2007-01-17

鎌倉

 友人と、奇妙珍妙な熱海旅行に行って参りました。 色々と面白かった。
でも、それがどう面白かったかは、あまり他言しない方が良いと思います。 時に女は人にはとてもじゃないけど言えない内容の旅行をするのです。 内容が聞きたい方はどうぞ直接私に聞いて下さい。 私に直接聞く方法を持たない方はどうぞ勝手に想像して下さい。 全てを書く訳にはいかないのです。 友人の一人は私に「いつも日常でおこっている事をもっと書くべきだよ、絶対うける」と言ってくるのですが、言語道断であります。 書ける訳がありません。 人間としての質を疑われて終わるだけです。


帰り道、一緒に旅行をした人の一人である友人が鎌倉に行きたいと言ってきました。 私も、出来るだけ東海道線沿線から離れ、車内広告が創価学会系オンリーな横須賀線に乗り込みたくて乗り込みたくて頭が割れそうになっていた状況なので、喜んでそのプロポーズを受け取りました。 いざ鎌倉。 早く家に帰って、プレスリーが聞きたかった。


実は数年前実家が鎌倉に引っ越してきた時、私はその貧乏臭い佇まいの駅と、そして不潔でなんだか薄暗い建物の雰囲気に圧倒され、一生なじむ事は無いのだろうと思っておりました。 しかし人間の適応力ってのは恐ろしくも悲しきもので、今では引っ越してきた当初、ゾンビかスルメだとしか思えなかったおぞましい建築物や老人たちを赴きがあって良いとまで評価できるようになっています。 おぞましいお土産物たちも、キッチュな贈呈品用のお菓子も、乱立するうさんくさい静御前と義経のイメージも、近い将来受け入れてしまいそうな予感。 


まあとにかく、友人と私は鎌倉についてまず、友人の妹さんの大学受験用お守りを買いに、古式ゆかしき鶴岡八幡宮に向かいました。 本当は学問の神様の住んでいらっしゃる荏柄天神にいくべきだったのでしょうが、正直そこまでしたくなかった。 荏柄天神様は遠い。 国宝館で浮世絵を見て、最近の私の「物のはめ方」への止まる事無き欲求にしたがい、神社の建物の木材がどうはまっているかを研究し、鳩を眺め、友人とふざけ、ちょっと転び、おみくじを引き、満足でした。


ちなみに、私を疲れさせる事に関しては天才的な友人とおみくじをひいた時、私たちは両者そろって凶を引きました。 そして今回仲の良い友人とひいた時は大吉でした。 やっぱりね。 そうなんだね。 物事は全て偶然で成り立っているんだ! 


そして、遊吟舎にてくつろいだ。 良い所とは聞いていたけれど、実際ここまで素晴らしいところだとは思っていなくて、いやはや驚いた。 夕焼けが見える席に座り、鎌倉の街を見ながら(というよりも屋根を見ながら)、光の移ろいを眺めていた時、本当に心が潤った。 源氏山が女の体みたいに窓の外にどーんっていて、またまた良い。 目の前に座っている友人のことを、ついでに凄く好きになったね。 なんかそういうところってあるじゃん。 夕日ががんがん入ってくる窓の横で砂糖を珈琲に入れる時に、私とその友人以外の地球上の人間は知らないだろうさ、それがどれだけ美しいかってことを。 それだけで、もうみんなバイバイ。 こんにちは、私たちの世界。 


ああ、地元が一番。 鎌倉万歳!

1 comment:

Anonymous said...

きゃあああ〜☆
素敵過ぎる!!この日記!!
らぶ☆鎌倉☆☆☆