今日でクライストチャーチの大震災から一年経つ。
震災があったと聞いた時よりも、今の方が気持ちが重い。
地震のあった2時51分に2分間の黙祷を行った時、
日本の震災への思いも混ざり涙が止まらなかった。
はあ…! なんてことなんだ!
黙祷の直前まで犠牲者一人一人の名前が読み上げられた。
その中には多くの日本人の名前があった。
丁寧に、綺麗に発音されたその名前達から、
クライストチャーチの誠意と、強い追悼の意を感じた。
クライストチャーチでの式典の様子をテレビごしに見ていたのだけど、
そこには言葉にならない思いや、悲しみや、鎮魂が溢れかえっていた。
マオリ、イスラム教、ユダヤ教、キリスト教、仏教の指導者達が行う鎮魂の祈り。
キリスト教の指導者は日本人男性とニュージーランド人女性だった。
日本語で祈りを行っていた。
日本人のご遺族の方々にとって、その言葉が少しでも寄り添えば良いと思う。
人々が歌う歌。 読み上げる演説。 全てが、魂を癒す事に集中していた。
こんなに悲しいイベントが身近で行われたのは初めてだった。
最後にクライストチャーチの人達のインタビューが流れた。
チージーな意見だとは知っているんだけど、
それでも言わずには言われない。
この一年間私を励まして、
心を楽にして、気持ちを自由にしてくれたのは、
クライストチャーチの人達が生きている姿だった。
この問題に関しては、私の気持ちを自由に、強くしてくれるのは、
クライストチャーチの人達なのだ。
チージーなのは分かっているけど、本当にそう。
今ニュージーランドは彼らを支えながらも、
絶対に感情的には彼らに支えられている。
一人一人の知らない人の生命の輝きが、こうも愛おしく、
自分の人生のバイタルになる事があるんだね。
鎮魂の儀式があまりにも悲しかった分、
生き延びてくれた人達の命が本当に、本当に大切なのだと気がつかさせられる。
現実が見えてくる分、気持ちは重くなる。
でも重いけど、強くもなる。 重く、強く。
これから数年感、ことあるごとに震災の影響を垣間見るだろう。
その度に重くなると思う。 でも強くもなっている。
重く、強く!
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