構造主義と六本木については、村上春樹に聞いてはいけないそうです。
私は彼がそう書き綴った文章をこの目で見た。
私は今日昔からの友達Sと、わざわざ日曜日の昼下がりに目的もなく六本木で待ち合わせをしてデートをしてきた。 なぜか微妙に六本木に詳しい友人S。 最初からこの街に関してはギブアップしている私はただただついてまわるだけ。 私を本屋へ誘い、ちらりと自分の誕生日が数日前に過ぎ去った事を示し、私が飽きない程度の会話の内容を常に持ち出し、しかもお洒落で、とても可愛い。 課題はぎりぎりまで終わらないけれども、「私、そういう生き方から1抜けるからぁ」とさらっと言放つその男前な心意気。 良い、女ですね。
そんな良い女が突然、「私、ロラン・バルドを読んだの」と言ってきた。 おお、おお、そうなのかそうなのかと聞いているうちに、どうも記号論についての勉強がしてみたいと言い始めた。 六本木で、記号学宣言。 頑張れ! 面白いなあと思いながら聞いていて、ちょっと幸せだった。 友達が何かに興味を持っていて、自分にそれを話してくれた時とかって嬉しくなる。
六本木で彼女と象徴交換!
1 comment:
バル「ト」!つづりはBarthesだったかしら。
辻惟雄もリベスキンドもどちらも読んでみたいと思います。
Post a Comment