男性だった。 思わず、「休みの間日本に遊びにきて」ってやってしまい、「よしきた」ってなっていた。 きゃー☆ でも、考えてみたら彼もアウトオブコンテクストな人で、一体なんの為の打ち上げなのだ!

 
 「もう消えよう、夕飯食べに行こう」と腹が減ると途端にイライラしはじめる友人に誘われ、ケバブを食べに行ったときまでは私は元気だった。 絶対に。 でもケバブのお店で中東のアイドルたちのミュージーックビデオを見ていたら、急に頭の中が混乱しはじめて、ぐったりとしてしまい、一言も口がきけなくなった。 「あ、あたし、今極端に疲れている」とだけ言って、頼んだケバブを一口もかじらず、タクシーに乗り帰りました。 


 こんなに一瞬で、ガクッとなったのは始めてで、結構おもしろい経験だった。 体の中では何がおこっていたのだろう。 間違えなくある時点まではハイパーでクラスの宿敵と二回休戦のキスをしたり、担任の先生に「先生に教わって本当に本当に良かった!」って根も葉もない事を言ったり、楽しい女だったんだけど、一点を超えたら途端に、二日間の徹夜の呪いみたいなのが直接脳に来た感じだった。

 
 打ち上げなのに、クラスメイトとあまり遊ばず、全然関係ない人と一緒にいて、その人と途中で消えて、なおかつその消えている最中にぐったりし、家に帰ってしまったせいで今日は学校の子たちに「なんのための打ち上げなのだ」と怒られた。 そのとーり。 どうして私は目的とそぐわない行動をとってしまうのだろうか。 そんなに、私はクラスメイトに興味が無いの? あっはっは。 だったらお前らのせいだねと笑ってしまった。 


 そして今日、すっごい長い間寝て目が覚めたら、部屋の風景がやわらかくて気遣いに溢れていて、本当にがらっと違っていた。 これは私の目の問題なの? 全然違う。 やわらかくて優しい。 あ、あたしそんなにストレストアウトしていたのか。 ああ、何故だろう、世界が優しい。 


 とりあえず、さようなら、さようなら、さようなら! さようなら!

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