2007-11-10

ジェラートとマルガリータ

私とトムの家の間に、地中海料理の専門店がある。 ウェリントンで一番美味しい、ピザとジェラートが食べれる。 大好きだからトムと二人でジェラートをピザとワインを入手しに行った。

トムは半ズボンにTシャツで、彼が一番半端無く素晴らしい感じの外見になる服装だ。 そもそも、私は半ズボンにTシャツで家でゴロゴロしている男の子がとても好きなので、もう一緒にいるだけで胸が高鳴る。 「ひ、膝!! あああ、足首! ウ、ウ、ウ、腕☆」と変態丸出しになり、トムはびびっていた。 

トムの恋人が原因不明の病気で家で寝ているので(彼は結核かもしれなく今検査中で、結核だった場合年がら年中一緒に遊んでいる/彼らの家にいる私はかなりやばい)三人分のジェラートをトムが握り、ワインボトルを脇の下にはさみ、私はピザの大きな箱を持って歩いて2分の家に戻った。

その時が魔法な瞬間だったんだよね。

「溶けちゃうから走るよ!」ってトムが言うから、二人で走ったんだけど、なんかすっごく素敵だったの!

アホみたいな発言なんだけど、昔の映画から出てきた人たちみたいな気分になったんだ。 みんなも一回は、ジェラートとマルガリータとワインボトルを持って、走ってみた方が良いよ。 アドレナリンが出る!

しかも相手は夏休みの小学生みたいな格好をしていると余計にわくわくする。

家について、薄暗い台所で(この家は本当にぎりぎりまで電気をつけない)「いかに僕たちは社会主義者になるべきか」という講義を受ける。 奴らは本気。 マジで、目指しているっぽい。 「ほおぉぉ」と聞き入る。 「で、アンナのニュースは何?」と聞かれて、いかに「バルトが書いているトォウンブリについての文章と同じような質の魅力を持った人に会った」かを話した。 「完璧で、美しくて、ただただファンタスティックなの!」と繰り返し言って、繰り返し「いつも同じような事ばっかりがニュースだね」と流される。 確かに私は「社会主義者になろうかと思って」というような質のニュースは持っていない。 でも良いじゃないか。 それでも良いじゃないか!!!

それにしてもトムの持っているすごく素敵なワイン用の陶器のカップで呑むすっぱい白ワインも、マルガリータも、そして溶けないように急いで食べたヘーゼルナッツとラムレーズンのジェラートも完璧に美味しかった。 

幸せだなあ、ずっとこうやってこの台所で仲良く酔っぱらっていたいなあと思いつつ、影響を受けやすい私はこのままだと誰よりもハードコアで妄信的な社会主義者になってしまうだろうと思い、深夜に退散。 

近所に友達がいるって最高だ。 

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