2008-03-02

色 戒



 李安のラスト コーションを見た。 共産党員と、ゲイのカップルと私で、なんだかちょっとめんどくさい組み合わせで、うふふふふって見に行った。 

 私は、格闘技のようなセックスも、ご立派としか言えない審美的な要素も、日本と中国の対比を歌を通じてした事もとても好きだった。 日本料理屋のシーンは名場面だと思う。 良い作品で、劇場を出た後はうっとりすらしていた。 そんな時は大抵は肩を抱いてくれる友達がいて、えへへと街を歩く。 が、今回は違った。

 「登場人物の動機が甘すぎる」「政治的描写にインパクトが無い」等々、永遠と喧嘩が始まった。 面子とか、アンダープレッシャーでのヤケッパッチの行為とかそういうのを理解する気すらないお方たちだった。 様々な生き方があるのだなと、映画を媒体に友人を通じて知ることができた。 政治的な人達ってのはよく分からない…。 女ってのは/アジア人ってのはこんなもんなのだと言おう物なら、フェミニストのゲイたちに袋たたきにあうことは火を見るよりも明らかで、言える事は、「いやーあのセックスは凄いね」ぐらいだった。 一緒に映画を見る人は選ぶべきだ。 

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