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日本美術の歴史
辻惟雄
東京大学出版会
日本美術の歴史
辻惟雄
東京大学出版会
食べ物の記事をSNSに書き込むとコメントが沢山沢山つく。
本の話しを書くと、スルーされる。
やっぱり三大欲求系の話しって強いですよね。
でも良い本を読むと、是非周りの人にもその経験をと思うのが人情です。
私はくじけないわ! ずっと良い本の広告を続けてみせる。
それにしても、今回の本は完璧に★五つです。 あらゆる面で高得点。
ご立派としか言いようが無い本でございます。 さすがです。
皆様、とりあえず読みましょう。
一家に一冊。 毎日寝る前に一章づつ。 恋人同士で朗読し合うも良し、一人で読むも良し、子供に読み聞かせるも良し。 まさに語りかけるための本です。 これで辻先生の疑似授業だ。 私は絶対今度人の家に泊まる時には、友人の耳元で白鳳時代の章を読み上げてやる! だから誰か、私に縄文時代の章を読んでおくれ。
辻先生の授業を受けた事がある人は分かると思うけど、彼の美しいsense of humorが溢れかえった一冊で、単純にむふふと笑ってしまいます。 情熱が無ければそんな言い回し想像もしないだろうという、愛のこもった独特の言葉を使う先生です。 私は先生の授業中、何億回もうとうととし、そして数秒後には必ず「え? 今なんて言った??」とびびって目を覚ましました。* 今日も電車の中で読みながら、何回も目を見開いてしまいました。 本当に、日本語に触れるという意味だけでも読む価値がある。
表紙は多摩美繋がりで横尾忠則作。 図版も素晴らしい。 是非! ご家庭に一冊。
*そもそも寝るなよって話しなんだけど、声が美しくて、いつもきれいなスライドが三枚観音開きで光っていて、すぅっと涅槃の境地になってしまっていた。
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