2006-11-11

日記

iwebと.macを使って作っているのばらいろのひび が何かのトラブルできちんと公開できない状態になっている。 とっても不安定! だから、解決するまでこっちのブログにがしがし公開しようと思います。

ふう…。 久しぶりに日記らしい日記を書こうと思うんだけど、一体何から書いて良いのかよく分からない感じ。 ブログに何かを書くというのにも、一種のなれが必要だよね。
 

とりあえず、近況を。

展覧会はなんとか無事にオープニングを迎えました。 やったー!

この展覧会準備期間におこった事、そしておこらなかった事を人に伝えたいとは思うんだけど、まだ結構深い混乱の中に思い出があって、結構難しいです。 一言で言うと、「大変だった」。 沢山のことを学んだと思う。 

 あまりにも大変だったし、自分の理解の浅さ、また実力の無さから、苦い思いをしたことの方が多く、爽やかに結果を喜ぶ段階にまで進んではいません。 これが現実と大学での勉強の差なんだと思うんですが、大抵大学での課題なんかでは今回はこんなことを集中的に学ぼうとか、実験しようとかと予測をたてることが出来るんですが、この展覧会デザインの仕事の間は多くの事が未体験の出来事でいつも慣れ親しんでいる予定調和的な、「ああすればこうなる」ということがおこらず、大変迷いました。 

 私の中には稚拙な、そしてそれ故に結構強固な「デザインとは」という考えがあったんですが、それが覆されて、全く違う次元に持っていかれるという結果になりました。 想像してなかった事しかおこらなかった。 いつもならば、「いやー、こんなにダイナミックなシフトが自分におこるなんて、なんて良い経験なんだ」と陽気に捉える事も出来たような気がするんですが、いかんせんこれは卓上の空論でなく、現実の問題だったので、そんなみそ汁の上澄みのような発言は軽々しく出来ず、腹を思いっきりパンチされたようなダメージが体に残っています。 良い経験であるということは勿論分かっているのですが、それでも、自分に誠実であればあるほどに、そんな思い出として鑑賞するなんて陽気な行動にはまだ割り切れないというのが実感です。 これだけは失えない最後の砦としての態度として、途方も無い混乱と精神的なダメージがあったとしても、だからってあきらめてたまるか、今以上のことなんて知らないし、今はこれしか無いとつっぱろうと思います。 始まりの音楽が鳴り始めてしまったら、もう意地でも踊り続けるしかないということだけは疑えないからです。 今痛みを忘れようとしたり、混乱をただ放置したりしたら、絶対に私は進歩しない。

 それが適正な態度だったのかどうかは分からないんですが、私は誠実にことに対応しようとしましたし、出来る限りのことはやろうとしました。 だから現実的な批評や意見が実際の所、私の弱い所に触れて痛くてのたうち回ってしまうんですが意外と支えてくれました。 

 今回の経験は勿論パーソナルな面に影響を与えたんですが、それでもこれは専門領域での問題で、圧倒的な面でこれはプロフェッショナルとしての私の経験であって、それ故に今までの自分を励ます方法とかがあんまりきかないって問題もありました。 プロフェッショナルな面とパーソナルな面が完全に融合しているという人もいるのかしもしれないんですが、私の場合は実感としてそれはそれ、これはこれであり、両方で求めている事が結構違います。 そうすると必然的にフィードバックとして求めるものが変わっていくということに、自分のことながら驚きがあった。 

 そういう意味での乖離を実感したということもあり、平行して、周りにいる人へ深く感謝した期間でもありました。 甘い言葉や調子の良い物の言い方でなく、仕事を通じて得てきた理解や態度を、さらっと言ってくれた友達なんかには、本当に感謝しています。 そして、「甘い言葉や調子の良い物の言い方」をくれた人にもものすごく感謝しています。 その人にとっての「友達の女の子」っていう自分がまだいるってのが結構甘酸っぱくていい感じでした。 結果、一日におこった全ての事に様々な意味で価値を感じる事ができ、くたくたになったけど、でも仕事をするって多分こういうことなんだろう。 


で、プライベートではどういう感じかというと、引っ越しです。 日本に帰っている間、友人に荷物を預かってもらいます。 その為の準備に頭が狂いそうになっている今日この頃。 血管が数本ぐらい切れそうです。 でも、今日友達と一日中、家を往復したりなんかしていたら、少しずつだけど気が楽になってきた。 そんな感じ。

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