2007-03-17

ピザ屋の兄ちゃん

私の住んでいるエリアは、学生たちが住む所から少し外に出ている。 
そして私の高校の時の学区なので、同窓生の実家が沢山ある。 街の中心地から少し離れた古い住宅地に住んでいるのです。

私のクラスには二人私と同じ高校の子がいて、その子たちは私の住居から歩いて五分ぐらいの所に住んでいる。 だから、結構最近親密に遊んでいる。 お互いの家を行き来して、ほとんど毎晩一緒に映画を見たりしている。

このエリアの商店街みたいな所には六件お店があって、そのうちの四件がピザ屋という非常に奇妙な現象がおこっていて、勿論、私の友達は高校生の時からそこでバイトをしていて、ほとんどマネージャーぐらいの地位まで這い上がった。 

彼は残り物のピザを好きなようにする権利があるらしく、仕事帰りに我が家に届けてくれる。 だからうちの夕食は週三回ぐらいピザだ。 
"Pizza?"とモールス信号バリのシンプルなメールが携帯に届き、勿論私もミニマルに"ta"とだけ返し、ちっとまつと、まだピザ臭い制服のままの彼が来る。 で、バルコニーでビールをガンガン呑みながら、ピザを食べて、大抵私が酔いつぶれて眠りはじめて、引きずられるように寝室に行き、みんなでDVDを見る。 大抵私はオープニングロールぐらいで寝て、終わった頃に起き、「???」となっていて、まあ良いやと思い、また寝て、ピザ屋の兄ちゃんはロウソクと暖炉の火の始末(うちの中が妙に寒くて、既に暖炉を使っている)と戸締まりをして、私のベッドで酔いつぶれている私とフラットメイトに布団をかけて、私たちの頭を一回ずつぐらいなでて、とことこと家にかえっていく。 まさに、ピザサンタ!


凄いぞ、ピザサンタ。 昨日も海でふざけて、パーティー行って、家に帰ったら、きちんとピザサンタが来てくれていて、なんだかとても嬉しかった。 一分ぐらい玄関先で待たさせられていたらしくてちと機嫌が悪かったっぽいんだけど、ままま、さささ、おこらずおこらずと、ベランダでビールを差し出して、水もあげて、いやはや楽しかった。 今日はゴダールのマリア!とDVDをつけて、一分ぐらいで私は寝て、いやはや、ままま、とりあえず、私は彼が結構好きだ。


一応帰る時は起こして挨拶をしていこうと思うみたいなんだけど、どうやって起こすのが良いのか分からないっぽくて、奇妙な感じに頭をなでられるのが、奇妙に面白い。 多分、これが一番最良の人を起こす方法なんだろう。 ある程度衝撃が少なく起きる事が出来るからね。 それに結構素敵だしね。

No comments: