私が結婚する事になったら女友達少ないから、ブライズメイドは持てない。 なのでどちらかというとグルームズメンを持つ事になるだろう。 そして彼らはほとんどゲイの親友達になる気がするって事を同僚に話していた。
また私が唯一人生で唯一ブライダルパーティー(ブライズメイド及びグルームズメン)になった経験は、ゲイの親友の結婚式でのベストマンである。 ベストマンって、グルームズメンの中でも最も男としていけている人のことだ。(とんだ名誉職。)
そしてまだ産まれてもいない私の子供のゴッドファーザーのリストにはゲイの友人の名前が連なっている。
そんな事を言っていたら「ブライズメイドが持てないからブライズゲイってファグ・ハグすぎ! しかも女なのにベストマン!」とゲイの同僚に大爆笑された.
「ちょっとまって! ファグ・ハグって何よ?! わ、私って、ファグ・ハグだったの…?! 勝手に私はファグ・ハグとは1mmも関係ない立場にいるのだと思ってたんだけど…!」と、私アワアワ否定にかかる。
「ちょっとまって! ファグ・ハグって何よ?! わ、私って、ファグ・ハグだったの…?! 勝手に私はファグ・ハグとは1mmも関係ない立場にいるのだと思ってたんだけど…!」と、私アワアワ否定にかかる。
でも同僚にはびしっと「そうだよ、アンナって根っからのファグ・ハグだよ」と宣言されてしまった。
ファグ・ハグって、以下の女の事。
英語のスラングのひとつで、ゲイ(男性同性愛者)と殊更に親しい関係を持ちたがる女性、その中でも特に非同性愛者の女性のことを言う。 詳しくはwikipedia 参照なんかすげー、仲間入りしたくないジャンルの眷属だ。 もてなそう。 スティグマ!
確かに女友達が少ないから、ブランチや買い物、観劇はメトロな男の子と、夕飯やお酒、音楽、スポーツ鑑賞はマッチョな男の子とする事になる。 ヘテロの男の子達もいるけど、考えてみるとなかなかなヴォリュームでゲイの子たちもいる。
「確かにゲイの友達いるけど、なんかそれって侮辱じゃない? 私、ヘテロの男の親友も全ての港にいるよ? そして数は少ないが質がいい女友達も全ての港で旗振りながら私を待っている!」と同僚に言うと、「そんな言い訳しても仕方ないよ。 俺だって全ての港にヘテロの男や女の親友がいるよ。 でもそんなの関係なく一部の女はどうしようもなくファグ・ハグなんだよ。 アンナは絶対にファグ・ハグ」とケラケラ笑われながら言われた。
確かに私は一見ファグ・ハグだ。 私の高校時代からの親友のうち4人はゲイだし、大学時代に親しかった子たちも、教師もゲイだった。 職場で親しい相手もゲイだし、夫の友人の中で仲がいい子もゲイだ。 暢気に道を歩いていて、突然知らない男の子に指をさされて「君と友達になりたい!」と言われた事が二、三回あるけど、それも全部ゲイの男の子たちだった。
でもすごく違和感がある。 なんで私がファグ・ハグって"君に属した名称"が与えられて、君がアンナ・ハグってよばれないんだと、むむむっとなる。
私自身の中にはゲイが好きな女の人に対する強い偏見もある。 それに私の脳内解釈では、「私が彼らに好かれやすい」のであって「私が彼らと殊更に親密になりたがっている」訳じゃないのだ。
帰り道に、1人「私は男性が怖いけど、男性的な包容力とかおおらかさを求めてやまず、ちょうどいい感じの立場としてゲイの男の子たちに惹かれているもてない女なのだろうか…。」と悶々とした。
そしてヘテロの男の子の親友と落ち合い、ケーキを半分こしながらその話をした。(この歳になると理性がある人間は甘いものを食べない。 特にゲイの容姿に気を使っている子なんかは特に。 甘いものが食べたいときはヘテロの、そんなの全く気にしない子が一緒に行ってくれる。)
一応「相手がアンナ・ハグなんだよね、私がファグ・ハグじゃなくて」とディフェンス。 彼は大笑いしながら、「違う、絶対違う。 単純にアンナの幼稚さと、わがままさを受け入れられる心の広い人間にゲイの子が多かっただけだ! お友達でいてもらえているんだから、喜んで自分はファグ・ハグだと受けいれろ」と言われて、「ガチョン!」となった。
そして「アンナのつきあう相手も今まで百発百中ファグ・スタグ(ゲイの友達が多い男)だし、二人でフルーツ・フライ(ゲイに群がる蠅)である事をアイデンティティーにいいご家庭を築け」と言われた。
妙に納得してしまい、そうかぁ…、私たちは主役にはなれない性格なのだなぁとしみじみ、自分と連れ合いの事を想った。
私の「ファグ・ハグ」とよばれたくない動機は、それがあまりにも脇役っぽいという我が儘からで、でも我が儘だから心の広い子ばかりと友達になり、それが結局見事にファグ・ハグに着地するのね…。
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